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ロス

こんにちは。篠木うの と申します。

個人的なことですが、長く続けてきた趣味に区切りがついてしまいました。

それで、今とても「ロス」な状態なんです。

私は初めて経験しているのですが、みなさんは強い「ロス」を感じたことはありますか。

どうやって、立ち直るのですか。

私の趣味のこと

区切りがついてしまった、という感覚。つけたくてつけたわけではありませんでした。

しかし、強いられたから区切りをつけたのかというと、それもまた違います。

何もなければ自分から区切りをつけることはなかったけれど、最終的には自分で選んだ道です。納得して、自分で決めました。

しばらくは、自分の時間が増えて穏やかに過ごせることが有意義でしたが、3週目に入りかなり喪失感に囚われました。

たったの3週で、と思いました。

学生のころから続けていたので、学校よりも、アルバイトよりも、仕事よりも、なによりも生活の中心でした。

そんな趣味を辞めることになり、初めて強いロスを感じているのです。

なぜ、こんなにロスな状態なのか、考えてみました。原因が分かれば、気持ちが楽になるかもしれないと思って。

ちなみに、「趣味を再開する」ことは不可能だということが前提です。

まずは、私の趣味がどんなものだったのかを書いていきます。

私は、住んでいる地域のチームに所属していました。

ある程度、地域が特定できてしまう可能性があるので、どんな趣味だったのかは伏せながら書いてみます(笑)。

アマチュアスポーツとか、バンドとか、そういうのを想像してもらえれば良いと思います。

複数人で行うものです。家で1人で、とはいきません。

練習は週に2日程度。それ以上に集まる時期もあれば、都合がつかず全然行けない時期もありました。

活動はなんだか部活のような。でも、メンバーは家族のような。

自由で、でも同じ目標に向かって一生懸命に活動して。

年齢層は幅広く、大人から子どもまで。

大人数の集まりですから、全員が全員と心から仲が良いかと聞かれるとそうとも言いきれないのが正直なところ。時々、気が合わないことだってありました。

しかしそれでも、年齢も性別も好きなことも違う集まりなのに、メンバー間の関係は良好で、私にとってはとても良い人間関係だったと思っています。

私は、このチームの中で「指導係」をしていました。私を含めて全員がアマチュアのメンバーですが。

「指導係」というだけあって、忙しい時期もありました。なかなかプライベートに時間が割けないことも。

それでも続けてこられたし、なにより楽しかったです。

ロスの原因を考える

辞めてしまった今、思うこと。

どれだけ忙しくても続けてこられたのは、チームの中での自分は必要とされていて、慕われていて、存在意義を感じられたから。

そんな気がしています。

学校や仕事で失敗しても、チームの中では「指導係」として、みんなが頼ってくれる。

そして、がんばった分だけ、みんなからは信頼や厚意や感謝や。いろいろなものをもらいました。

そんな趣味を失ってしまったということは、必要とされて、慕われて、存在意義を感じられる環境を失ってしまったということなのです。

信頼や厚意や感謝を、得られる機会も減ってしまいます。

また、今まで仕事やプライベートで嫌なことがあっても、チームのメンバーはいつも変わらず接してくれて。相談に乗ってくれて。

「変わらず接してくれる」という実感が、嫌なことを打ち消してくれて。

それが分かっているから、辞めてしまった今、お守りのようなものを失って不安があるのかもしれません。

チームの中での、立場のことを考えると。

私は「指導係」をしていたので、私がいなくなったあとの「穴」が心配になっているというのもあります。

今まで私がしてきたことを、代わりに誰かがやっていく必要があります。

うまくやってくれているか。

何年も指導をしてきたので、「こうした方が上手くいく」という思いもあります。

それを、見守りたい気持ちもあるし、アドバイスしてあげたい気持ちもあるし。

これまでにやりきれなかったことを代わりに実現してほしい、というわがままもあるし。

代わってくれた新しい指導の人からすれば、きっとアドバイスなんて必要ないのだと思います。

もしかしたら、むしろ早く代替わりしたいと望んでいたかもしれません。

でも、なんだか干渉していたいと思ってしまうし、それで必要とされないというのはなんだか寂しいし。

そういう思いが、私の中にあるのだと思います。

これから

私の場合は、趣味(チーム)を辞めることに大きな「ロス」を感じています。

しかし、「ロス」はいろいろな場面で感じることがあるようです。

私の友達の中には、しばらく「ペットロス」があったと言う人がいました。

漫画、アニメ、芸能人などが対象となることもあり、「ロス」が起こるタイミングは様々です。

幼いころは、祭りが終わった瞬間や映画を観終わった瞬間に、「終わってしまった」というなんだか悲しい感覚を体験したこともあります。
それも「ロス」と言えるのかもしれません。

ただ、どの「ロス」も、心から楽しんで喜んで充実していたからこそ起こるものだと思えてきました。

それだけ、強い思い入れがあったのだと思います。

思いが強かった分、「ロス」も強くなるのかもしれません。

私がなぜ、区切りをつけることになったのかと言うと、これから私の生活に大きな変化が起こるのです。

それは、喜ばしいことではあるのですが、生活の拠点を移す必要があること、職場環境が変わること、手続きなどの準備に時間がかかること、など。

趣味を辞める理由としては十分な要因がそろっています。

どうやって「ロス」を乗り越えるのか、その答えは分からないのですが。

でも、生活に変化が起こり忙しくなっていくにつれて、自然と解消されていくのでしょう。

「時間が解決してくれる」、まさにそのようなことなのだと思います。

終わりに

その後、趣味のチームに顔を出せるときは出すようにしています。

急に辞めてしまうより、チームに関わらない時間を少しずつ増やすことで、自分を慣らしていく方向性にしました。

また、新たに別の趣味を手軽に始めてみるという方法も良いかもしれません。

私は模索中です。

今はまだ、「ロス」がマイナスな刺激ではありますが、人生の中でこれも良い経験。

いつか、この「ロス」がプラスの刺激になっていけば良いと思います。

私と同じように、なにか「ロス」を感じたことがある方はいらっしゃるでしょうか。

私の経験が、だれかのモヤモヤ解決の参考になれば嬉しいです。

篠木 うの

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