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自爆

おさむうございますねえみなさま。
市内ではこないだ雪が舞っていました。もうそんな時期なんだね。まあそのこの時期と言えばホラ、あれですよアレ。ねえ?
というわけで行ってまいりました!

県内最大級電飾祭!
今日来超感謝感激!
我進電飾入場口嬉!

すげえすよ、駐車場からカポオしかいねえずら。想像はしてたけどここまでとはな…。一人で来てるヤツなんかいないよ…。
強い憤りと哀しみを胸に入口へ。おっと入場チケットが必要だったね。
なんぼ?450円?あ、ちょうどあるかな。あ、これ50円玉ちゃうな100円玉やな。どうせならちょうど出したいよな。これも100円玉か…モタモタ

そんなこんなで私の後ろにはカポオの軍団が集結。焦る。いや、ここはあえて彼らをイライラさせよう!などと考えていた次の瞬間

チャリーン

100円玉が私の手からこぼれ落ちた。そして彼は果敢に軍団の中へと飛び込んでいった。

戦死です。

勇敢な彼の突撃に私は心からの敬意を表した。その姿は孤独で戦う自分自身とも重なる。仲間の死がこれほどまでに辛いとは…。しかし彼の死を無駄にはできない。私は必ず生きて帰ることを誓ったのだ…。

しかしそのとき、驚くべきことが起こった。
死んだと思った彼はなんと生きていた。いや、生かされていたのだ。軍団の女戦士によって…。
戦士は彼を抱えて私のもとに近寄ってきた。
「アリガトゴザイマス…」
彼女の驚きの行動に私はそう答えることしかできなかった。
仲間が生きて帰ってきた喜びなどもはや微塵も感じなかった。これが、これが軍団の恐ろしさなのだ。殺さず、生かすことによってダメージを着実に与える。これが軍団の活人法…。

衝撃の一手を打たれた後のことはもうよく覚えていない。ただ、その場を立ち去りたい一心になってそそくさとチケットを購入、高速でゲートを通過、やつらに見つからないように公園奥の闇に一体化したことを除いては…。
もはや生きながら死んでいるも同然。これほどツラいことはない。飛んで火にいる夏の虫とはこのことだ。冬だけど。

自我を取り戻したとき、私はだれの目にもつかないベンチでうなだれていた。目の前では色とりどりの電飾とそれに囲まれた恋人たち。かたやそれを尻目に闇でひとりの私。すげえ皮肉じゃね??いやまあ自爆って言ったらそれまでだけど??

ワイはこの光を見に来たんじゃ!そしてその光をいつか必ずつかんでみせる(heavy conviction)!!!

ほらみてキレ~うふふふ♡
ってイルミネーションこんな寄りでとるやつおるか!引きで撮れ引きで(これがやりたくて来た)。

会場内は15分おきにもう中学生のナレーションが流れる超カオス空間。
光の中を歩いてるだけで幸せになれるかと思ったらそんなことなかった。

幸せは自分の手でつかむもんなんだよ。

P.S:入口で会ったカポオがどこにいるか気が気じゃなくて全然集中できなかったです。

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