父との思い出 -バイクと私2-
バイクを買った話の前に
前回の記事で、バイクに乗り始めたきっかけについて書いてみました。
年始すぐに教習所に行き始めた時を思い出して、新年で雪がちらつきながら教習車に乗って、20km/h弱でこんなに寒いなら高速なんて絶対に乗れないだろうな。
と思ったのを思い出しました。
いつか免許を取るまでの思い出話も書いてみたいと思ったのですが、
それより前に、私と父の話を書いておきたいと思いました。
父については下の記事で書いています。少し暗い話になりますが、これもバイクと私を話すためには必要なものだと思っています。
ライダーだった父
私の父は私が生まれる前、バイクに乗っていたそうです。当時のCB-1だったと思います。今で言うとCB400SF のようなバイクでしょうか?
学生時代は親の反対で免許を取ることができず、社会人になってお金が溜まったタイミング(私と同じですね)で免許を取り、バイクを買ったそうです。
その後、そのバイクを盗難され、そのまま数年で降りることになったそうです。
そんな父からすると、原付きどころか自転車にも殆ど乗っていない私がバイクに乗るのは不思議でしょうがなかったとのことですが、それでも反対などすることなく、優しく乗り方のコツを教えてくれました。
一緒にバイクを選んだ
免許を取ることができ、バイクを買おうか悩んだタイミングで、せっかくだから絶対買ったほうがいい。乗らないかもしれなくても、ちゃんと高速道路に乗れて、100km/h で走れるような250cc くらいのものにしなさい。
というアドバイスを貰いました。
そこから、何店舗か中古のバイク店をめぐり、いろいろなバイクを一緒に見ました。週末に何店舗も回って楽しかったです。
予算、内容的にも250cc くらい。私の趣味でネイキッド系。ということを考慮に入れて、見ていきました。
個人的にはVTR250 というバイクに心も揺れたのですが、時間が経っているもので、見た感じ少しいじっているからやめておこう。というようなアドバイスもあった気がします。
最終的には住んでいるところから近いお店で見つけたバイクに決まりました。
少し重たかったですが、ETC や風よけ、ステーなどがあらかじめついていたのが好印象ということでした。
父も満足していたような気がします。
惜しむらくは
この記事の頭の写真は、私が一人で行った伊豆の高台から撮った写真です。
これを採用した理由は、父との最後の1年間の中で行ったドライブでここに立ち寄ったのからです。
私が、ここに来たことがある。と言って、わざわざ来て車を止めたのです。
私と父は最初のバイクの受け取り以外は一緒に移動することはありませんでした。
父が車、私がバイク。という奇妙な2組でどこかに行ってみたかったですが、叶うことはありませんでした。
そのため、私の父と私のバイクとの思い出はありません。確か1度くらい跨っていた程度です。
一つだけあった共通の思い出がこの場所でした。少なくとも一回は父と一緒に、私が一人で行った場所に来ることができました。
私はまだバイクに乗り続けると思います。
降りるとしたら、父と同じ様に盗まれたり、家庭ができたりした時かなと思いますが、その時になってから考えます。
それまでの間は、あの時の父と同じような姿勢で、同じような場所に、怪我無く楽しく、走っていきたいと思います。