渋谷公会堂 タマキングワンマンLIVE!!〜夢の証明!!〜 2024.10.31
渋谷公会堂 タマキングワンマンLIVE!!〜夢の証明!!〜
2024.10.31 LINE CUBE SHIBUYA
日本のあんちゃん、タマキング。
いつか東京ドームでワンマンライブを…!と大きな夢を抱きながら、日本全国で…文字通りの日本中で…歌い続けてるシンガーです。
人を励ましたい、エールを送りたい、パワーを元気を与えたい。
そして「頑張れ」というからには自分自身がまず頑張って、夢を叶えていかないといけない… そういう想いを体現し続けているここ数年。
春に出たアルバムのタイトルは「夢の証明」、まさに東京ドームの前に立つあんちゃんがジャケットでした。
2022年には渋谷クアトロでのワンマン、2023年は竹原ピストルさんとのZepp新宿でのツーマンときて、今年のチャレンジは、「渋谷公会堂で弾き語りワンマンライブ」。2000人キャパ。チケットの発売は1年前から…その日から1年間、ひたすらにこの日に向けて様々に発信を続けてきたあんちゃんでした。
私はあんちゃんのことはバンド(セクシーパンサー)時代は知らず、COVID19禍以降に存在を知り、しかもなかなか生のステージを見る機会が作れないままでした。去年からポツポツと増えてきた感じ(そのあたりの経緯は下記noteをご参照あれ)。
そんな私でも、あの渋谷公会堂(ネームライツで現在はLINE CUBE SHIBUYA)のでっかいステージでどんなふうにあんちゃんが立つのか、吼えるのか、それはこの目で見てみたかった。
そして、まだまだ先だと思っていたその日が、とうとうやってきました。
至る所にあんちゃんが愛されてる証があふれていた
入口にはこのワンマンライブの制作に携わった、熊谷モルタルレコードの山さんがいつものようにニコニコと笑顔で皆さんを案内していました。受付にはウーさんこと竹田侑海くん。バック(ローディ)でついていたのは、三上隼さん、大貫永晴さん。ステージ撮影はチョモLaラテさん。ロビー物販にはこれも、ナカノステレオの大美紀さんはじめたくさんの仲間達が協力。
入口付近にはミュージシャン達もライブハウス、ライブバーの方々もたくさん、たくさん、たくさん集まっていて、あちこちで挨拶の輪が起きている。
これだけ仲間が駆けつけるあんちゃんの愛されっぷりにまずグッと来てしまう。
さらに、ロビーでは「タマキンガー」有志の皆様がサイリウムを配っていました。これ、すごかったのは実は終演後の回収も出口でやってくださっていたんですよ。たいていこういう企画は配りっぱなしなので、私、感動してしまいました。そういう気配りのできる人達が「タマキンガー」なんだなーと。
サイリウムを受け取って中に入ると、今度はでっかいあんちゃんのパネルと、でっかいバルーンフラワーが!!
わー、すっげーでっけーなんだこれーー!!
これはファン有志からの贈り物で、なんと参加人数は175名!!にものぼったとか。私もささやかながら協力はしましたが、こんなに大きなものを贈ることができる現場ってなかなかありません。
あんちゃんが愛されてる証はここにも、たくさん届いていた花にも、至る所に現れてる、と思いました。
どんなにでかいハコでも、あんちゃんはあんちゃんだった
<セットリスト>
最後の挑戦状
中年ストレート
クソっくらえ
花
エネルギー満タン
御守り
リメンバー
トップランナー
ゴング
OVER DRIVE
ヒロイン
祈るように歌う
俺がサンシャイン
タマキンガーのテーマ
夢の証明
en.
魔法のうた
ワクワクと着席。久しぶりに逢う方もいれば、いつもいろんな現場で逢う友達も。あちこちで話の輪が広がる客席。私も山さんがあんちゃん渋公応援のために作った応援Tシャツで参加してましたが、ほとんどの方があんちゃんのTシャツにタオル持参でした。
そして、ほぼオンタイムでライブスタート。
どんなにでかいハコでも、あんちゃんはあんちゃんでした。
ほぼ喋らず、フルスロットルの90分。
ダイナミズムとか。
メリハリとか。緩急とか。
そんなことを考えるより前に、歌う。言葉を連ねる。エールと感謝と愛を贈る。それだけを考えている。
そんなステージでした。
客席は埋まりはしなかったし、おそらくそこには悔しい気持ちも強いだろうけど、埋まっていない場所にも誰かの気持ちが、心が座ってるとそう思っていそうな、きちんと渋谷公会堂全体に鳴り響くサイズの歌だったのが、さすがだな、と思いました。
魂のゴールデンベストエッセンシャルチョコチップスペシャルメドレー(…だっけ?・笑)から始まり、スローなラブソングも熱い言葉に溢れた曲も、山盛りに。
沖縄のテラコヤのために書いた新曲の「リメンバー」、すごく良かった。曲も歌詞も。そしてやっぱり私は「俺がサンシャイン」が好きだ。
「タマキンガーのテーマ」では、タマキンガーへの愛を大きく歌い上げたあとでダジャレで落とすシャイな様子は微笑ましく、しかし、この曲はみなさんを大いに泣かせていました。
ライブの間、周りがほんとによく泣いていました。あんちゃんを鏡にして、タマキンガーはみんな、やさしく、涙脆い。いつも思うけど今日は一入、そう思いました。
ピンスポットひとつに照らされて立つあんちゃん。
バックからまるでプロレスのリングを囲むライトみたいなスタンドライトに照らされるあんちゃん。
赤いライトを背負うあんちゃん。
渋谷公会堂の床にすっ転がる姿。
全身からこぼれて散る汗。あんちゃんの頭の上だけ雨が降ってるみたいだった。
ローディの大貫さんと交わす少ない言葉。言葉を越えて通じる空気。
いろんな場面で純粋で美しいものを感じました。
渋谷公会堂に響くみんなの、あんちゃーん!の声もでかかったね!!
(私、まさか人生において渋谷公会堂で「じゅんぺー!」ってソロで叫ぶ日が来るとは思いませんでした・笑)
渋谷公会堂は確かに広かった。
あんちゃんも苦笑いしながら、みんなには振り向いてほしくないんですけど…と話してたとおりで、正直、空席は多かったです。
でも、満席でも満席じゃなくても、あんちゃんは多分、変わらないんだろうなあと感じられる歌が聴けました。それが嬉しかったな。
何の演出もかけない、シンプルに「歌う」展開なので、そのまんま90分通すと結構見てるほうは息が抜けずヘビーになるので、そこもわかっていたのか、5曲ごとに大貫さんがすーっと現れてギターを交換、ちょっとだけあんちゃんと目線を交わして(最後のときだけなんか喋ってた)帰っていく、それだけのことなんだけど、いいブレイクだったなーと思います。
「最後の挑戦状」「中年ストレート」と最初からフルスロットルで吼えて、いつものように「安心してください、曲のタイトルです」のくすぐりからの「クソっくらえ」。
渋谷公会堂に響く、クソっくらえ!の唱和、めっちゃ面白かった。
びっくりしたのが「花」で。セクシーパンサー時代の曲。私は初めて聴きました。いい歌だなあ、と思ってたら、後方でなんかざわついて、ばーっ!と飛び出して来てステージの真ん前で拳を上げて立つ男性が。セクシーパンサーが好きな方だったのかなあ…あんちゃんはいっさい触れなかったし、スタッフがすーっとやってきて声をかけたら戻っていったので、ある意味ではハプニングなんだけど、それだけ愛されてたバンドなんだと痺れる思いです(でもごめんなさい、拳上げる後ろ姿がすっごくこうじさんに似ていて、終わるまでこうじさんかと思ってました・笑)。
「エネルギー満タン」ではステージのうえで見えない誰かと肩を組み揺れるあんちゃんに合わせて、客席でもみんな踊ってた。座ってたから隣の人と肩を組むのはちょっと難しかったけどね。
ここまでが「魂のゴールデンベストエッセンシャルチョコチップスペシャルメドレー」って言ってたと思う、多分。「楽しんで帰っていってください」からのすっころびからの「普通のミュージシャンみたいなことを言ってしまった!!」まで、「いつもの」様子。
でっかいからって別に特別じゃなくて、いつものあんちゃん。
多少、汗が普段より多いくらい。
…いや、多少じゃないな、ライトに飛沫が照らされて、ボタボタボターーッ!と床にこぼれていくのがすごく見えたので、雨が降ってるみたいでした。緊張か、ライトの暑さか。
「御守り」ですっと空気を鎮めてから、テラコヤのための新曲「リメンバー」。とつとつと思いを語ってのこの曲、とても素敵でした…しみた。
「トップランナー」から再び怒涛の3曲。「ゴング」のときだったかな…(何回か使われてはいたけど、すでに記憶はおぼろげ…)後ろが真っ赤なライトになって、炎に包まれるみたいに赤に染まるあんちゃんは、本当にリングに上がってるようだった。
この曲を聴くたびに、あんちゃんは「語り手」だよなあ、と思う私です。
個人的に「愛の歌ブロック」だな、と思った最後の5曲。
やさしい愛らしい「ヒロイン」、そして能登への思いがこもった、ひたすらに繰り返す歌詞がまさに祈りそのものだと思った「祈るように歌う」。大好きな「俺がサンシャイン」の明るさ。
そして、ファンへの最大の愛と感謝のこもった「タマキンガーのテーマ」。ここにいる人は全員、タマキンガーだから!と、いわば私のようなライトなファンに向けても愛をくれました。周りでは感極まる人、多数。そういう人だから、そうやって愛をまっすぐ伝える人だからまた、まっすぐ愛を返してもらえるんだよなぁ…と感動の私。
しかし、あんちゃんはそんな空気が気恥ずかしいのか、最後の最後にダジャレで落とし、場内一斉の苦笑いでした(笑)
この渋公のテーマソング「夢の証明」で大きく場を締めた後、アンコールは「魔法のうた」。
まさにみんなを幸せにする、元気づける、刺激する「魔法のうた」。
それをうたっているのは、あなたです、あんちゃん。
笑顔で、そして涙しながらあなたの歌を、みんな、聴いてたよ。
終演後は出口に完成したメッセージフラッグが掲げられていました。
またねえ、これを貼るんじゃなくて、写真撮影するみんなのためにチーム上越の皆さんが広げてくれてたんですよね。大変だったと思うんですが、ニコニコとずっと持っててくれました。ありがとうございました。
そこかしこで再会の喜びの声が湧くのも素敵でした。去年、聞間さんの「フレア」でも思ったけど、そういう人と人が繋がる機会を産むことも大きいハコでやることの、ひとつの意義であろうと思いました。
当日の様子はあんちゃんからの御礼のポストに全部収まってます。言葉が尽きない、足りない様子ですね。
とにもかくにも、ほぼ1年、おつかれさま、あんちゃん。
もうすぐチャンカーだけど、それが過ぎればきっと、次の挑戦に向かうんでしょう。みんなに背中を見せるために、一番前を走り続けるために。
トップランナーであるために。
この先もでっかい夢をかなえていく背中に、少し離れたところからエールを送ってます。
いただいたサポートは私の血肉になっていずれ言葉になって還っていくと思います(いや特に「活動費」とかないから)。でも、そのサポート分をあなたの血肉にしてもらった方がきっといいと思うのでどうぞお気遣いなく。