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『東京女子図鑑』をみてウダウダ考えた #37

アマゾンプライムで『東京女子図鑑』みました。

https://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%9B%B3%E9%91%91/dp/B01MRVSJ77

友人が面白いと言っていてすすめられたのもあって。1話が20分程度でサクサクみれる。あのくらいの長さのドラマはいいね。ゆっくり展開する1時間〜2時間は面白くなるまでじれったくなってしまうので、映画館でしか観られない…。YouTubeの12分くらいの動画に慣れているからかなあ。

さて、内容の話に戻ると、社会人になってから東京に出てくる女性ってどのくらいいるんだろうと思った。統計とかあるのかな。そんな女性が、IT企業に入り、何者かになろうとして(この発言は朝井リョウの『何者』を思い出した)、あそこまで変貌するというのは現実離れしている部分もあるなと感じたんだけど、どうなのでしょう。特に後半の子どもや家庭の話なんかは出身を選ばない話であるあるだったね。港区連呼の弁護士と豊洲のタワマン男はウザすぎるでしょ。

「男は自分の言うことを聞く女を選ぶ」みたいな話は、よく言われることだし、思い当たる節があって、「わかるー」と思った。一生交わらない形で生きていきたい。

山内マリコの小説でもそうだったけど、東京と地方が描かれるとき、だいたいその東京の人はとんでもなくボンボンだ。でも、同じ東京でもあまりにも違う階層なので、出会ったこともない。むしろ周りを見ていると、地方から東京私大に子を出せる人のほうが、親が地元で有名な社長だったり医者だったり、とんでもなく家が広い金持ちという印象がある。もちろん、そういう人だけが東京私大にきているという話でもあると思う。

あと、主人公が感じていた、東京に出てきて周りの女子の感じに焦るような気持ちは、私はどちらかといえば大学入学直後そう感じたかなあ。

学生証発行で集められた日、同じ学科の付属上がりの完全に仕上がりきった女の子たちを見て、卒倒しそうになった。私芋くさい高校だったので。本当にオシャレで雑誌から飛び出てきたみたいな子ばかりで、凄いなぁと思っていた。

主人公はマウント意識や自意識からあんな風になっていったみたいだけど、私は大学時代「流行りのものは知っておかなきゃ!」みたいな感じで、はやる気持ちがかなりあった。高校時代まであんまり遊んでいなかったからか、大学時代はもっとあそこに行きたい、これをやりたい、あれが欲しいとたくさんの欲望が湧いて。マガジンハウスの雑誌をくまなく読んで、紹介される場所やモノが気になってしょうがないけど、実行するお金と時間も足りなくて焦る…みたいな。そういう気持ちが収まったのは、新卒で地方に行って、金を使わずに楽しめる世界があるんだなと初めて知ってからだった。

金を使う場所が本当になくて。アフタヌーンティーとかもないわけよ。さらに、美術館やらミュージカルやら観劇やらの娯楽もあんまりなくて。新しくできるものが少ないから、話題の最新スポットとかも特段ないし。そうなると、温泉とか道の駅とか唯一ある百貨店とかドライブとか、そんな感じだったんだよね。底が知れているといったら失礼な言い方だけど。だからへえ、こういう遊び方面白いなと思ったし、平和でいいなあと力が抜けた。そういう意味で地方に住んだのもやっぱり面白かったな。自分と関係のない東京の話は全く興味がなくなったし、売ってないものも多いから諦めがついた。マガハの雑誌とか全然手に取らなくなったしw …と考えていくと、大学時代の私は自分の周りだけでなく、お金持ちと比較して焦りを感じていたのかなー。

今は東京に戻ってきて、自分の欲望のコントロールは程よい感じになった。

はい、ということで12月30日です。テレビもつまらないし、実家に帰省して早速やることがありません。もう来年は2020年だねー。夏のオリンピックはどんな雰囲気になるのかな。

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