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ソーラーパネル

ソーラーパネルがなんか怖い

先日、用事で子供のころに住んでいた町に久しぶりに行くことがあった。

山が近い田舎で何もないけど、だけどこの空気感が好きで、自分はやはり田舎者だということを改めて感じた。

そこまで遠くはないけど、頻繁に行くことはないので、そこに向かう道の風景も、「道広なってる」「あの店まだある」「こんなんできてるやん」と知ってる道で、知らない道を辿っていくのは、面白いものだ。

進んでいくと、徐々に緑が近くなってくる。建物がなくなり、道とトンネルを重ねていく。
ようやく民家も見え始め、久しぶりなので何か変わってるかもしれないけど。概ね変わりなしといった感想だ。
ドーンと景観を損ねるような大きな建物が建っていればわかるのだろうが、そうでなければ、景色の大勢を占めるのが山である限り、大きく変わることはないんだろう。

変わらないことに、大丈夫なのかこれ?と不安をおぼえ、だけどいつまでもあり続けることに安堵もする。自分は離れて違う所に住んでるくせに、なぜか感じる、複雑な心境がある。

来た時と違う道で帰ろうと進んでいくと、何やら違和感があった。

ソーラーパネルが見える。

面積としてはさほど広くは無いが、周りの緑との中に、全く似合わない山肌に現れたソレに大いに不満がわく。下に民家がみえるのもいっそう不安をあおる。
いろいろな所で山を拓いて据えられているのは知っていた。容認も批判も含めて、ある程度理解があったつもりでいたけど、いざ自分に関わりのある所にあんな形で存在されると、やるせないもんだ。

私はいわゆる「再生可能エネルギー」というものに、どちらかといえば懐疑的だ。本当に自然や生態系に影響がないのだろうか。温暖化対策として有効な手段といえるのか。そもそもどうなの?

電気は生活に必要なので、様々な形での生産体制が望ましいから、山を拓くかたちでの太陽光発電も全面的に反対ではないが絶対反対でも絶対賛成でもない、いい感じのとこで折り合えばいいじゃないかというスタンスでいる。

いるのだが重ねていうが、自分に関わりのある所で実物を見ると感情としては、「ちょっとしんどいかな、これは」となってしまった。

この先果たして、「仕方ない」と許容するようになるのか、それとも「許すまじ」となるのか。  今のところは、「なんか嫌な感じ」にふってしまったかなぁ。


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