たむたむさんのLUNA SEAファミマ入店音

真天地開闢集団-ジグザグのYouTubeを漁っていたら、コミカルV系が好きと認識されたのか、たむたむさんの“もしもFamily Martの入店音がLUNA SEAだったら”がオススメされた。

「生まれたてのさだまさし」をさだまさし本人の口から聞いただけでも呼吸困難になりかけたのに、もうこっちは悶絶死しそう…ネタもいいけど技術力もすごい。そして、自分スタイルを確立しているLUNA SEA(なのか、隆様なのか…スンマセン、ファンじゃなくてよく分からないですが)もすごい。

でもそこで気になったのが、今再びすっかりはまり込んでいるWANDS。

アルバム「BURN THE SECRET」の1曲め、「David Bowieのように」を聞いた時、「あ、WANDSだ」と思った。

第5期の初シングル「真っ赤なLip」は格好良くて私も弾きたいと思ったけれど、WANDSだとは感じなかった。2ndシングルの「抱き寄せ 高まる 君の体温と共に」は「もっと強くめたなら」とか「愛を語るより口づけをかわそう」とかと雰囲気が近いのかもしれないけれど、自分としては好きな曲風ではなかったのであまり気にしていなかった。

それでアルバム収録曲の「David Bowieのように」を聞いて、「あぁWANDSだ」と思った。音楽に詳しくないから何がどうなのか分からないけれど、「時の扉」が好きで「PIECE OF MY SOUL」が大体好きで、「Same Side」も「WORST CRIME」も好きで、al.ni.coまではついて行った自分には「ああ、私この曲が聞きたかったんだ」と感じられた。

「David Bowieのように」はWANDSらしい音で、尚且つ昔よりも格好いいなと思う。コメントで多くの人が指摘しているように、歌詞の「『別に嫌いじゃない』って笑えない冗談だな」には、「そうね嫌いじゃないけれどなんてちょっと笑えない答えだ」(Jumpin' Jack Boy)がすぐに浮かんできた。もはや言いがかりかもしれないけれど、他の単語もちょいちょい見覚えがあるような、つまり「それっぽい歌詞」に見えなくもない(ちょっと雰囲気違うけれど)。

そして「BURN THE SECRET」の冒頭の新曲を聞いている時は「上原さんの声質は上杉さんと似てるな、違和感がないな」くらいだったが、中盤・後半のカバー曲「Secret Night 〜It's My Treat〜」「もっと強く抱きしめたなら」を聞いていてちょっと怖くなってきた。じっくり聞けば聞くほど、上杉さんの歌と違いが分からなくなってくる。集中して聞いている時に感じる「ここにはこういう歌い方の癖があるな」というのが、もうそっくりそのまま、完コピされているのだ。アーティストというより、モノマネを感じてしまう。

と、その状態で聞いたのが“もしもFamily Martの入店音がLUNA SEAだったら”だった。芸人さんがやるネタとしてはめちゃくちゃ面白くて大好きだ。でも同じことをWANDSの上原さんにやらせるのはどうなんだろう?

WANDSは上杉さんが「アイドル」と呼んで嫌ったように、多分、世間が聞きたい音楽を提供する大衆迎合型バンドだ。上原さんが上杉さんに寄せて歌い、さらにカバー曲を連発しているのは、第3期WANDSが第2期までのWANDSファンに受け入れられなかったことが一因ではないかと思われる。しかも、自分もその第3期WANDSを受け入れられなかった1人だ。「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」に対する落胆はなんとなく記憶がある。今聞くと和久さんの歌声は歌手としてとても素敵だと思うが、当時は「似ているけど違う、違うけれど似ている」というのが受け入れられず、それ以降のWANDSは一切聞かなかった。そんな自分の行為が、今、独創的な力を持つアーティストにモノマネさせているとしたら、やるせない。



蛇足)カバー曲は頑張って聞いていると「そっくり」と思うけれど、なぜかボケーっと聞いている時は「違うな」と思う。特に「世界中の誰よりきっと」はかなり違いが分かり易く、上原さんがラジオか何かで「分からなくなって結局は自分なりに歌った」というのはもしやこれか?!と思ってニヤニヤしている。昔の上杉さんの声は今も大好きだけど、もはやご本人の歌い方だって変わってるくらいなんだから、あれはあの時の良き思い出として、第5期には第5期の今の歌を歌って欲しい。

その反動なのか、真天地開闢集団-ジグザグは「忘却の彼方」が「かっけ〜」と思って虜になったはずなのに、結局一番好きなのは「メイドカフェに行きたくて」になってしまった…







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