好きな人に好かれたいと思わないことはおかしいことなのかと思っていた。
こんにちは、私です。
ずっと更新出来ていませんでしたが、今回は私自身のセクシャリティについて書きたいと思います。
私の持つセクシャリティは
・ヘテロセクシャル(恋愛対象が異性)
・ノンセクシャル(他人に対して恋愛感情は持つが、性的欲求は持たない)
・リスロマンティック(好きな人から恋愛感情も持たれることを望まない、拒む)
です。
これはあくまでも私のセクシャリティであって、同じノンセクシャルやリスロマンティックでも少し違う人がいるのでそこは誤解しないでください!
最初に異変を感じたのは中学2〜3年生くらいの頃。
友達の恋愛相談などを受けていて、友達の考えを理解することは出来ても共感することが全く出来なかった。
そもそも『好きな人と付き合いたい』という感情がその頃から私にはなくて、『好きな人に人間として好かれたい』とは思うけれど、『恋愛として好かれたい』と思うことはなかった。
けれど、周りの友達は好きな人が出来れば楽しそうにそのことを周りの人に話したり、好かれようと努力し、付き合おうと努力をする。
そんな周りの友達と自分を比べて、
「あれ、もしかして私っておかしいのかな……?」
なんてことを少しだけ思ってました。
でもこの時はまだ少しだけで、周りの友達にそのことを話してみても「まだそんなに人を好きになったことがないからじゃない?」「これからそういうふうになるんじゃない?」なんてふうに、なぐさめて(?)くれて、私自身もまだ中学生なんだから焦る必要はないのかな、と思っていました。
けれど、本格的に「私はおかしいんだ!」と思ってしまう出来事がありました。
高校1年生の頃なのですが、好きだった人から2人で会わない?というお誘いがありました。
いや、デートじゃん!!って思われるかもしれませんがこれはあくまでもデートではなくて、ただ2人で会うっていう約束なんです……。
あまり詳しくは言えないのですが……。
その誘いを受けた時の私はほんとに天にも昇る気持ちでいました。
嬉しくて仕方ありませんでした。
けれど、その約束の1週間前くらいから自分の中で様々な疑問がわいてきました。
「あれ、なんで2人で会うんだっけ?」「わざわざ2人で会ってどうするの?」「私はこの人と2人になりたいのか?」など……。
『楽しみにしていたデートの前日くらいから突然行きたくなくなる!でも行ったらなんだかんだ楽しかった!!』
みたいなエピソードをよく聞くけれどこの時の私はただただ「行きたくない」という気持ちでいっぱいでした。
そして、結局約束をした2日前くらいにドタキャンしてしまいました……。
私にとって、その人のことは好きだけれどその人と2人きりで会う理由は見つからなかったんです。
今思えばそんな大したとこではないなーとも思うのですが、当時の私は「私はこの人のことを好きじゃなかったのかな」「好きな人との約束をドタキャンするなんておかしいのかな」という思いでいっぱいで、より一層『自分はおかしいんじゃないか』という疑念が生まれました。
そんな疑念を持ったまま1年後の高校2年生、私にはまた新しく好きな人が出来ました。
けれどやはり、その人に恋愛として好かれたい、付き合いたい、という感情はわきませんでした。
この話をすると大体の人から「じゃあ嫉妬とかもしないの?好きな人に恋人が出来たら嫌じゃない?」と聞かれます。
答えは
「嫉妬はする。嫌だとも思う。けれど相手が誰かによる」
です。
好きな人が他の子と仲良くしていたり、恋人が出来たり……それに対して嫉妬心は持つし、嫌だなと思います。
でも、その仲良くしている子が誰なのか、恋人が誰なのか、によって大きく変わりました。
なんとなく、この人はいいけどこの人は嫌だな、みたいな気持ちがありました。
けれど、嫌だとは思っても「じゃあ自分が付き合いたいか?」と聞かれると答えは「NO」です。
他の子と付き合ってる姿を見て、つらいなと思っても自分がその人と付き合いたいと思えませんでした。
私がなりたいのは「好きな人の恋人」ではなく、「好きな人の特別」でした。
それに気付かされたのがこの時好きになった人でした。
その人とは本当に仲良くて、お互い異性の友達では1、2番目くらいには仲が良かったと思います。
その人は人気者だったのでやっぱりモテて、彼女がいることもありました。
その彼女と付き合う前から、正直その彼女のことが人間としてあまり好きではありませんでした。
なのでその好きだった人がその子と付き合ったときはほんとーーーに嫌でした。
でも私は自分が彼女になりたいと思うことはやっぱりありませんでした。
それでも元々仲が良かったので2人で遊ぶことはなくても3人くらいで遊んだりはしていました。
そしてある時言われました。
「異性の友達なら多分お前が1番好き」
めちゃめちゃ残酷だけれどめちゃめちゃ嬉しかったです。
私の気持ちに対する正しい答えはこれなのか、と思いました。
最初はなんとも言えない気持ちになりましたが、これが1番幸せなんだ思ってしまいました。
この時に私は『自分が好きな人にどう思われたいのか』に対する答えと出会いました。
その人とは結局大学生になってしばらくしてからそんなに連絡を取ることもなく、年に1回くらいしか会わなくなりましたが、今でもいい友達くらいには思ってます。
大学生になるまでの私はあくまでもセクシャリティマイノリティの存在を知らず、『私は人と少し違う』気持ちがありました。
私がセクシャリティマイノリティの存在を知ったのは大学2年生くらいの頃でした。
正直、自分がなんでそんな行動を取ったのかイマイチ覚えていませんが、ある時ほんとにふと、大学の帰り道スマホで「好きな人に好かれたくない」と検索をかけました。
そこに出てきたのが「リスロマンティック」でした。
その時私はとても安心しました。
「良かった。こういう考えを持っているのは私だけじゃない。私は病気なんかじゃない」
初めてそう思うことができました。
それまでも、自分の価値観に対してひどく悩むことはなかったけれど、それでもやっぱり疑問に思ったり人から否定されることはたくさんあって、それなりにつらいこともありました。
「私はおかしい」
それは違うんだってこと教えてもらいました。
もしかしたら世の中には自分がセクシャリティマイノリティであることを自覚していないときのほうが幸せだったって思う人もいるかもしれない。
けれど私はずっと自分の価値観はおかしいと自分でも思い、また、周りの人からも言われてきていたので
自分はおかしくない、自分はひとりじゃない。
セクシャリティマイノリティを通じて私は自分という人間を肯定することが出来たなと思っています。
なので私はセクシャリティマイノリティを抱えている人や自覚がなくても自分の価値観に疑問を盛ってる人には
「大丈夫だよ、あなたはおかしくなんかないよ」って伝えてあげられたら嬉しいなって思ってます!!!
それと何よりセクシャリティマイノリティを抱えていない人にセクシャリティマイノリティについてたくさん知ってもらいたいなと思ってます!!!
これからチマチマと更新頑張ろうと思うので、よろしくお願いします☻
今度は私が実際にどういうつらい体験をしたのか、どんなひどい言葉を言われたのか、書いていきたいなと思います。
日本語下手で文章力皆無なのに無駄に長い文章を読んでくださってありがとうございました!!