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すごい不安でいっぱいの人が不安になりながらも戦う舞台を提供するのが好きな経営者の人

昔リゲインという飲み物があって、そのCMソングの歌詞が、ソングというかキャッチフレーズが「24時間戦えますか?」であった。
時にバブル全盛期(エヴァ風)。
24時間戦えますか? 24時間、仕事できますか? という意味で、このリゲインって栄養ドリンクを飲んで戦いましょうよ、というメッセージだった。私がそれを聞いたり見ていた小学生中学生の時には、この「ブラック企業」的精神風土は、別に、珍しくもなんともない考え方だった。
私は、硬貨になる前の、紙幣だった500円札を使っていたし。家にあったのは黒電話だったし、電話帳にはみんなの個人情報がさらけだしされていた。電車でタバコを吸っていたし、日本は資源のない貧しい国だと教えられて育った。
企業は自社サイトもなかったし、SNSだってやってない。
個人はせいぜい、繁華街か友達の紹介、文通で、知らない人たちと知り合った。通信と使って会うには、ダイヤルQ2というものがあったりも、した。
まあ、人間は、変わるものよね。
人間なんていうのは、人の心なんていうのは、ただの「文化的即興」だって言ったのは誰だっただろう? その時代その時に主流だったものの影響を受けて、別段特段自分で考えたりもせず、自分のスタイルを持たずに、脊髄反射みたいに動いて反応しているだけ、なんだって。
で。
でも、そんなんで戦えますかねえ? って。
いや勝てるよって? SNSで覚えた流行の戦い方してれば勝てるよ、って?
いや勝ち負けの話じゃなくて。
誰かが編みだしたセオリーに乗っかった行動様式で勝ったって、それは自分の価値なのかね? って。
あわれじゃない? そんなあ勝ち方は。インディペンデントじゃないじゃん。
いつの時代であっても、どんな環境であっても、私qbcは、ただ素直に、あなたはあなたらしくあってほしいと思ってる。
待ってます! 無名人インタビュー、今日もお楽しみいただければ勿怪の幸い!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 吉田勇気 さんです!


現在:ほどほどに10年続けられそうなジムっていうのが、コーポレートメッセージって言ったら大げさですけど、店舗のメッセージとしてあります。ちょっとのことは許してあげようよ、みたいなところはもっています。

toki:今、何をしていらっしゃる方ですか?

吉田:今、経営者です。

toki:どんなことを具体的にやられていらっしゃるんでしょう?

吉田:パーソナルジムの運営と、ヨガ専用アパレルの日本の代理店として、国内で展開してます。
大きくはその2事業です。あとは元々プロアスリートという経歴があるので、その流れでアスリート関連のYouTubeもやってます。

toki:なるほど。ちなみに、アスリートでいらっしゃったということですが、何のスポーツをやっていたんですか?

吉田:プロボクシングです。

toki:なるほど。色々やられている中で、自分が個人的に一番力を入れているというか、熱を注いでいるものでいうと、何になりますかね?

吉田:営業活動でいうとヨガ事業になるんですけど。ジムだと対人になるので、その学びを止めずない事に力を注いでいるっていう方が強いですかね。

toki:最近は、調子としてはいかがですか?

吉田:調子かあ。日本の今の状況がそのまま我々にも影響してるっていうのは確かにあります。物価高の影響含め、混沌とした世の中の雰囲気に飲まれている一員になってしまってるってのはあります。

toki:はい。

吉田:で、その中でもBtoCは、あんまり元気とは言えないんです。その分、BtoBtoCは絶えず前進しているからやっていけている感はあります。

toki:なるほど。吉田さん御自身が何か毎日を過ごされる中で、生活の満足度といいますか、毎日の満足度でいうと今、100が最大だとしたらどれくらいになりますか?

吉田:100です。

toki:100ですか?

吉田:はい。

toki:その理由を聞いてもよろしいですか?

吉田:えー、理由か。すいません僕ちょっと声のトーン暗いんで結構、電話とかだと友人にさえ機嫌悪いの?って聞こえる事が多いので、ドライに聞こえてしまったら申し訳ないです。非常に楽しませていただいているのを前提としてお伝えしておきたいと思います。

toki:よかったです(笑)。ありがとうございます。

吉田:理由ですよね。うーん。でも、いろいろ、ちっちゃいこととか、うまくいかないことだらけですけど、ずっとそんな感じなんで。なんかずっとそんな感じでいられることって、満足かなみたいに思ってますけどね。

toki:ずっとそんな感じっていうのは?

吉田:うまくいかないことが、小さい試練がいろいろ起きるっていうのがまあ、日常なんです。その試練が受け入れられて、明確に打ち手を講じられている、あるいはその行動が起こせてるつもりなので、それ自体がもう満足って感じです。
例えば戦争とか災害が起きたときってもう、個人の力でもどうにもならないことってあるじゃないすか。

toki:そうですね。

吉田:僕に起きていることの多くは、個人やチームの力でなんとかなりそうな事なんで、もうそれだけで満足度としては、満足です。欲はまた別ですが。

toki:ほうほう。吉田さんは、日々の生活の中で、どんなことに楽しみを感じることが多いですかね?

吉田:ん-。パーソナルジムで、お客様のお体を変えられたときですね。あとはYouTubeで反応があったりとか。というのも、楽しいことなんですけど。

toki:なるほど。もう少し突っ込んでお聞きすると、何か体を変えられたときの、どんな部分に楽しさを感じるというか。テンションが上がるんですかね?

吉田:人体のことなんで、正解ってのはなかなか難しいんですよ。でも一般的に正解なのではないかとされていることもエビデンスとしてあるんですけど。その通りにやってもうまくいかないことってたくさんあるんですよ。そんな中、試行錯誤して、エビデンスや仮説と向き合って。それがうまくはまったとき、お客さんも喜んでおられる姿を見るとやっぱり、こっちも嬉しくなりますよね。

toki:ちなみにパーソナルジムやられてるということで、いろいろパーソナルジムってあると思うんですけど、吉田さんが、ご自身のジムにかけてるこだわりみたいなところって、どんなところにあるんですか?

吉田:ほどほどに10年続けられそうなジムっていうのが、コーポレートメッセージって言ったら大げさですけど、ジムのメッセージとしてあります。こちら側の正論を、あんまり押し売りしないようにはしてるっていうところですかね。ちょっとのことは許してあげようよ、みたいなところはもっています。

toki:あ、お菓子食べちゃったとか?

吉田:ああ、そうそうそうそう。

toki:「ほどほど」っていう言葉が良いなと思いました。実際お客さんからはどんな反応がきたりするんでしょう?

吉田:そのメッセージをホームページに載せてからは、それがきっかけで入られる方が多いですね。いくつかプロセスを経て、うちに来られてる方が多いので。何らかのCMとかにやっぱり惑わされるじゃないですか。2ヶ月でどうのこうのとか。結局そこでうまくいかなかったりとか、リバウンドしてしまった実績があったりで。お客様がご自身で出来る事と出来ない事がわかってくるんだと思うんですよね。そこの駆け込み寺的みたいな感じに、我々のメッセージが受け入れられているのではないかと思います。

toki:なるほど、ありがとうございます。
結構お仕事のことを聞いてきたんですけど、他にプライベートだったり趣味の面で、何か力を入れてることだったり、はまっていることはありますか?

吉田:いや、これといってなくてですね。ただちょっと太ってきたので。かつて在籍してたボクシングジムに、週1で通いだしたってぐらいですね。

toki:普段は、どういうような過ごし方をされてるんですかね?

吉田:いや、もう仕事が好きなので。一日13時間ぐらい会社にいて。あとは帰ってNetflix見ながら寝るだけって感じですけど。日曜日は家族サービスして。週1でボクシングジム行くぐらいしかないですけどね。すいません膨らみがなくて。

toki:いえいえ。仕事お好きなんですね。

吉田:ああ好きですね。なんで残念そうなんですか?

toki:え?いや、全然!そんなつもりはなかったです(笑)

吉田:本当ですか(笑)

toki:はい。なるほど、わかりました。吉田さんは周りの方からは、どういう人だねって言われることが多いですか?

吉田:行動力とか、統率力とか、そういったところはよくワードには出ますね。

toki:なるほど。今、ご家族もいらっしゃるというお話でしたけど、ご家族からは、どういう人だねみたいなふうに言われたり、何か言われたりすることってありますか?

吉田:何も言われないですね。

toki:何も言われないですか?

吉田:残念ながら、はい。

toki:なるほど。行動力と統率力っていうところ、ご自身では、そう言われることに対しては、どう思いますか?

吉田:うん。自分でも自覚はしてます。もう44にもなるんで。何となくこう、自分のこともわかってるつもりです。

toki:うんうん。なんか最近、行動力、統率力を発揮したことって何か、ありますか?

吉田:毎年、なんかしら新規事業とか、資格とかはとったりもしてるんで、そういったところかなと思いますけど。じゃないと経営者できないかなと思いますけどね。

toki:経営者は、ご自身で経営者になりたいと思って、なられたものなんですか?

吉田:はい。

toki:それはいつ頃から志されていたんでしょう?

吉田:ええと、18でプロボクサーになって、21、2で引退したんですよ。プロになるって小6で公言して、プロになったんです。
で、引退した後に次の夢どうしようかなと思って。何か社長ってかっこいいじゃないですか、何となく。21、2ですから、そう思って。そんときに志しました。

toki:実際に社長になられたのはいつだったんでしょう?

吉田:2017年です。

toki:実際、社長になられてみていかがですか?

吉田:楽しいですめちゃめちゃ。

toki:結構、あれですね。パーソナルトレーナーもやられて、アパレルもやられて、ジムもやられてっていう、結構いろんなことをやられてるかなと思うんですけど。そこに関しては大変さだったり、苦労みたいなものは、ないですか?

吉田:ん-。ないっすね。大変さってか、まあ、大変さも大変ですけど、なんかサラリーマンのときよりも、よほどこうやることが明確なので。サラリーマン時代よりかはすごい楽に感じます。

toki:じゃああれなんですね。ボクサー引退されてから社長になるまでの間にサラリーマンも経験されてると。

吉田:そうですそうです。もちろん。

toki:当時は、どんな会社に勤めていらっしゃったんですか?

吉田:20後半、フィットネス業界に入ったのが27、8なんすよ。
割とフィットネス業界って、スポーツ好きの人が多くて。誤解を恐れず言うなら、ちょっとなんていうんですかね、サラリーマン的ではないっていう方がいいのかな。スポーツ好きの集まり、みたいな。なのでイノベーションの宝庫だって感じて。このフィットネス業界でいろいろできるんじゃないかと。

toki:へえ。

吉田:そう感じてそのまま業界に突入しました。その後に、とある商社とヘルスケアIoT開発に携わることになり、あれよあれよという言う間にそこの商社にお世話になることに。もう既に経営者になることは決めていたんで、IoT開発で経験値を高めてから、経営者になったって感じです。

toki:なるほど。経営者になろうって思ったときには、何かこういう事業をやるぞ、みたいなところとかって、そのときは考えていらっしゃったんですか?

吉田:フィットネス業界に入ったときは、この業界はちょっと生ぬるいんじゃないかと感じて、いけるって何となく思ってたんですよ。でも具体的にどうやるかっていうことは、直前に考えました。

toki:なるほど。

過去:現役のときに、すごく輝いていたのに、何で社会人になるとこんなに下向いて、輝きを失いながら生きてるのかな?っていうのを、何とかしたいって思ったんですよ。

toki:小さな頃ってどんなお子さんでしたか?

吉田:うーん。活発で負けず嫌いって感じですかね。

toki:活発で負けず嫌いエピソードで、何か覚えてるものありますか?

吉田:足がちょっと速かったんですよ。小学5年か6年のときに、学年で一番速い子が同じクラスにいて。なんで僕はクラスで2番だったんです。それがすごい悔しくて。

日本サッカー協会が主催の「夢先生」というプロジェクトがありまして。公立の小学校や中学校に赴き、オリンピックの選手だったり元プロアスリートが夢の授業をするというものがあるんです。
その授業を受け持たせて頂いた時に同じことを生徒さんにお伝えしたのですが、僕はいつも劣等感の塊でした。中学時代はサッカー部で補欠。足の速さも速かったけどクラスで2番。で、そういったことを劣等感に持ち続けてたから、ヒーローになりたいと思って、俺はプロボクサーになるというふうに志したんです。だからそういう、その負けず嫌いさっていうのがちょっと原動力になって、プロアスリートの道が開けたのかもしれないですね。

toki:なるほどなるほど。小6の時に既にボクシングのプロになるっていうふうにおっしゃっていたそうですが、ボクシングとの出会いは何だったんですか?きっかけは?

吉田:我々の時代、よくゴールデンタイムに試合やってたんです、テレビで。ご存知ないかもしれませんが、辰吉丈一郎選手とか、ユーリ海老原選手とか、っていう選手がいたんですよ。そういうのをテレビで見てきたんで、男だったら、多分、大なり小なり憧れるところがあると思うんですよね。それで、そのままこう、思ってたっていうか。
ボクシングって、部活もないじゃないですか、小中学校って。ないんですよ。だから、サッカーは始めるのが遅くなっちゃったけど、ボクシングは1からスタートできるんじゃないかっていうところもあったと思うんですよね。

toki:なるほど。そこで、そのプロになるっていう目標が既にあったんですね?

吉田:あったっていうか、自分はもう、そうなる、って思ってたっていう感じですかね。

toki:それは何でなんですかね?

吉田:うーん。わからないですね。わからないです、これは、はい。

toki:わからないけど、プロになりたいって気持ちはあったんですね?

吉田:なりたいっていうより、なんですかね、クラスのみんなにこう、俺プロになるから、お前らに全員車買ってあげるからっていう、っていうのを小6のときに言ったのを覚えてるって感じですね。

toki:小中学校とかで、ボクシングのことでも、そういうことじゃなくてもいいんですけど、何かこう、印象に残っていることとか人とかって、何かあったりされますか?

吉田:いやあ。先生ですかね。小学5、6年の先生が、めちゃめちゃ怖い先生で。宿題、今じゃ考えられないすけど、宿題とかやってないと、ノートを教室の外に投げられるんすよ、2階から校庭に向かって全員。あとはこう、机を蹴られるとか。ひっぱたかれるのはもちろんのことですけれども。あとは休憩時間にタバコを買いに行かされたりとか。

toki:ええ!

吉田:あとは道徳の時間で、なぜか野球拳をやらされて、とかっていうのは。そういう日常が割と普通でして。
やっぱり真剣に叱ってくれる先生っていうのは、大人になった今でも付き合いがあるものですから。そういった先生の存在っていうのは、僕の人生の一部になっているかもしれません。

toki:なるほど。ありがとうございます。中学、高校とかって、どんな学生生活を送られてましたか?

吉田:中学はサッカー部だったんで、もう、サッカーしかやってこなかった。

toki:そうなんですね。ボクシングは?

吉田:ボクシングは、中3、卒業してからやりました。

toki:なるほどなるほど。中学時代はサッカーをとにかくやられていたと。

吉田:はい。

toki:どうでした?サッカー。

吉田:いやまあ、補欠だったんで。始めたのが遅かったんで、もうずっと補欠だろうなと思ってたんすけど。やっぱ補欠だけど悔しくて。って感じの印象しかなかったですね。

toki:そこで中3になってボクシングを始められたと。

吉田:中3卒業してからね。

toki:卒業してから、なるほど。そこから、18歳でプロになられたということで、始めてからプロになられるまでの道のりといいますか、その過程とかっていかがでしたか?

吉田:うーんと。実はこう、二足のわらじでやってて。ボクシングはプロ目指してたんですけど、サッカーがどうしてもやめられなくて。で、高1のときに、自分で社会人サッカークラブチームを作りまして。
当時、日本で、社会人チームで、高校生としては初めてだったみたいなんですけど。今みたいにこう、ネットがなかったものですから。タウンページってご存知ですか?

toki:はい。

吉田:タウンページで、何かそれらしきサッカー何とか協会みたいなのを、片っ端から電話をかけた。公衆電話で。で、作りたいと。で、その大人たちに、たらい回しにされまして。いやあ、高校生が作れるもんじゃないとか。うちじゃないからとか。そこでまあ、大人の酸っぱさ的なものを知ったわけなんですけど。

toki:ほう。

吉田:で、諦めずにずっとかけていくと、やっぱりいい人がいるもので。当時Jリーグの審判されてた方が、君たちがやることは素晴らしいことだということで、直接担当の方に繋いでいただいて。社会人チームを高1のときに立ち上げたと。当時2人から始めて、そこら辺の公園でボール蹴るところから始めて。で、2人じゃサッカーできないっすよね、試合。でも、当時は諦めるとかじゃなくてずっと続けることに意味があると思ってやってたら、3人4人とどんどん増えてって。結果的に、サッカーに関しては、20歳ぐらいのときかな。天皇杯ってわかりますかね?聞いたことありますかね?

toki:聞いたことあります。

吉田:天皇杯の千葉県予選で、ベスト8をかけて、ジェフ市原ってわかります?

toki:すいません、知識不足で。

吉田:ジェフ市原ってJリーグのチームがあるんですよ。ジェフ市原の2軍に、0-4で負けたっていうとこまで一応行ったって。まあ相手、Jリーグの下部組織なんで。ゼロから始めたけど、戦えるようになったんだ、ぐらい。そこがまあ、サッカー人生ですね。

で、ボクシングの方は、同期が私、1人もいなくて。みんなつらくて辞めちゃったんですよ。だから、当時高校1年生か。みんな先輩たちばかりで。初めはプロにボディーブローで何度も倒されてました。でもまあ、諦めずにというか、やってましたって感じですけど。

toki:なるほど。そうですね、どっちもお聞きしたいんですけど。サッカーの方は、そこら辺の部活動だったりとか、チームに所属して、サッカーやるだけでは飽き足らず、ご自身でもチームを立ち上げようとしたのは、どうしてだったんですか?どんな思いがあったんですか?

吉田:ボクシングでプロボクサーを目指してたんで、部活には入れなかったですよ。そうすると、自分でチーム作るしかないと思って、やる術が。それだけの理由です。
サッカーをやるために、チームを作ったっていうだけです。

toki:その、社会人チームを作る、最初2人だったのが続けていってだんだん増えていったっていうお話だったり、そのボクシングも、同期が辞めていく中で1人続けていらっしゃったっていう。なんかこう、続けることに対しては何かこだわりといいますか、どういうモチベーションで続けることができていたんですかね?

吉田:ん-。特にモチベーションとかはないですよ。モチベーションって言葉よく聞きますけど、モチベーションって、うーん、難しいな、私にも子供がいるんですけど、ちっちゃい子供見てると、なんか本能で、頑張るんですよね。幼稚園生とか、小学生もそうだけど。特に頑張れと言わなくても、うち子供3人いますけど3人ともそんな感じなんですよ。
だから人間の本能って、そもそもその頑張るのが自然な形。だから、素直に行動している僕は、大人になりきれてないんじゃないすかね。
僕はその本能って本来持ってる人間の、素直な形がそうなったままだから。ん-。特に考えたことないすよ、モチベーションとか。

toki:続けるっていうことが、ご自身の中では、ある意味当たり前というか。疑う余地もないっていう。

吉田:そうですね。うん。やめる大きな理由ってのもこう、見つからなかったんでしょうね。

toki:うんうん。なるほど。
プロボクサーになられて、3、4年ほど、アスリートとしては活動されていたんですかね?

吉田:そうですね。3年ぐらい。

toki:こう、プロになるまでだったり、あるいは、なってからの生活といいますか、毎日っていうのはどんなものだったんでしょうか?

吉田:何も変わらないっすね。メジャースポーツと違って、昼間働いて夜練習、ってのが普通なんですよ。なんで生活としては特に何も変わってないですよ。

toki:当時は、どういうことを目指してやっていたとか、そういうものは何かあったんですか?

吉田:プロになってからですか?

toki:そうですね。

吉田:それが、なかったんですよね。その、タイマンで負けたくないっていう、その割と目の前のことで戦ってたってのはありますね。今話してて思いますけど、もしかすると僕の特性的に、目の前のことってよりか、少し先を見据えてやった方が、僕にとってこう合ってんのかもしんないすよね。
目の前の1個1個、こう対戦対戦ってやってっても、なんかこうやっぱり、地に足ついてなかったかもしれないっすね。もうプロって夢を達成しちゃったんで。

勝負の世界が元々の自分に合ってないのかもしんないっすよね。その、勝ち負けってこう、一定のレベルを達して、満たされることではないじゃないすか。

toki:そうですね。

吉田:自分が技術的にうまくても、プロの世界だと、強い方が勝つってよりかは勝った方が強い世界なんで。自分は元々その、勝負は苦手で。なんかこう積み重ねてそれが加点されて、一定レベル超えたところで目標達成できるっていう方が、自分に合ってんのかもしんないすね。

toki:ボクサーを引退されて、サラリーマンになるその転機といいますか、そこの変わり目っていうのは、どういったきっかけがあったんでしょう?

吉田:元々働きながらプロボクサーしてて。なので、ただその当時は零細商社にいたんです。誰しもどこかのタイミングで、金かやりがいかって、葛藤する時期ってあると思うんですよね。そのときに、やっぱり自分はスポーツかなって思いまして。
それでまあ、お金を捨てて、一度そのフィットネス業界、スポーツに間接的に携わろうという思いで入ったという経緯ですね。

toki:なるほど。元々、企業務めされながらボクサーとをやられていて、そこからフィットネスの業界に入られたと。

吉田:はい。

toki:お金かやりがいかの選択を迫られて、やりがいっていう部分を取ってから、何か変わったこととかってありましたか?

吉田:ん-でも、それまでも特に高給取りってわけではなかったですからね。サッカーやって、プロボクシングやって、好きなことやらせてもらってたんで。特にその軌道修正したっていう感覚あんまないっすね。
ただほら、サラリーマンしながらボクシングしたり、日曜日にサッカーの試合とかチーム管理するのってなかなかヘビーなんですよ。
そうしていくうちにサッカーも少し、おざなりになってきて。そうすると仕事しか残ってないじゃないすか。

toki:はい。

吉田:その仕事、たった一つ残された仕事について、果たしてお金かやりがいかっていう、すごい極端な話ですけれども、思っちゃったんですよね。

toki:その後、経営者として、一番最初に立ち上げられたものは何だったんですかね?

吉田:パーソナルジムです。

toki:そのパーソナルチームを立ち上げるのに行き着くまでの道のりっていうのは、どういった感じだったんでしょう?

吉田:やっぱり、自分たちのその得意技で、まず一歩目を踏み出すっていうところだったんで他にもう選択肢がなかったですよね。

toki:そのパーソナルジムにしようと思ったのはどうしてだったんですか?

吉田:自分が指導者だったからです。

toki:あ、フィットネス業界に行かれたんですもんね。わかりました。
過去について、これは話しておきたいとか、ここは自分にとって何か一つのターニングポイントだったなって思われるところとか、ってございますか?

吉田:うーん。ターニングポイントで言うと、2回あって。
一つは、プロアスリートの話なんですけど。後輩にもJリーガーでプロがいて、千葉の中では非常に有名人で、とあるJクラブチームと契約したのですが、1年で契約解除になりまして。その後、返り咲くことなく、今社会人やってるんですけど。
どうしてもやっぱり、スポーツ選手っていうのは、社会性っていうところで、欠落してる部分が多々あって。やっぱ協調性もないですし。

僕も、やっぱりその当時18歳のときに、ガードってわかりますかね?ボクシングのディフェンス。手をあごの前に上げるとか。それを僕一切しなかったんですよ。いわゆるその、がら空きの状態で戦ってたっていう。自分なりのスタイルがあったんですけど。それを先生に指摘されてたんですけど、あんまり言うこと聞かなかったんすよね。我ですよね。

toki:ほう。

吉田:そういう我も持ってないとプロアスリートとして通用しない部分あるんですけど。でもそういう我が、アスリートを終えて社会に身を投じたときに、なかなか通用しなくなってくるんすよね。企業という組織の中では。
そういうプロアスリートが僕の周囲には何人かいて。現役のときに、すごく輝いていたのに、何で社会人になるとこんなに下向いて、輝きを失いながら生きてるのかな?っていうのにおせっかいの気持ちが湧いたんです。

それが、YouTubeを始めたきっかけです。アスリートとの対談番組。
まあその、プロアスリートの僕が、アスリートのゲストをお招きして、ゲストが次のゲストを紹介して。いつの日かタモリさんまでたどり着きたいという、数珠つなぎの番組なんですけど。
元々はそのアスリートをマネジメントしたいって気持ちになりまして。そのためにはアスリートのリソースがないと始まらないじゃないすか?

toki:はい。

吉田:じゃあアスリートのリソースどうする? ってなったときに紹介のシステムがいいなと思って。で、始めたんです。で、メディアに出てる有名な選手とかいるじゃないすか。ああいう選手のいい話っていうのは、単なるうまみ成分だけだと思ってて。それは我々にとって感動だったり、モチベーションに繋がりますけど。
実際その人生、人生って言ったら大げさだけど、アスリートが次なる一手を打つときに、活路を見出すヒントっていうのは、もっと現場に近しいリアルな話なんじゃないかなと思って。その番組内では、できるだけその、うま味成分っていうよりかは、実はこうだったんじゃないかとか。もう現場に寄り添った話をしていると。

toki:なるほど。

吉田:それがきっかけでYoutubeを始めましたと。
で、加えてメディアの機能も、アスリートがスポンサーとかつけるのに必要だなと思って。某芸能事務所さんと契約を結んで、とあるメジャー歌手のマネジメントしたこともあるんです。いつの日かそのメディアの機能をつければ、アスリートにスポンサー付けられるんじゃないかと思って。そっちに関しては、毛色がだいぶ合わずにやめちゃったんですけど。そんなこんなでYouTube続けてまして。

もう一つの転機が、アスリートとか集まってきたんで、新しい新規事業を立ち上げたんです。それが「スポーツ駆け込み寺」っていうサービスなんですけど。ホームページにも多分載ってると思うんです。
Yahoo知恵袋と、NewsPicksってご存知ですかね?

toki:はい。

吉田:そのYahoo知恵袋とNewsPicksを足して2で割ったような、スポーツ系のウェブサイトで。そこにこう、スポーツ系の悩みを集約して、それを記事化して。それに対してこう、公認のコメンテーターであるプロアスリートがオピニオンしてこうよ、というサービスなんですけど、それが大失敗しまして。
満を持してローンチしたけどうまくいかなったところが二つ目のターニングポイントっていうか。その心が折れたって言い方の方が正しいですかね。
その二点ですね。

toki:その心が折れたところから、その現実に対して、どういう考えでそこから起ち上がっていくんですか?

吉田:立ち上がらないですね。はい。もうあの、それはそれじゃないすか。その心折れたものって、僕の人生にとってたった一部なんで。その一部が全体を脅かすってことはないですよ。ただまあ、つらいはつらかったですよ。ちょっとモチベーションが、なんか気持ち悪いなみたいな、感じはありましたけど。
でも、パーソナルジムだったり、ヨガのアパレルだったり、っていろいろあるんで。そっちはそっちで喜びたくさんあるし。特に、立ち上がるとかない。今も折れっぱなしですよ。

toki:なるほど。それでも、毎日100%の満足度で、過ごすことができているんですね。

吉田:そうっすね。そこは心からそう思いますね。

未来:出来損ないって言ったら失礼な言い方ですけど、やっぱ「途中の人」が好きなんですよ。不安になりながらも戦う姿っていうか。そういう舞台を提供するのが好きなんですよね。

toki:では未来のことについてお伺いしたいなと思うんですけれども。1年後、2年後、5年後だったり10年後だったり、何年後でも構いません。
何か、こういうことがしたいとか、こうなっていたいとかっていう、未来に対するイメージとか、今何かお持ちですか?

吉田:ん-と。マルチスタジオを建設したいと思ってて。汎用性のあるジム。結局、ヨガ事業をやっている理由のひとつに、事業の一本足打法は非常に危険だって、僕は常々思ってるんです。
なのでこう、自分のジム作り、ジムというか土地と建物建てて、その場所でフットサルができたりとか。漫才ができたりとか。バンドマンが演奏したりとか。そういう、マルチスタジオみたいなのを作りたいなと思ってます。夢ですけどね。

toki:そのマルチスタジオを作る狙いって、なんですか?

吉田:出来損ないって言ったら失礼な言い方ですけど、やっぱ「途中の人」が好きなんですよ。僕もまだあの途中過ぎる人なんですけど。
バンドマンと付き合うな、なんて昔から言われてますけど。あの、なんかすごい不安でいっぱいじゃないすか、バンドマンの人たちって。はたから見ても。そんな人が、不安になりながらもその、戦う姿っていうか。そういう舞台を提供するのが好きなんですよね。漫才とかも。
元々は私、フィットネスインストラクターで、スタジオでダンスとかも踊ってたんで。そういうスタジオだと汎用性きくじゃないですか。音響ガンガン流すんで。そうするとバンドマンとか漫才とかも、売れてない漫才師とかも呼んで、応援できるかなみたいな。

toki:なるほど。その対象はもう、スポーツに限らないんですね?

吉田:そうそう。ヘルスケアっすね。ヘルスケアってなんにでも当てはまりますから。音楽に心が救われることがあれば、漫才に救われることもある。

toki:ヘルスケア。なるほど。そういうくくりなんですね。

吉田:そうそうそう。

toki:なるほど。「途中の人が好き」っていうお言葉ありましたけど、何かご自身については、ここがまだ途中だなって思われるところってどんなところになりますか?

吉田:いやあ、もう全部途中なんで、これがってのはちょっと難しい。難しいすよね。トレーナーとしても、僕なんかもう、下の下の下の下の下、みたいなもんなんで。

toki:そんなに下ですか?

吉田:もう、学んでも学んでも、正解は見つからないですし。経営者としても、7年目ですけどね。経営って一体、どんなもの?って言われても答えられないですし。全部途中なんで、途中ですよ。はい。

toki:なるほど。なんかこう何年後でもいいんですけど、こうなっていたらいいなっていう自分の内面の部分だったり、理想の人間像みたいなものってありますか?

吉田:健康だったらいいかなっていう感じ。
tokiさん、お若いのでわかんないかもしんないすけど。40過ぎるとリアルに、周りで出てくんすよ、いろいろ。同級生の親が認知症だとか、介護しなきゃいけないとか。自分には関係ないやと思って見ましたけど、そうも言ってられないです。やっぱ健康ですね。

toki:なるほど。なんかこう、死ぬまでにやっておきたいこととかってありますか?

吉田:おお、それ、初めての質問、っていうか考えたことなかった。うーん。

toki:これやらないと死ねない、みたいな。

吉田:えー。いやあ。うーん。講演。
講演活動もいくつかしたり、トークショーとかもしたことあるんですけど。結局その、企業様ありきなんで。その企業に即した内容でお話させて頂きますよね。企業が求めるリクエストに応えるのが仕事ですからね。

toki:はい。

吉田:なので、「途中の人」に対して自分が思うことを、ちゃんとお金をいただいて、それを求める人がいた上で講演してみたいなって思います。

toki:例えば今講演をやるとしたら、どういう人に、どういうことを伝えたいですか?

吉田:んっと、あくまでも今は、なんですけど。
先ほど、ボクシングジムに通いだしたってお伝えしたじゃないすか。僕44なんですけど、周りみんな若い子が、プロとかたくさんいるんですけど。正直、昔の選手と同じように強そうに見えないんですよ。ノスタルジー補正しているかもですけど。
集中力も、時間の使い方もそう感じます。で、なんか例えば、今ってこう、情報が簡単に手に入るじゃないですか。正解もそこそこわかっちゃってるっていうか。サッカーのドリブルの仕方とか、例えばですけど。そういう、正しく努力して、正しく強くなるのと、本当の強さってちょっと違う気がしてて。

今の若者って、正しい情報をもとに正しく努力してる。
そうじゃなくて、僕はその、最後までガードしなかったような、その、自分のスタイルをちゃんと見つけて、自分っていうものをしっかり持った努力をしてほしいってのは、今、伝えたいことですかね。まあ、僕、勝てなかったけど笑

toki:こうすると強くなるよっていうようなものに従うのではなくて、自分はこれで戦っていく、っていうものを確立していくっていうような感じですかね?

吉田:そうですね。
僕も今聞かれたんでちょっとうまく言語化できないですけど。今思ってる課題点ってのは、そこは強く感じますね。

toki:ジムだったり、アパレルだったり、これからもやっていきたいなって思われることいろいろあると思うんですけど、それらって、どういうゴールに向かっているとかっていうのは、何かご自身の中にはあったりはされますか?

吉田:やっぱり最後は、アスリートたちに貢献、ちゃんとマネタイズができて、税金を納められるようにして。アスリートをマネジメントできる事業を作っていきたいってのありますね。

toki:そこまでのアスリートっていうものへの強い思いって、どこからきているんですか?

吉田:自分の戦績って3戦で、3敗なんすよ。全敗。勝ったことないです、僕。で、もらったパンチも4発しかもらってないんで。ほぼ一発もらって全部、後楽園ホールで倒されてるんです。
そういう自分の結果だったり、後輩のJリーガーが1年で契約解除になって、社会人で常に悩んでいるその様を見たりして思うところがあります。もっとあの頃の、現役時代のように強く仕事できたらいいのになっていう願望ですかね。

toki:お話聞いていて、吉田さんって、夢だったり何か目標を持って新しいことを立ち上げていくっていうことを、子どもの頃から、ごくごく当たり前のように、とっても自然にやっていらっしゃるなっていう印象を持ったんですけれども。
新しいことを始めるっていうことに、抵抗がある人もその一方でいるわけじゃないですか?

吉田:はい。

toki:そんな中で、吉田さんがそういうふうにこうどんどん新しいことをやって生きたり、夢に向かって積み重ねていけるっていうのは、それはどうしてだと思いますか?

吉田:ん-、いやもう、性格じゃないすかね。なんかよく、そういうのでこう、何だろう、決めゼリフみたいなことを言う芸能人とか有名人とかいるじゃないですか。書籍出したりとか。でも、もう性格じゃん、って思ってますけどね。

toki:そういうふうに生まれてきた?

吉田:そうですそうです。仮に、そういう行動、新しいことをチャレンジする人が美しいとされてますけど、それって良くないですよ。じゃあ会社に20人の従業員がいて、全員僕みたいな人がいたら、カオスですよ。そう思いません?

toki:言われてみれば。そうかもしれませんね。

吉田:だから、性格、いろんな人がいて、自分のスタイルで、いいんじゃないかなって。迷いながら、俺これでいいのかな? とか、全然俺行動を起こせないんだよな、みたいな人って僕の周りにもたくさんいますけど。でもそんな人にもこう、やりがい感じる瞬間って必ずあるだろうし。性格じゃないですかね。

toki:ちなみに、今気になったんですけど、ボクサーだったときに、全敗だったっていう話があったじゃないですか?

吉田:はい。

toki:例えば、そのときに「こうやったら絶対に勝てる」と言うものを知っていたとしても、それでも吉田さんはガードをしないっていう、自分のスタイルを貫くんですかね。

吉田:うーん。その、ガードしないにこだわってたってよりかは、観客からお金いただくんすよ。その、勝ち負けはもちろんのこと、観客を楽しませなきゃいけないってあると思うんですよ。
そうするとその、無難なショーは魅せられない。やっぱりリスクを取って戦うのって、楽しいじゃないすか。サッカーのワールドカップとか、見ました?

toki:見ました見ました。

吉田:ああやってこう、リスク取って攻撃する様って感動しますよ。後ろでボール回しててとか、死ぬほどつまんないじゃないすか。だからガードってよりかこう、魅せなきゃいうスタイルは貫きますよね。

toki:なるほど。勝ち負けとかをこえて、見てる人を楽しませることができるか?っていう視点でやられていたんですね。

吉田:うん。それを僕の、プロボクサーの一番強いジムの先輩にこないだ話したら、お前はまだそのレベルを考える域にいないとか、怒られましたけど。はは。
でもそんなん言ったってね。僕もほらプロだから、先輩だろうがなんだろうが俺の方が強いと思ってるんで。戦績では負けてますけど。プロってそういうもんですから。うるせえって言っておきましたけど。でも先輩がいう事は今はよく理解出来ていますが、タイムマシーンで戻ったとしても僕はガードしません。

toki:ありがとうございます。
毎回皆さんに、もしもの未来についてお伺いしているんですけれども。
もしも子供の頃から、例えばクラスで一番足が速くて、サッカーでもレギュラーになっていて、何でも一番になったり、勝てるような、そんな人だったとしたら、今の人生ってどんなものになっていたと思いますか?

吉田:いや、変わらないんじゃないすかね。

toki:変わらないですか。

吉田:ん-、変わらないっすよね。だって一番つったって、その、限られたエリアの中で、一番になったって、いずれ、なれないじゃないすか、どこかのタイミングで。社会人になってなのかわかんないすけど。だからまあ、変わらない、変わらないんじゃないすかね。

toki:同じことしてますかね?

吉田:してると思います。

toki:そうなんですね、ありがとうございます。
インタビューの最後に言い残したことだったり、もっと話したかったことなど、何かございますか?

吉田:大丈夫です。

toki:わかりました。ありがとうございました!

あとがき

「ないなら自分で作ればいい」
という価値観が、至極当然のこととして、次々とお話の中から飛び出してくる吉田さんに驚かされたのが、今回のインタビューでした。

さらに印象深いのは、そうして新たなことに挑んでいく自分を、すごいだろう、かっこいいだろうと見せびらかすような素振りがこれっぽっちもなく、
まるで喉が乾いたら水を飲むように、
眠くなったらあくびが出るように、
そのくらいの感覚で、自分がやられてきたことを何の飾り気もなく語られていたことです。

そこまで自然にあらゆる物事を創造することができる理由も、非常にシンプル。
そういうふうに、生まれてきたから。
そういう性格だから。
ただそれだけ。
なんと”自然”な方なのだろうと、あとがきの執筆に際して改めてインタビューを振り返ってみて、思いました。

また、個人的に心に残っているのは「正しく努力して、正しく強くなるのと、本当の強さは違う」というお話です。

吉田さんはインタビューの中で、ボクサー時代、戦績が全敗だったことをお話していらっしゃいましたが、そのあと「もっとあの頃の、現役時代のように強く仕事できたらいいのに」ということもおっしゃっていました。
ボクサー時代のご自身を「強かった」と表現されているんですよね。
「負けた」とは言っても、「弱かった」という表現をされることは決してありませんでした。

世の中において「こうすれば勝てる」という正攻法に従えば、「勝つ」ことはできる。
ただし、それは「勝ち」ではあるけれど、「強さ」ではない。
自分なりのやり方を模索して、確立させて、それを貫いていくこと、それこそが「強さ」であるという、吉田さんのある種”哲学”とも言える考え方は、今回のインタビューの一つの核であったような気がしました。

私も「途中の人」のひとりとして、強い人生を歩んでいきたいと思わされました。
勝っても弱く、負けても強いということがありうるのだという、新たな発見をもたらしてくださった吉田さんに感謝の念をこめて。
ご参加いただき、どうもありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回の無名人インタビューも、どうぞお楽しみに!

【インタビュー・あとがき:toki】

【文字起こし:あおい】
【編集:mii】

https://note.com/mii2525

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