オタク気質

高校時代の友人石田はアニメオタクで、かなり初期の頃からエヴァンゲリオンにはまり熱心に宣伝活動を行ったが、私も含めて学友一同は彼の余りの熱意にドン引き。石田君の布教活動は逆効果だったと言わざるを得ない。当時はまだオタクはカッコ悪いという風潮が強く、バリバリのインドア派だった私ですらその影響を受けていた。石田君のことを内心見下していたのである。そのせいで今に至るまでエヴァンゲリオンを視聴していない。

私はスポーツ嫌いの引っ込み思案のくせに、アニメやゲームにもあまりはまれなかった。「女子にモテたい」という邪な動機もあったが、主な原因は注意力散漫で飽きっぽい性格のせいであった。そんな訳でnoteに何か書こうと思ってもどうも薄っぺらい内容になってしまう。

考えてみるとオタクとアスリートは対局にあるようでいて、根本的には同じ人種ではないだろうか。野球やサッカーに関心が向くのか、それともアニメやゲームに向くかの違いだけなのである。そしてその情熱が仕事に向かうと大変に熱心に働く。企業の採用担当者は是非ともオタクっぽい若者をピックアップすると良いかもしれない。ちなみに石田君は今や陸上自衛隊の幹部である。