月経カップ、私はコレで入れました

本当は、なんで月経カップにトライしようと思ったのかとか、その素晴らしさとか、もう病みつきですわコレについて語りたい!

…ところなのですが、そんなことよりも入れ方のコツを知りたい人が多いですよね、たぶん(自分がそうだったし)。なので、とにかく自分の思う入れ方のコツについてメモっておきます。

先にお断りしますが、私は医療関係者でも月経関連のプロでもなんでもありません。月経カップに関する経験が多いわけでもありません。タダの素人です。私の方法が必ずしも正当ではないと思います。単に個人的に自分に合ったやり方を紹介しているだけです。あくまで一つの参考に留め、不安や疑問はメーカーや婦人科医などの専門家に当たってみてください。

また、私は経産婦(1人)で大柄(身長約170cmのガチムチ体形)ですので、大きさ等の感覚は未産婦、小柄~平均体形の方とは違うと思います。ご了承ください。なお、利用している月経カップはスクーンカップのサイズ2(経産婦用)です。

月経カップ入手当初、私は痛みと血まみれの自分に心が折れそうでしたが、今思えば勘違いの数々が原因でした(苦笑)。同様の状況にある方はそれほどいないかもしれませんがいるかもしれないので、何か少しでもお役に立てればと思い、失敗談を交えながらご紹介します。

洋式トイレに深く腰掛け、とにかく股を開く

私が月経カップを使うに当たって大変参考にさせていただいたのは

月経カップマニアの妖子さん(https://www.youtube.com/channel/UC78IuHTvz4wLaUoL38xENMw)

です。そこで強調されていたことの一つが、「恐怖心があると股は閉じがちなので、とにかく開け」とのこと(←めちゃ納得)。そしてお風呂の浴槽を使って股を開く方法が紹介されているのですが、やっぱりトイレが楽なんですよ…。経血が垂れようが何しようが、流せばOK!掃除なしでも次の人に迷惑は掛かりません。なので私は洋式トイレに腰掛ける方法にしています。幸か不幸か、我が家のトイレは狭小であり、股を大きく開くと膝がそれぞれ左右の壁に当たります。なのでそれを目安にガっと開いています。客観的・定量的な目安があると、案外開いていられるのではないでしょうか。

なお、深く腰掛ければ、ペットボトルの水で月経カップを濡らしたり洗浄したりするのも股下(?)のスペースで実施可能です。他人には見られたくない状況ですけどね…。今のところ、月経カップを池ポチャしたことはありません。落ち着いてやれば大丈夫と思います。

折り畳んで膣口を通したらすぐ開く

×折り畳んだまま、奥に押し込む

月経カップは非常に多様な折り方が紹介され、折り畳むことにやたらと注意が行ってしまっていました。その結果、私は折り畳んだまま、月経カップのステム(取り出し時に利用する尻尾)が膣口から出ないようにそのままぐーっと奥へ押し込んでしまっていたのです(汗)。

折り畳むのは、厚く硬くなっている月経カップのリム(縁)部分が、狭い膣口を通過できるようにするためです。逆に言えば、膣口を通過したら開いて問題はありませんし、最初に開いておかないと膣の中では自分の肉(⁈)に押されて開かないように思います。(学校で習うような模式図だと膣は空間として表現されていますが、たぶんあんな空間はなく、何もなければ肉で押しつぶされた隙間なんだと思うんですよね…)

なので今は、リムが膣口を通過した段階、つまり月経カップの下部がまだ外に出ているくらいの状態で、ステムの上のリブ(滑り止めの筋部分)をつまんで上下左右に揺らすようにして折り畳んだリムが開くようにしています。開いたかどうかを確認するためにはリブをつまんでくるくると回るかどうかを試すという方法もあります。

思い返せば、確かに説明書や各種サイトには「リブをつまんで上下左右に揺らす」とか「リブをつまんで回す」という文言がありました。この文言通りにできるのは「月経カップの下部(あるいはリブ部分)は完全に外に出ている状態」(=膣内にあるのはリム部分、あるいは月経カップの上部のみの状態)なんでしょうが、そのことに私は気付いていなかったんですよね…。その結果、折り畳んだまま奥まで突っ込み、そこで月経カップを保持しようと指を突っ込んで血まみれになりながら「ど、どうやってリブをつまんで回せばいいのよ…」とかって思っていました。ホント、アホです…。

なお、折り畳み方はいわゆる「セブンフォールド」にしています。スクーンカップは柔らかいらしく、この折り畳み方が開きやすくていいように思います。シンプルな畳み方で、手で保持するに力もいらず畳みやすいです。

押し込まずに”念力”で収める

×無理やり奥に押し込む

月経カップが膣に半分入りかけの状態で開き終わったら、月経カップを上に引き上げるイメージで膣口に何度か力を入れ、月経カップを膣内に収めます。膣口を締める、もしくは締め上げる感じともいえるかもしれません。一気に引き上げるのではなく、数回に分けてちょっとずつ引き上げるイメージです。

最初はとにかく指で奥へ奥へと無理に押し込んでおり、指が血まみれになる上に、無理やり押し込んだために月経カップが横向きになってしまい、痛いやら取り出せないやらで、本当に泣きそうなときもありました。私の場合、膣は想像以上に横に広かったようで(奥行きはそんなにない)、無理に押し込もうとすると月経カップ横向きになってしまうんです。(思い返せば、タンポンも「とにかく奥へ」と押し込んでいたので、きっと横倒しだったんでしょうね。思いのほか漏れが多くて困っていました。)

月経カップはおそらくそれほど奥に入れる必要はありません。ステムが膣口の外に出た状態になってしまうのでステムを少し切るという人もいるそうですから、せいぜいステムが収まりきるくらいの位置で構わないのだと思います。私の場合、その程度であれば指でぐいぐい押さなくても、「入れ入れ」と念じながら膣トレのようにきゅっと力を入れる動きを2~3回するくらいで収まるようになりました。前述したように指で無理やり押し込むと向きがずれてしまうこともあるので、指は使わずに”念力”に頼ったほうが、私の場合は失敗が少ないです。

失敗したら”産む”練習

後でよかったなと思ったのが、当初に“産む”練習をしていたことです。当初は月経カップが開かずに経血が漏れるなどのトラブルが続き、結果として何度も取り出しては入れ直していました。最初の1回2回は「ステムを引っ張って出さないと無理じゃん!」と思っていたのですが、スクーンカップでは取り出し時にステムを引っ張ることを禁止しています。どうするのだろうと調べたところ、「いきむ」と出せるらしいと分かり、やってみると意外にも出すのは楽。下腹を外側に押し出すように力を入れるとステムとリブの一部がぴょこんと外に出ます。そこでリブをつまんで取り出せばOKです。

取り出す際は月経カップ本体を軽く横から押して歪ませ、少しリム部分が曲がって径が小さくなるようにすると取り出しやすくなります。たまっている経血が半分以下程度であれば、多少歪ませてもこぼれることはありません。また、洋式トイレに腰掛けている場合は、こぼれても特に問題はないので気にしなくて大丈夫です。(慌てて池ポチャしないよう、肝を据えておくことの方が大事。)なお、この時も股はガっと開くことをお忘れなく。

最初は取り出しの際に膣口をリムが通るとあまりの痛さに絶叫でしたが、何回かやっているうちにすっかり慣れました。入れる際にも失敗しなくなった今となっては、なんの痛みも感じません。慣れなのか、恐怖心が痛みを引き起こしていたのかわかりませんが、とりあえず慣れれば大丈夫だと思います。

いきんで月経カップを”産む”という行為、慣れてくるとちょっと楽しかったです。今まで自分の体にこんな機能(?)があるとは知らず、ちょと遊んでいるような感覚。入れるのも出すのも”念力”にすると、手が血まみれになることもすっかりなくなります(せいぜい指先くらいで、水で軽く流すか、ウェットティッシュで拭ける程度に)。

月経カップが”産める”ということに感動(?)し、タンポンも産もうと思って試みてみましたが無理でした。タンポンは細すぎるのか柔らかすぎるのか、腹圧がかかりません。月経カップを出し入れできるようになった今でも、なぜかタンポンの取り出しは痛いんですよね。私にとってタンポンは「紐が邪魔」「取り出しが痛い」「案外漏れる」「長時間はもたない」「値段が高い」と、すっかり生理用品最低ランクに。残っているタンポンも使う気がしません。もっと若いときに月経カップの存在を知りたかった今日この頃です(未産婦の自分に使いこなせたかどうかは疑問ですが)。

月経カップは、多い日は3~4時間に1回取り出しが必要ですが、それ以外は8~12時間放置できそうです(大体途中で心配になって確認してしまいますが)。不安な時はおりものシートと併用しています。ナプキンよりは蒸れなくて快適だし、漏れがあっても初期なら耐えられます。

私は月経カップ購入後、3~4周期で使えるようになりました。血まみれに挫けず「練習」「チャレンジ」「自分の新しい機能発掘」と思うと、意外にも生理自体が楽しみになり、いつの間にか次の生理を指折り数える謎状態に…こんなになるのはガジェット好きな私だけかもしれませんが、数回の失敗で諦めず気長にトライしてもいいのかなと思います。とは言え、人によっては月経カップの大きさや材質が合わない場合はあるそうなので、絶対とは思わず、別のメーカー品を試したり、無理に月経カップにこだわらずにほかの生理用品を試すのもいいのではと思います。成功をお祈りしております!

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