高専から横国理工学部に編入した私の体験記

こんにちは。どこかの誰かです。

編入試験自体の体験記は探すといくつかありますが、編入した後についての体験記はあまりありませんよね。私も受験生時代は、合格した後のイメージはかなりふんわりした状態でした。

そこで今回は、横国理工学部に高専から3年次編入した私の合格後体験記を書いていこうかと思います。(身バレ待ったなしですね)

まずは簡単に自己紹介。

  • 某高専情報系学科出身(2022卒)

  • 横国理工学部数物・電子情報系学科(情報EP)に3年次編入、2024春卒業

これから進路を決める高専生や、横国に編入したい方の参考になれば嬉しいです。

入学前の準備

入学前準備で最も大切なイベントは、単位認定です。
私の場合は3年次編入だったので、高専で取得した単位を大学の単位に振り替えることで、2年での卒業を目指しました。
入学前の秋~冬あたりに大学の先生から連絡がきて、単位認定のやり方の案内がありました。私の場合は、高専と大学のシラバスの内容を見比べて、振り替えられそうな単位を申し出て審査してもらう形でした。
私のように高専情報系→大学情報系の場合は、カリキュラムの内容もある程度被りがあるので、ある程度の単位を確保した状態で入学できましたが、高専が情報系ではない同期は苦労しているようでした。(それでも2年で卒業した同期もいます)
単位認定のポイントとしては、シラバスの内容が少しでも被りある場合はダメもとで申請を出すことです。認定単位数が多ければ多いほど入学後が楽です。申請は出し得だと思います。
また、編入後を見据えて、認定してもらえそうな単位を高専在学時にあらかじめ取っておくというテクニックもあります。私はJavaの授業の単位を高専時にとっておくことで楽をしました。

3年生

無事単位認定も終わり、晴れて大学に編入学することができました。
3年生で大変だったことは、認定してもらえなかった必修単位を取りに行くことです。私は高専で化学系の授業があまりなかったのもあり、大学1年生で必修の授業をいくつか取る必要がありました。1年生に交じって授業を受ける覚悟がいります。実験も1年生と一緒にやりました(年齢を聞かれたときの気まずさ…)。
3年生から4年生に上がるには、卒業研究着手要件(進級要件みたいなもの)で必要な単位数が決まっているため、単位をきちんと計算して取っておくことが大切です。
それもあり、3年生はわりと習得単位数上限くらいの単位を取っていたと思います。加えて実験・実習の授業もあったので、なかなかに忙しかったです。
しかし、忙しさにかまけて油断すると後で後悔するかもしれません。なぜなら、3年生の成績が研究室選択に直結するためです(認定単位については、GPA計算対象外でした)。研究室は成績が良い人から希望が通るので、もし行きたい研究室があるのなら、授業も頑張りましょう。
また、人間関係については、編入生同士で情報交換したり、オリエンテーションで話しかけて友達を作ったりしました。グループワークで進める授業とかもあるので、自分からコミュニケーションをとるといいと思います。ある程度人間関係が出来上がっているところに入るのは勇気がいりますが、試験の過去問が入手できるなど、協力したほうが学生生活が楽にはなります(もちろん個人の自由ですね)。
大学院に進まず大卒で就職する場合は、3年生でいきなり就活が始まります。私はインターンや説明会にいくつか参加し、本選考の面接も受けましたが、結局院に進むことにしてやめました。院に進む人が8割くらいです。

4年生

4年生になると、ほぼ授業はありません。その代わり、卒業研究のために研究室に配属されます。
忙しさは研究室によってまちまちです。コアタイムの有無、ゼミの頻度、研究室の規模などによって変わってきます。私は週2でミーティング、コアタイムなしでした。
4年生の7月~8月くらいに、大学院の試験があります。ある程度成績が良ければ、推薦(筆記試験なし、面接のみ)で試験を受けられます。基本的には学部と同じ研究室に進むことがほとんどですが、同専攻の他研究室や他専攻の研究室を受験することもできるそうです(研究室ごとの定員次第かも)。
外部の大学院入試もこのくらいの時期だと思います。
卒業研究自体は、そこまで苦労することはありません(それなりにやっていれば単位は取れます)。論文の締め切りは大体12月~1月で、2月に卒研発表があります。

編入したほうがいい?それとも就職?

これを読んでいる人の中には、高専3・4年生で進路に迷っている方もいるかもしれません。
あくまで個人的な意見ですが、大学編入した身からすると、「研究がしたければ大学へ、そうでなければ就職がよい」と思います。
正直言って、大学は高専と同じくらい忙しいです。その生活を2年(院まで行くなら4年)引き延ばし、同級生が社会人になって稼いでいるのを横目に見ながら勉強するのはなかなかに精神的にきついものがあります。そのため、「もっと勉強したい」「研究をやってみたい」という思いがないのであれば、就職するのが安定かと思います。
一方で、進学は自分の世界を大きく広げます。高専とは違い、いろんな県・国出身の人と交流する機会がありますし、学会発表などで国内・海外出張する機会もあります。スキルアップして自分を鍛えるのに、自律性が求められる大学の環境は非常に役立ちます。私は、人生長いし、急いで就職して自分の可能性を狭めるより、回り道でも勉強した方が自分のためになると思い、編入しました。もちろん個人の価値観によって違うと思いますので、自分が納得のいく進路を選択することが大切だと思います。

終わりに

編入ともなると情報収集が難しく、入学後の流れはなかなか分かりませんよね。あくまで私のケースですが、大学生活の参考になれば幸いです。
編入試験の体験記は、もう3年前になってしまいましたがnoteに書いていますのでよければ覗いてみてください。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!


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