【化学】高校レベル再学習の備忘録④【Chemistry】
前回
11. 酸と塩基(アルカリ)①
●酸と塩基の定義
・アレニウスの定義
・ブレンステッドローリーの定義
●アレニウスの定義
酸は水溶液中でH+(水素イオン)を放出する物質
塩基は水溶液中でOH-(水酸化物イオン)を放出する物質
例:塩化水素(HCl)
水溶液中に塩化水素を放り込むと、以下のような化学反応式に表せる。
HCl → H+ + Cl-
=HClは水溶液中でH+を放出するため酸である。
例:水酸化ナトリウム(NaOH)
水溶液中に水酸化ナトリウムを放り込むと、以下のような化学反応式に表せる。
NaOH → Na+ + OH-
=NaOHは水溶液中でOH-を放出するため塩基である。
しかし、この定義ではNH3(アンモニア)が塩基である説明ができない。
●ブレンステッドローリーの定義
酸は、H+を放出する物質
塩基は、H+を受け取る物質
また、水素イオン(H+)とは、水素原子から電子が1つ放出されたもの
=陽子単体
であるため、非常に不安定。そのため、通常の水溶液中ではH+で存在することは無い。
このように、水分子にくっついて、オキソニウムイオンになっている。
●酸性と塩基性
●酸性とはH+の示す性質
・青色リトマス紙を赤変させる
・BTB溶液を黄色にする
・なめるとすっぱい味がする
・金属と反応して水素を発生する
●塩基とはOH-の示す性質
・赤色リトマス紙を青変させる
・BTB溶液を青色にする
・なめると苦い味がする
・手につくとぬるぬるする
●酸と塩基の強弱、価数
・代表的な酸
・代表的な塩基
●中和反応
酸と塩基を混ぜると、H+とOH-が反応し、H2Oに変換されていく現象。
酸か塩基のどちらかが多いと、中性にはならない。
12. 酸と塩基(アルカリ)②
●塩(えん)とは
イオン性物質のうち酸化物や水酸化物を除く物質のこと。
中和反応で、水以外に生じる物質。
例:塩化水素水溶液+水酸化ナトリウム水溶液
H+ + Cl- + Na+ + OH- → H2O + NaCl
この場合、食塩が塩(えん)となる。
●塩の分類
・正塩
酸のH+や塩基のOH-を含まない塩NaCl、CuSO4など。
・酸性塩
酸のH+を含む塩、NaHCO3やNaHSO4など。
・塩基性塩
塩基のOH-を含む塩、CuCl(OH)やMgCl(OH)など。
強酸+強塩基 = 中性の塩
強酸+弱塩基 = 酸性の塩
弱酸+強塩基 = 塩基性の塩
弱酸+弱塩基 = 中性の塩
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