ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM「Record Of Memories」
ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM「Record Of Memories」
嵐の20周年、2019年に行われたコンサートツアーの映画です。
先日、DOLBY先行上映分で見てきました。夜中にチケットがんばって取ったわよ~~指南してくれた嵐ファンの友達に感謝。
3300円の特別興行なんですが、その価値ありすぎです。
特にDolbyですね。自宅で買ったBlu-ray見てもあの「音」はなかなか経験できない。ハイクオリティ!
一般公開は本日、11/26。大野君の誕生日です。素敵。
2019年12月23日、この記念すべき20周年ツアーを映画として記録するためだけに東京ドームで行われた、シューティングコンサートなのだそうです。
だよなあ、普通のコンサートをこのレベルでは記録できるはずないよな。だってドローン含めてカメラ100台以上!(クレジットは114台)、アリーナからスタンドから袖からステージ上から、ゴンドラのすぐ近く、客席。ありとあらゆる場所からの臨場感あふれる映像の連続でした。
コンサート開始時、そして終演時の全世界からのリアルタイム映像もあって、堤幸彦監督が「この日この場所この時間」を特別なものとして記録しようとされているのを感じる演出もありました。
私についていうと、嵐についてはデビュー当時から知ってはいる。ヒット曲のほとんどは多分わかる。相葉くん、いいなーと思ってはいるが担当とかはいないし、そもそもそれぞれの推しカラーもぼんやりしてる(ニノが黄色なのだけはちゃんと知ってる!)。もちろんライブは行ったことはない。生の松潤をシアターコクーンの楽屋口や平成中村座の客席で見かけてテンションを上げたことがある…くらいで、けして嵐ファンではない。そんな人間です。だから、このフィルムは私の「初・嵐コンサート」でもありました。
そんな私が、冒頭から最後までほぼ泣いてました。
なんだこの圧倒的な情報量、圧倒的な感情の波は!?
絶句でした。
始まってすぐの52000人の「キャーーー!!」という叫び。
これに全身、痺れてしまって。人の思いが声の塊になって届いてきた。
そして、その「キャー!」という声の熱が最後まで一切、途切れないんですよ…。
「52000人! 幸せにしてやるぜ!」
始まってすぐ、観客を見渡しながらそう叫ぶ松潤が死ぬほどカッコいいんですけどそれが有言実行されちゃう空間。
すごいよなあ… いやはや、すごかった。ほんとすごかった…スケールが大きすぎます。アップアップの私。
11/26の一般公開日には、舞台挨拶のライブビューイングが全国で開催されます。朝と夕方の1回ずつとのことで、友人に頼まれてチケット獲得のお手伝いをしました。選んだ会場がよかったのか思ったよりは余裕で、時間ぴったりに友人の分を確保したあと、自分の分も取れそうだな~と座席をポチっとするとこまで行ったんですが、すぐリリースしました。
舞台挨拶はファンの方に見てほしいというのが一番ですが、もうひとつ、ためらった理由があります。
濃厚すぎるんですよ、この映画。
後半のどのあたりだったかなあ…たぶん、終盤近くの最後のヒットソングメドレーの直前あたり?それすらあいまいなあたりに、情報処理のキャパシティを超えてふわ~~~っと意識が飛びまして。喉まで詰まってるのにまだ食べようとしてるみたいな感じになっちゃって(笑)
やっと最後の、20周年の振り返りみたいなあたりから消化が進んだみたいであとはまた泣きながら笑いながら楽しく見られたんですけど。
いやあ、これ…生でみんなよく耐えられたね…?
二度目を見るのを結構まじでためらっています(笑)
言ってしまえば「ある1日のコンサートの記録」なんだけど「RecordofMemories 」のタイトル通り同時に「嵐の20年間の膨大な記憶」の記録でもあって、2時間半、ただただ嵐のような熱量に翻弄されて終わりました。クッタクタ。素晴らしかった… 嵐ファンでもないのにずっと幸せでずっと泣けた。本当にこれ、ファン必見の映画だと思います。
そして、どうせ3300円出して見るなら絶対にDOLBYで見てほしい!ちょっと遠出してでも、ぜひ音のいいスクリーンで!
DOLBYで聴く5万2千人のファンの「声」「叫び」こそがこの映画の醍醐味だと思います。何度、肌が粟立ったことか。
コンサート自体にも、映画にも映像のクオリティ、音のクオリティとも潤沢な予算を惜しげもなくつぎ込んでる。うらやましいくらいです。
贅沢な、フレンチのフルコースのような濃厚な映画です。
体力気力十分なときに、睡眠も食事もしっかりとってから向かってください。
映画に使う言葉じゃないな、これ(笑)
◆
内容にもちょっと触れておきます。読みたくない人はここで閉じてね。
1.嵐のコンサートとして
初体験でしたが、い~や~すげ~ね~~~噂には聞いてたけど、これ一度経験したら嵐に落ちないではいられないのでは。お休みしてくれててよかった、ある意味で(今から落ちてもついてくの大変だもーん!)。
見ながら一番思ったのは、オリンピックの開会式、松潤に演出させたらよかったのに…でした。だって5カラーをあんなに上手に使っててさー。
床を色がば~っと駆け巡る演出とか客席のLEDライト(コンピュータ制御されている)が五色になってぐるぐるスタンド駆け巡る演出とか見てたら、つくづくそう思いました。大きな空間を大きく使う演出に長けている。昔、勘三郎さんが初めて嵐のコンサート観たとき興奮して立ち上がっちゃって大変だったって聞いたことありますけど、わかる。これはすごいよ。
光や映像の使い方も贅沢だったなあ…あの映像を準備するだけでもすごい日数かかってそう。
メンバーそれぞれの見せ場のコーナーがあるんですけど(相葉くんのノアールな映像、翔ちゃんのピアノから松潤のコンダクター、大野くんのダンス…ニノが思い出せないのは意識ふわ~ってしてたときかもしれません…ごめん…)、実はそうだと気づいたの、翔ちゃんのピアノのときでした。
「あれ、これってフィーチャーシーンか?」って。
そのくらい構成の中に自然に溶け込んでいるのと、それぞれの見せ場にもメンバーがきちんと絡んでいて「嵐五人の世界」からは逸脱していないからなんですよね。松潤もすごいけど、この演出を理解してきちんと演じるメンバーもすごいんだと思いました。
11/27追記。嵐ファンの方から「ニノがメインになった曲はチーム・ラボさんが手掛けた『果てない空』ですね」との情報をいただきました。ありがとうございます。これはやはり、二度目を見ないといけないやつ…?
そもそもあの膨大な曲数とダンス、演出を全部頭に入れて動くんだもんねえ。ゴンドラの上で別のところに視線をそらしながらその間に早変わりとかさあ、びっくりだよ。
映像の使い方のうまさも実感。歌詞が出るのいいですねえ。はじめての人でも一緒に歌えるんだ。素敵。
メンバーのアップがスクリーンにたくさん映って、特にメンバー同士がいちゃいちゃするたびに「きゃ~~~!」って悲鳴が上がるの面白かったです。わかっててカメラに向けてハートマーク作ってるし、確か、松潤と翔ちゃんだったかな?
5人それぞれに客席に対するスタンスが違うのも面白かった。共通してるのは、52000人すべてに思いを送ろうとしてるという一点。
翔ちゃんは基本的に視点が高かった。スタンドの奥の奥をずっと意識してるな、と思いました。逆にニノは細かいところを見てる、と思った。アリーナのどこかに何かを見つけてにこっと笑って指さしてたなあ。相葉ちゃんや大野くんは、瞬間瞬間の反応で無邪気だった、とっても。
松潤も意識は大きいんだけど、ホール全部を包括するような働きかけだな、と思いました。どこ、とかじゃない、本気で52000人を愛してた。
テレビばかりで、ライブアーティストとしての嵐の顔をこれまでほぼ知らなかったので、ずっと新鮮に楽しく、驚嘆しつつ見てました。
うわ~~大野くん、歌もダンスもこんなうまいんか!!とか。
ニノも思ってたよりずっと歌が素敵、しっとりしてる。あと笑顔がめちゃくちゃかわいい。これまでシニカルな印象が強かったんですけど。
翔ちゃんのピアノ、演奏もだけど楽譜に感動した。めっちゃ書き込まれてた。真摯だ。
松潤のまつ毛は本当に長いなあ…(笑)とか。
相葉ちゃんがエロイ! 彼の瞳って濡れた瞳なのね…。
そんでその濡れた瞳が「5✕20」で更に濡れていって、見てるだけでもうこっちも鼻水だした… ううう…ダンスもやっぱ相葉くんのダンスがうまいなあ、手足長いなあ、使い方上手だなあ、好きだなあとか、改めて。
しかしあの運動量でよくあんなに長く動けるなあ… ずっとファンを楽しませること第一なのが伝わってくるのも凄いです。
2.映画として
編集、死ぬほど大変だったろうなあ…だって114種類の映像だよ?(笑)
コンサートを頭から終わりまで一直線に流してるんですが(転換部分を編集したくらいだと思う)、メンバーそれぞれの表情、ドローンによる上からの映像、ステージ下正面からの映像、ゴンドラの上…細かく細かくカットが切り替わって、現場で見るよりもつぶさに見られてると思います。現場でスタンドで見てた人はアリーナの高揚を感じ取れるでしょうし、アリーナで見てた人はスタジアム全体の光景、カメラでしか見えないだろうメンバーの汗、涙…自分が見たものと違う視点でもう一度新鮮に見られるのではないでしょうか。ゼロから味わい直せる気がする。
そうかこのカット割りの細かさが情報量の多さに溺れる感覚の原因なんだな。
バンドメンバーの演奏もはっきりと映る場面は少なかったんですが、オーケストラはじめ何度か抜いてくれていて。オーケストラ場面の直後にドラムの関さんをめっちゃアップで一か所抜いてくれてるんですが、これは堤監督がしっかり構成を理解してるからだろうと思います。嵐だけでコンサートができてるわけじゃない、そういう視点も感じました。
変にドキュメンタリーの場面などを挿入せず、ただただコンサートの記録で、それが逆にこの20年間で嵐が積み上げてきたものをしっかり感じさせていたと思います。コンサートを見てさえもらえれば彼らのすごさは伝わるはず、というきっと信念があった。
ファンの数という物理的なもの、そこから生まれる大きな声援、想い、熱量。
演出力。テクニカルなこと…ダンスや歌の技量、魅せ方…。
スケールの大きさ。関わってきた才能ある人々の力…ミュージシャン、アレンジャー、照明、効果(コンサートに使われてる特殊効果、どれもすごいです。最先端だと思う)、映像のハイクオリティ。
潤沢な予算を潤沢に余さず使うのって力量がいるじゃないですか。
正しく使われてるマネー&マンパワーって贅沢で凄いことで、こういうものを魅せてほしかったよね、オリンピックでもさ。
ということで。嵐初心者なのでなんかまとはずれなこと書いてるかもしれませんが、素直に思ったことではあります。
もう一回見たいんだけど、体力あるかなあ…。
惜しむらくは、COVID19禍のために応援上映がかなわないことですね。一緒にキャー!って言いたかったな~ファンの皆様はきっともっとそう思ってるでしょうね。心の中で大声援、送りながら見てください。