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独りじゃないー14”帰ってきた!”

バンクーバーから、念願の帰国!
普段から海外旅行をしても時差ぼけとは無縁ですが、今日は史上最高なぐらい無縁で、頭はスッキリ、気持ちはとても軽く、飛行機を降りて、いそいそと入国審査場へ。
みなさんがパスポートを握りしめて順番を待つのと同じく、私は渡航書を握りしめて順番を待っていました。

順番が来て、入国審査官の元へ。渡航書を差し出すと、久しぶりにあの言葉「どうしたの?」が再び(>_<)「盗られちゃって...」と説明。
でも、もうここは日本。この続きの言葉は違いました。
「そうだったのね。無事に帰ってこれて良かったですね。せっかく列に並んでくれたけど、ここはパスポートを持ってる人しか通れなくて。別の場所で入国の審査をするので、そちらに行って下さい」と説明を受け、近くにいた職員さんに連れていかれました(-_-)

入国審査場の外れにある部屋に案内され、渡航書を見せると、再び「どうしたの?」「盗られちゃって」...ついさっきと同じやり取り(^_^;)
いくつか質問されて、渡航書を見ながらパソコンをカチャカチャして、「無事に帰国できて良かったですね。おかえりなさい」と言って入国のスタンプを押してもらえました。

部屋を出て、荷物を取り、税関検査場へ。
「おかえりなさい。どこから帰国されましたか?」と質問されると同時に、携帯品・別送品申告書と渡航書を渡すと、また例の「どうしたの?」が。
「盗られました」...ここでも(^^;)「無事に帰ってこれて良かったですね」

税関検査場を出て、ようやく日本の土を踏み、日本の空気を吸った気持ちになりました。
そして国内線に乗り換え、大阪へ。国内線なので渡航書の出番はさすがにもうありません(^_^)
大阪に降り立ち、荷物を持って空港の外に出ると、弟が迎えに来てくれていました。
「日本円も盗られたんやろ。ここから家まで帰るお金無いやろうから迎えに来た」って。迎えに来て、と頼んでもいないのに、よく出来た弟です!
実はカナダの友達に少しだけ日本円を借りていました(^_^;)なので空港から家までは何とか帰ることは出来たのですが、それは明かさず、素直に弟の行動に感謝を伝えて、一緒に家まで帰り、本当の”帰国”をしました。

”独りじゃない-15”へ続く

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