【ゲーム攻略&創作日記】憑夜ノ村_非実在女子大生、空清水紗織の美少女ゲーム攻略&創作日記Vol.0007
あらすじ(公式サイトより抜粋)
アシスタントの女性とともに、取材として幼少時を過ごした村へ帰郷した雑誌記者の青年。
彼を待っていたのは記憶の中と変わらない、閉鎖的で重苦しい村の空気と
目を見張るほど美しくなった幼なじみの少女だった。
己の肉体で村の男たちを支配する少女は、二人をその閉鎖的な環の中に取り込もうとする。
月女と呼ばれる女性。
この村では、時折異常行動する女が現れた。
そういう女たちを狐憑きと呼んで、男たちが管理することになった。
そして、男たちは狐を払うという理由で、女たちを犯した。
時間が経つにつれて狐憑きは次第に憑き女と呼ばれるようになった。
夜になってから女を犯すため、外灯も何もない村では月明かりが女の元へ向かう道しるべだった。
そのため次第に憑き女は、月女という名で呼ばれるようになった。
公式サイト:http://www.astronauts.co.jp/comet/tukiyo/
公式Twitter:https://twitter.com/Astronauts_soft?s=20
※以下ネタバレありなので、気にならない方だけご覧くださいませ※
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カテゴリとしては伝奇モノだろうか。もう少し詳しく言えば、閉鎖的な村で行われていた因習にまつわる話だ。そして凌辱モノかと思いきや、意外と純情なシーンが多い。ダークな雰囲気を匂わせた、ライト寄りの作品と捉えるのが良いだろう。
選択肢が出てくるのは1回のみで3択だ。それぞれ「メインヒロインを残して村から脱出」「村に残る」「メインヒロインも含めて村から脱出」というエンディングを迎える。物語の全貌を知りたいなら、「メインヒロインも含めて村から脱出」ルートを読む必要がある。
値段の割には、なかなかに媾うシーンが多いので、実用性を求めているならお得かも。声優さんの演技はGood。シナリオも、フルプライスではないことを考えればボリューム的には充分。
ここからはシナリオの内容について。世界観や、物語の設定はかなりワクワクする。閉鎖的な村の因習とか、そこに取り込まれてしまうのかどうかのやり取りとか、そういうのって読んでてゾクゾクするよね。普通の生活を送っていたら非常識だけど、その村で暮らすことでだんだんと思考が歪んでいって、次第に「あれ、これでもいいんじゃないか……?」って受け入れ始めてしまう。こういうタイプの作品に限らず、主人公(プレイヤー)の認知の変化を、いかにグラデーションをつけて表現できるかが、シナリオの肝だと思う。そういう意味では、メインヒロインとの媾いを経る毎に主人公が色々と変化したり、事情を察したりする展開は、R18ならではの表現になっていて、分かりやすく楽しめる。
キャラクター性で言うと、主人公の優柔不断さが、序盤はちょっとモヤモヤしちゃうかも。アシスタントちゃんも、そのせいで事件に巻き込まれちゃうし……。ただ、大きく破綻しているわけではないので、そこはご安心を。村長の、最初から最後まで敵か味方なのか分からない不気味さは、物語のテイストを決めるスパイスになっていて良かった。ヒロイン二人は最初から主人公のことが好きなので、特に言うことはなし。
ネットでの感想だと「凌辱に振り切った方が良かったんじゃないか」「中途半端」等の意見を見るが、私自身が凌辱モノを好まないというのもあって、こういうテイストでも良いんじゃないとは思っている。
総じて、シナリオの雰囲気はちょっぴりダークで、でもヒロインとは甘く交わりたいという人には、お手軽に楽しめるゲームだったんじゃないだろうか。