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壊れたドラえもんの箸箱が教えてくれたこと
息子の療育の定期検診のため、療育センターに行っていた日の夕方、息子が通う小学校から電話があった。
「お母さん、ソラ君と会われましたか?」
「いえ、外出中でまだ会ってないんです。何かありましたか?」
「今日ソラくんにとって悲しい出来事がありまして、、、、」
その言葉を聞いて、えっ?!何だろうと不安になってしまいました。
その日の朝、学校でランドセルを片付けようとした息子は、カギのかかっていなかったランドセルを持ち上げた瞬間、後ろの席のA君の机に置いてあった道具にランドセルのフタが当たってしまったようで。
すぐに「ごめんね」と言えば良かったのに、どうやら言葉が出なかったみたいで。
そしたらA君は、ソラがワザとしたのだと勘違いして、ソラのランドセルから出てきたドラえもんの箸セットを掴んで、床に叩きつけたんだと。
ひどく割れてしまったお気に入りのドラえもんの箸箱を見て、とても悲しくなったソラ。
ママが買ってくれたという嬉しさと、
ママと一緒に選んだという喜びと、
いつも綺麗に洗ってくれているという幸せな日常など、
思い出が詰まりまくっていたから、余計に悲しくなったみたいで。
シクシク涙を流して泣いていたって。
先生も、「はじめてソラ君が泣くのを見て、私もA君を止めることが出来ず、ソラくんに悲しい思いをさせてしまってごめんなさい」と言ってくれて。
「いえいえ、先生謝らないでください。わざとではないにしても、すぐにごめんね、といえなかったソラも良くなかったですし」
ソラはわざとではないことを説明して、A君は、箸箱を壊してしまったことについて謝ってくれたそうで。
箸箱が壊れたのは、また新しいのを買えば済むこと。
その件については、勘違いが生じた、よくある話。
私が感動したのは、その後の話で、
先生が、「それでね、ソラくんの前の前の席のB君が、悲しんで泣くソラくんのためにと、壊れた箸箱の破片を拾って、テープで直してくれたんですよ、お母さん。」
泣きそう😭
涙声になりながら、「先生、B君はとっても優しい子ですね。ありがたいです。」と私。
その夜、B君が直してくれた箸箱を見て、更に感動🥺
直し方のクオリティが素晴らしい✨
上手くテープを使ってすっかり元通り❣️
それを見てまた泣きそうになる私😭
何も関係ないのに、何の得もないのに、ソラのため優しい気持ちだけで、直してくれた。
人の痛みを理解できる子♡
これは、相手のレベルをどの程度まで考えられるのか、という発達レベルの難易度が1番のレベル3に値すると思います。
相手の気持ちを察するだけでなく、
相手の置かれた状況の背景まで創造して気持ちを理解することができる子!!
ありがとう、B君!!
そんなお友だちの優しさを経験したソラは、その優しさを学び、吸収して、人としての器を広げることができる!!
いい学びの機会を得られたね👍
それと、カッなって、モノに当たるということは、何の解決策にもならないんだ、ということも学べたね😊
日々、こうして人との関わり方や、危険回避の言動や、アンガーマネージメントなど、学ぶことは身近に溢れているんだなぁ、と思った次第です😆