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首都圏・障害者求人・1 月は、2,500 件を超える大幅増加

ハローワークインターネットサービスに登録された首都圏・1 月の障害者求人合計数は、12 月より 555 件増加して 2,534 となり、11 月:1,888 件を底として 10 月:2,745 件に迫るV字回復となりました。神奈川・埼玉・千葉も 12 月より増加していますが、東京の増加が大きく単月で 1,000 件を超えたのは 2023 年・10 月(1,039 件)と2024 年・10 月(1,258 件)に続いて 3回目ですが 1 月としては初めてになります。求人が増え続けていることは嬉しいことです。

でも、大幅に増えた東京の 1 月の求人の内容を見てみると、やはり 1社で多数の求人票を出している会社が目立つのですが、多数の店舗・拠点を抱えるコンビニ・ドラッグストア・老人ホーム・介護施設などは、1 月に限らず通年でよく見る会社名ですね。そしてIT系やホテル、人材サービスの大手もこの数年で求人票を見かけることが多くなった会社ですが、「いつも求人が出ている会社」として目立つのはイメージ的に良くない気がしますが、そうも言ってられない状況=ハローワークからの注意指導が厳しいのかもしれません。

求人票を多数出している会社は、求人票の数ほど会社名が繰り返し出てくるので嫌でも目立つのですが1件の求人票の中で多数の採用=求人人数が多い案件は求人票の中まで確認しないと分からないのでパッと見た感じで目立つことは無いのですが、一つの求人票で 10名以上を求めている 1 月・東京の求人は 14 件あり、もっとも求人人数が多い案件は一つの求人票で 20 名採用です。ちなみに国税庁は 1/30~2/3 の短期間に、更に新たな障害者求人を仙台:5 件(計 15 名)、金沢:2 件(計 5 名)、広島:1 件(1 名)すべてパート・事務補助で追加しています。確定申告や年度末の対応で繁忙期を迎えている税務機関が、わざわざこんな時期に、こんなに大量の採用が果たしてできるのか?仮に採用が出来ても入職した新人さんを配属先で適切に受け入れることができるのか?心配になります。もっとも国税庁に限らず、1 件の求人票で 10 名、15 名、20 名と大量に採用をする会社には何か事情があると思いますが、安心して長く働くことができる職場・会社であれば辞める人も少ないはずなので、大量採用をするということは辞める人も多いのかな?と思ってしまいます。

さて、2月の月初・突出件数ですが首都圏のメインである東京の数値が 152 件でした。2024 年 2月は 233 件、2023 年 2月は 159 件だったので低調なスタートと言えます。1月が大幅に増えた反動が出る可能性や、単純に営業日数が少ないことで総数も減る可能性などを考えると、2月の求人総数は減少する気がします。

でも、中長期的には右肩上がりで求人数が増え続けること、そしてパートの軽作業・庶務雑務・簡単な事務の求人比率が増え続けることも間違いないと思います。それらのパート求人に良し悪しは無いのですが、その求人の雇用主が障害者を単なる数字=障害者法定雇用率を満たす為に採用しているならば、そこで安心して長く働くことはできないと思う人が多いと思います。辞める人が多い会社、求人票を多く出す会社、求人票の採用人数が多い会社、全部がダメとは言いませんが求人票の内容をよく見て、更に求人企業もしっかりチェックして、応募先を選びたいですね。

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