4589円でなんちゃって浴室乾燥 その2
吸盤を使って浴室に洗濯物干し用ポールは設置できた(前回の記事)。
次は、衣類乾燥用除湿機だ。メーカーはもちろんのこと、吸湿材とヒーターを使うデシカント式とエアコン等と同じのコンプレッサー式、両方を組み合わせたハイブリッド式と種類も色々ある。違いをまとめたサイトはたくさんあるので、検索してご参照いただきたい。
メリット、デメリット等あるのだけれど、何よりもどれもこれも私にとっては高い。どの方式にしようとも、私が調べた時点では1万円程度のものは全て売り切れで、次は1万7000円くらい。1万円前後で買えるなら…と思っていたが、低価格品は機能的にそれなりの難点も口コミされていて、「何としてもこれを買おう」という気にはならない。機能的に評価されている有名メーカー品ともなると安くても2-3万円、高いと5万円級。私にはとても即決できない。そして当然ながら水を使う可能性のある浴室での使用はメーカーが推奨していない。
1番の誤算は、狭くほぼ密閉した浴室で使うのだからバンバン乾くのではないかと思っていたのだが、どうもそうではないらしいということ。確かに、メーカーの宣伝文句の時点でワイシャツ1枚や体操着1組で「速乾 1-2時間」みたいなノリなのだ。いやいや、ワイシャツ1枚だけならもうアイロン掛けちゃった方が早いし、体操着1組なら縦型洗濯機の乾燥機能でも1-2時間で乾く。
除湿機のタイマーは「4時間」「8時間」もしくは「12時間」「24時間」などで、どうも口コミをみると8時間くらい使って「一晩で乾きました」という人が目立つ。デシカント式だと結構な電気代になるので、毎日8時間稼働ともなると、なかなか悩ましい。初期費用が高い上にランニングコストも高いとなると、二の足三の足を踏んでしまう。
オイルヒーターで代替
デシカントだろうとコンプレッサーだろうと結果的には結構暑くなるらしいので、「温度が上がればいいんじゃない?」と放置されていたオイルヒーターを浴室に持ち込んで稼働してみた。
ちなみにこのオイルヒーター、以前の家の浴室が寒かったので実家に余っていたものを送ってもらったのだが、引っ越した結果、今の家ではほぼ使わず置物になっている。今住んでいるマンションは内廊下式で玄関側に浴室があったとしても屋外には接していない上に、我が家の浴室は自宅区画の中央に位置するため冬でも気温が低くならないからだ。
風邪を引いた時など、たまーに使うと5分程度で洗面所兼脱衣所がポカポカ(というかムシムシするほど)になるので「電気代はとにかく、洗濯物は一網打尽だ!」と成功を確信していたのだが、あえなく撃沈。サーモスタットか何かで温度が暖かくなると切れる仕組みになっており、夏場で最初から26−28度もあるような環境下では動かなかった。考えてみたら当たり前で、「アホか私…」と一気にテンション下落。
気温が下がる冬場であれば、なにがしか効果は出るかもしれない。機会があれば試してみようと思う(忘れそうだし、オイルヒーター自体捨てそうだけど)。
除湿機は送風がポイント…?
とりあえず浴室に洗濯物を干してみるものの、浴室内の湿度が上がってムシムシし、洗濯物は乾かない。「やっぱり衣類乾燥除湿機がないとダメか…」と口コミを読み漁り、必要な機能と価格が見合う製品をネットを探し回る。
そこで気付いたのが、除湿機の送風機能について語る人がいる点だ。「以前の手持ち品はルーバーが自動で動いたけど、買い替えたら今回のは固定だったのでちょっとね…」みたいな人が少なからずいる。
個人的に「痒い所に手が届くキワモノ家電」メーカーとして注目しているアイリスオーヤマの衣類乾燥除湿機の場合、デザインガン無視で除湿機にサーキュレーターを組み合わせているタイプがある。これって送風機能が肝ってことなんじゃない?
加えて、除湿機を使って感動している人の口コミをみる限り、かなり湿度が高い家で使っている人が多いらしい。「関西に引っ越して湿度にうんざり」とか「冷房の除湿が効かない」「24時間運転しっ放し」「ジメジメするのが嫌だったけど、除湿機を使ったらスッキリ。もっと早く買えば良かった」など、読んでいるだけで水が滴りそうな文面が続く。除湿機の威力に感動して口コミを投稿する人の場合、室内干しに使う人もいるのだが、湿気っぽい部屋なので毎日使うという人の方が多そうな印象を受けた。私も以前、押入れの戸を外して使っていても服にカビが生えるような家に住んだことがあるので、「なるほど、あの部屋では除湿機を使えば良かったのか」と思った。
とすると、だ。逆に、鼻水が乾燥してハナクソ化してしまうほど低湿度な現我が家ではどうなのだろうかーーという疑問が過ぎる。東京は全般的に湿度が低いし、我が家も通常、居室の湿度はせいぜい70%程度のように記憶している。もしかしたら性能の低い除湿機では除湿仕切れないのではと不安が浮かび、除湿機がフル稼働して電気をバンバン食うのでは?との懸念も出てくる。使って試せば結果は分かるが、試すためには買わねばならず、試せる値段のものが結局気に入らなくて買い替えるのも嫌だし、かといっていきなり高機能高額品を買うのは難しい。
室内干しに使う場合は除湿機の送風機能を重視する人が多いということは、むしろウチの場合は送風だけで乗り切れるんじゃないか?
そんな思いがムクムクと湧き上がる。
というわけで、今度は自宅にあるものを使って送風だけで洗濯物を乾かしてみた。