2023シーズンキャップス通信簿 GK編
こんにちは、unknown(オーリエ似)です。
今回は、LAFCとのプレーオフに敗れシーズンが終了してしまったので、前回の「途中退団選手編」に引き続き独断と偏見で通信簿をつけていきたいと思います。
対象選手は2023シーズンにトップチームの公式戦に出場した全選手となります。
GK編、DF編、MF編、FW編の4分割で行い、当記事は第1弾となるGK編になります。
それでは本編に参りましょう。
点数評価は10点満点となり、大体6点で及第点、期待通りの出来だと思って下さい。
GK編
#18 高丘陽平【7.5】
MLS 33試合45失点8クリーンシート
カナダカップ 3試合2失点1クリーンシート
北中米CL 2試合3失点1クリーンシート
リーグカップ 2試合3失点
プレーオフ 2試合5失点
Jリーグ王者横浜・F・マリノスの守護神として君臨した実績を引っ提げて昨冬の市場最終盤に加入すると、現在トッテナムを率いる名将ポステコグルーが見出した資質を発揮し瞬く間にゴールマウスを定位置とした。
自身初の海外移籍でありながら加入当初からクラブ公式のインタビューでは流暢な英語を披露し、全公式戦で出場がなかったのはわずか4試合と高い順応性と鉄人ぶりを見せつけた。
序盤戦からビッグセーブを連発し、5節ミネソタ戦から10節ミネソタ戦にかけてはクラブ記録となるMLS428分間連続無失点記録を樹立する活躍を披露し、現地サポーターの心を鷲掴みにしただろう。
しかし、至近距離からの足元への難しいシュートにはめっぽう強い一方で、ロングレンジからのシュートで得点を許してしまうシーンが多く見受けられたのは改善点である。
特にロングシュートを得点レパートリーに持つLAFCのデニス・ブアンガには5度の対戦で7得点を決められており、プレーオフ、CLともに同チームに阻まれる結果となったのは本人も悔しく思っているのではないだろうか。
ボールプレーの面では、マリノス時代のようにグラウンダーの縦パスを送ることはほとんどなくなり、CFブライアン・ホワイトへのロングボールを蹴り出すことが多くなった。
ポストプレーからの2次攻撃はチームの主たる攻撃パターンとなっており、利き足でない左でも飛距離を出せるキック技術はリスク回避という点でもかなり有用であったように感じる。特に全く右足を使えないウーゴ・ロリスを長らく見続けていたスパーズサポーターの投稿主は。
高丘陽平の今シーズンは、海外でも通用するという自信を付け、守護神としての地歩を固めた1年であった一方で、日本代表や更なるステップアップを見据える上での課題が浮き彫りになったシーズンといえるだろう。
来季は今季よりもパワーアップした姿を楽しみに待っている。
#1 Thomas Hasal 【2.0】
MLS 1試合3失点
北中米CL 2試合5失点
高丘の加入によって2番手に降格して迎えた今シーズンであったが、初出場となったCLのレアル・エスパーニャ戦では2‐3と敗れたものの自身は8セーブと完全に崩壊した守備陣の最後の砦として奮闘し、セービング能力はライバルに引けを取らないことを証明したかに見えた。
しかしながら今季唯一のMLS出場となったセントルイス・シティ戦では前半10分にエドゥアルド・レーヴェンのクロスボールの目測を誤りそのままゴールインしてしまうなどフルタイム通して試合勘の欠如をうかがわせた。
また、指の負傷で後半戦を棒に振った昨シーズンに続いて、今季は膝蓋腱炎によって後半戦を離脱。元ライバルのコーディ・クロッパーが退団し、新たなライバルとなった高丘との競争のスタートラインに立つこともかなわなかった。
生え抜きの若手で期待の星であったが既に24歳。その才能を埋没させないために負傷癖を直し実戦に絡み続ける必要があるが…
#32 Isaac Boehmer 【3.0】
リーグカップ 1試合1失点
Hasalに続くアカデミー産のプロスペクト。
唯一の出場となったLAギャラクシー戦では相手の決定的なシュートがことごとく枠外にそれる幸運もあり2‐1での勝利に貢献した。
主戦場となったMLS Next Proでは、引き分けとなった場合PK戦を行うというレギュレーションであり、PKストッパーぶりをいかんなく発揮していた。
21歳と決して若いわけではなく、上には高丘とHasal、下にはAnchorもいるため、スカッド形成次第では来季はローンに出るべきかもしれない。
以上、GK編となります。
ここまで読んでいた方、ありがとうございます。
次回のDF編でまたお会いしましょう。