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オストメイト用設備、知ってる?

トイレをみんなが快適に使えるようにするためには、他者がどのように困っているのかを知ることは大切です。その人の困りごとを知っておくと、簡単なことであればケアできるからです。

今回はオストメイトについて説明します。

ここから1分で読めます。というか頑張って1分に凝縮します。

様々な病気や事故などにより、お腹に排泄のための『ストーマ(人工肛門・人工膀胱)』を造設した人を『オストメイト』といいます。
(厚生労働省 医薬・生活衛生局 生活衛生・食品安全部 生活衛生課)

オストメイトの方は外見では分からないので、バリアフリートイレを使用する際に誤解されがちです。

ところでオストメイト用設備って、知っていますか?
写真の左側にあるシンクがオストメイト用設備です。

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札幌市営地下鉄 大通駅
出典:「共生社会におけるトイレの環境整備に関する調査研究 報告書(令和3年3月)」(国土交通省総合政策局安心生活政策課)

オストメイトの方は、手術によって腹壁に造られた排泄口(ストーマ)に、パウチ(便や尿を溜める袋のこと)をつけています。そのため、パウチに溜まった排泄物をトイレやオストメイト用設備に流すときに、このような設備が必要になります。
直接腹部を洗浄する場合は、温水や水石けんが必要です。外出時に交換するときは、腹部を洗ったり、拭いたりするのでお湯があると助かります。とくに寒い時期は、水だと冷たくて安心してできないと思います。腹部を自分で見るのって難しいので鏡があると便利です。
また、上着を脱がないと汚物がついてしまうこともあるので、上着を掛けるフックや棚が必要になります。

外見では分からないこと、そしてパウチ等の作業に時間を要することなども知っておきたいですね。
あと、これは管理する人に知っておいてほしいことですが、パウチ等の交換作業時には、装具などを置く場所が必要ですので、オストメイト用設備の棚の上にはモノを置かないようにすることも大切です。

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