かたづけ(校舎を在るべき姿に戻す)
小学校閉校後の校舎は
閉校後の小学校は一時的にある古本屋の貸倉庫になった。
当時は、学校の活用も考えていたので、学校はその姿のまま残るし、管理も貸し出しの請負業者が行ってくれる。地区の負担はないということで、歓迎していた。
校舎の2階と3階のほとんどの教室は、スチール棚がずらっと並び、何千冊という古本が整理され、置かれていた。
最初の数年は、時々人が来ては、本の売買の関係で出入りしていたが、いつしか途絶えるようになった。詳しい話は分からないが、ここ数年はその業務も行われている様子が見当たらなくなった。
また、1階のひとつの部屋は、防災用品を保存することとして使っていた。
現在の状況
数年前に、小学校が解体されるかもという話が出たときに、本の引き取り依頼をした。その折にまた、何千冊という本が移動され、スチール棚も片づけられた。しかし、未だ数百冊はいまだ残っている状況でもある。
3階の天井の数か所は、雨漏りで天井が朽ちているところもあり、閉校後の時の流れが感じ取れる。廊下もまた、素足では歩けない状況である。
ある教室の黒板には、閉校の時に書かれたであろう寄せ書きが10年たった今も残っており、昨日まで通っていたかのように感じさせる場面でもある。
運ぶ・掃く・拭く
防災用品を入れていた部屋がなくなるため、指定避難所として残る体育館に移動。
いくつか残っていたスチール棚や本を一か所にまとめ、机や棚を各階の1箇所にまとめる。
1階は『お別れイベント』で使う教室をあらかじめセレクトし、大道具をセッティング。昇降口も学校の顔としてきれいにしたいと、整理整頓を念入りにし、窓ふきも完了。
黒板は特に、寄せ書きがあろうとみて拭き。
教室も軽く水拭き。
久しぶりに何もない廊下を見て、10年前がよみがえってくるように感じれるようになりました。
ようやく、本番の準備に入るためのスタートラインに立ち安堵したスタッフ達でした。
おまけ
片付けも一息つき、事務所に戻って40分後、警備会社の車が・・・
「何か不足があったかな。。」
と、頭をかしげながら学校に戻る事務局長。
日頃は警備がかかっている学校。
今日は、片付け&掃除をするということで、警備をいったん中断し作業を開始。作業後警備を掛けて退出したが、そのあとで、そのことを知らず、警備の入っているところのドアを触ってしまったようで、警備会社から点検に来たとのことでした。