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ビジョンクエストしたのちの話
今日は午前午後ともに陶芸教室があり、
それぞれのクラスで楽しくレッスンできました。
把手が両側についたゴブレットや
土瓶を仕上げる人、鉢を作る人、
パスタ皿の絵付けをする人、
お代わりしなくても沢山お酒が飲める
めちゃ背の高い大きなカップを削る人、
夢の中に出て来たカップを再現して
それに絵付けをして釉掛けをする人、
割れたお皿の金継ぎをする人、
マグカップにトルコ青の釉薬を掛ける人、
みなさん思い思いに作品を作っています。
それがみんな特別な器になっていて、
自由に作れる場を作れていることに
しあわせを感じた一日でした。
今日は昨日まで書いたビジョンクエストの話の
その後について少しお話しします。
まさかの会社員になりました
「もう生きたいように生きてもいいんだ」
と思った私は、まさかの就職を果たします。
父の紹介でコピー機を開発製造している
中小企業の会社に入ることに。
弁護士の父と臨床心理士の母のもとに生まれ
家族に会社員がいなかった家で育ったせいか
会社勤めをするという考えがありませんでした。
私も何かのスペシャリストになる!
と思って生きて来ました。
両親にとっては留学の準備をしていた娘が
お正月三が日が明けたところに家に帰って来て
「笠間の窯業指導所に入りたいので就職したい」
と言い出したのにはビックリしたことでしょう。
それで父が顧問弁護士をしていた会社に
コネ入社したのだから
「これだからお嬢様は!」
と言う人もいました。
「言いたいやつには言わせておけ!」
と思いましたが、就職活動をしないで入ったので
そう言われても仕方ありません。
そもそも二年で辞めるという条件で
雇ってもらえたことが信じられない。
本当に申し訳なかったけれど
今となっては感謝しかありません。
私はそこで特許部に配属されました。
その会社には法務部がなかったので
特許部は法務部の仕事も兼ねていました。
つまり父の事務所と仕事をする部署です。
そこには部長と私の二人しかいませんでした。
部長はとてもやさしく親切に仕事を教えてくれて
私をいろんな研修にも行かせてくれました。
とても二年で辞める人に教えるようにではなく
長くその仕事を続ける人を育てるように
私に仕事を教えて下さいました。
後から聞いたところ「二年したら辞める」
と言うのはなぜか寿退社だと思ってたらしく
「濱田さん(私)は仕事が面白いと思ったら
結婚しても続けてくれるかもしれない」
と考えてのことだったそうです。
(ごめんなさい部長!)
入社直後に部長に言われた言葉が今も忘れられません。
「濱田さん、
濱田さんは今まで何かをする時に
『自分にとっての最善は何か?』
と考えて行動してきたと思うけれど
これからは
『会社にとっての最善は何か?』
と考えて行動して下さいね」
それを聞いた私は
「?????????」
「意味がわからない!!!」
と思いました。
もちろんおっしゃる意味は理解できます。
でも全然全く受け入れられなかったことを
今でもハッキリと憶えています。
「やっぱり会社員には向いてないのかもしれない」
と思ったような思わなかったような…
とにかく私にとっては思いもしない考えでした。
「君は会社員に向いてないからね〜」
それでも目の前のことをそれなりに一緒懸命取り組んでいるつもりでしたが、自分でも思った通り会社員生活は私に向いてはいませんでした。
自分自身に全く関係のない(と感じられる)仕事をこなすことが、面白いとは思えなかったし、段々と苦痛になっていきました。
ある時仲のよかった占い師の人のところを訪ねて
仕事のことについて話したところ、
「君は会社員に向いてないからね〜」
と一蹴されました…
そしてそのことを小学校の頃からの友だちに話したところ、
「おまえが会社員に向いてないことくらい、占い師じゃなくても俺でもわかる!」
と言われました。なんと!
高野山でのブレスワーク
二年間働いてお金を貯めることを目指していましたが、もう会社勤めが辛くなっていた私は一年目の秋、11月に高野山で開催されるブレスワーク、呼吸法のワークショップに参加しました。
そのワークショップの主催者は、その年のお正月に参加したビジョンクエストと同じ主催者の能登さんでした。
そして能登さんからブレスワークの最後に、ビジョンクエストの体験をシェアしてほしいと頼まれたのです。
それで私はビジョンクエストでの人生の分岐点となった大きな体験を、20人位の参加者の人たちの前で話しました。
みんなの前で
「陶芸家になりたいと思った」
と話したことによって、
自分の中にこっそり抱えていた夢が、
それを聞いた人たちの心の中にも、
その種が蒔かれたような瞬間でした。
ビジョンクエストに再び申し込む
ビジョンクエストについてシェアしたことで、
「また今度のビジョンクエストにも参加したらいいじゃない!!」
と何人もの人から言われた私は
「今何かに迷ってるわけではないけど、
あの山にまたいきたい!!」
とただ比叡山に行きたくなって
年明けに行われるビジョンクエストに
また申し込むことにしました。
その時はまだ、今度のビジョンクエストで自分がものすごく大きな選択に迫られることになるとは思いもしなかったのです。
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そしてまた私はビジョンクエストに参加するのですが、その話はまた明日書きたいと思います!
今日もここまで読んでいただきありがとうございました!
それではまた明日!