竹マルチのサツマイモ栽培~4年目の挑戦~
飯石地区では、令和2年から竹マルチを使ったサツマイモ栽培を行っています。
今年の挑戦
竹マルチを活用することで、イノシシやサルからサツマイモを守ることができます。
過去3年、一度も動物の被害に遭うことなく、サツマイモを収穫できました。
昨年のようす↓
今年は、作業効率の改善を目指して
① 畑の面積を減らす
② 竹を畝に対して垂直に並べる
ということに挑戦してみました。
こうすることで、竹を短くでき、運搬が楽になりました。
また、畑の外側から竹を並べることができ、作業しやすい感じです。
とはいえ初めての作業なので、進め方も探り探りです。
「竹を並べればいいの?」
「苗を植えるのが先でしょ!」
「竹が曲がってるから、間隔がずれるよ!」
大騒ぎしながら作業を進めます。
綺麗に竹を並べることができました
イモヅルを挿しては竹を並べ・・の作業を繰り返し、100本の苗を植えることができました。
畝に対して平行に並べるより、しっかりと畑を覆うことができています。
一方で、畝の隙間と竹の間に空間ができます。これがどういう結果になるか・・・観察が必要です。
サトイモとコンニャクも
隣の畑には、里芋とコンニャクイモを植えました。
いずれも、イノシシやサルはあまり好みません。
昨年の収穫物をとっておき、芽が出たものを植えました。
コンニャクイモの草マルチは、昨年の夏にこの農園で刈り取った雑草を乾かしておいたものです。
(※後日、
・イノシシはサトイモそのものは食べないが、茎を食べる
・草マルチをするとミミズが出るので、それを狙ってイノシシがやってくる
という指摘がありました。これも観察が必要です!)
暑い日でしたが、1時間ほどで作業が終わりました。
地域で取り組む地道な対策
現在、飯石地区では、NPO法人おっちラボと協力して、鳥獣情報報告アプリ「うんなんケモナビ」に取り組んでいます。
ケモナビのようなデジタルを活用したデータ収集と、竹マルチのようなアナログな防御策。どちらも地道な作業で、すぐに劇的な効果が得られるものでもありません。
しかし、地域から少しでも獣害を減らし、住民さんの「畑仕事」という生きがいを守るため、取組を続けていきます。