時を纏うトルコヴィンテージラグ:70〜80年代アナトリアの美学
キリムって手織りのあたたかみと時代を経た独特の風合いが魅力でインテリアとしても個性的な存在感を放っている。だけど、そもそもキリムって何?って聞かれると意外とちゃんと説明できない人も多いんじゃないかな。今回はその「ビンテージキリム」についてどんな背景があってなぜ今また注目されているのか、そして選び方や楽しみ方なんかをフランクに話してみたいと思う。
まず、キリムっていうのは中東や中央アジアを中心に古くから作られている平織りの織物のことを指す。ペルシャ、トルコ、アフガニスタンなど、地域によってデザインやカラーもさまざまで織り手たちの個性やその土地ならではの文化が表現されている。だから、ひとつひとつが全く同じものはなく使い込まれることでさらに味が出てくるのが特徴的。
特に古いものになると色味が落ち着いてきたり、織りの部分にほんのりとした傷みが出たりしてそれがまた独特の雰囲気を醸し出すんだ。この「経年変化」が好きな人にはたまらないポイントでまさに唯一無二のアイテムと言える。
でも、ビンテージキリムを選ぶときには注意が必要。デザインが素敵だからといって状態があまりにも悪いものを選んでしまうとすぐに破れてしまうこともある。だから、使う場所や目的に合わせてしっかりとしたコンディションのものを選ぶのが大切。とはいえ、多少の傷や汚れも「歴史の証」だと捉えてあまり気にしすぎずに楽しむのが一番だと思う。
これから、ビンテージキリムの選び方やその魅力についてもっと深掘りしていこうと思うんだけどまずは基本的なところから始めてみよう。
最近手に入れたヴィンテージラグ、1970〜80年代に作られたトルコのアナトリアラグなんだけど、これがまたかなり味わい深いんだよね。トルコのアナトリア地方って昔からラグ作りで有名な地域で伝統と技術が詰まってる。手織りの細かな模様と独特の色彩が特徴でこのラグもその伝統をしっかり受け継いでるって感じ。手に取った瞬間、その手触りやデザインの緻密さに感動するよ。
このラグを見てまず感じるのは、長い年月を経たことで生まれる「ヴィンテージ感」。新しいラグにはない色の変化や糸の風合いがあって、その経年変化が本当に美しい。特にアナトリアラグは古くなると色が少し落ち着いてきて、元々のデザインがより引き立つようになる。使い込まれた感じがありながらも手織りならではの丈夫さがあるからまだまだ現役で使えるっていうのも魅力。
このラグの色使いもポイントでベースは柔らかいベージュトーンなんだけど、その上に赤やブルー、オレンジのアクセントが施されてる。色のバランスが絶妙でどんなインテリアにも合う感じがする。派手すぎず、でも存在感はしっかりあって部屋に敷くだけでガラッと雰囲気が変わる。特に木の家具やアンティーク調のインテリアと相性抜群だと思う。
アナトリア地方のラグの特徴として幾何学模様や植物をモチーフにしたデザインがよく使われるんだけど、このラグもその伝統をしっかり反映してる。細かな模様が一つ一つ手作業で織り込まれていて見るたびに新しい発見があるんだよね。どの部分も手を抜かずに織られているのが分かるしまさに職人技って感じ。
それに素材がしっかりしていて耐久性が高いのもヴィンテージラグの魅力の一つ。古いものだからといってすぐに使えなくなるわけじゃなく、むしろ使い続けることでさらに味わいが増してくる。こういうラグは一度手に入れたら長く使えるし、世代を超えて受け継いでいけるアイテムだと思う。汚れや小さな傷も「歴史の証」みたいなものでそれがラグに深みを与えてくれているんだよね。
もちろん、ヴィンテージラグを選ぶときには状態も気になるところだと思うけど、このラグはとても良い状態で残っていてまだまだ使える。多少の色褪せや糸のほつれはあるけどそれも含めて魅力的だし、むしろそれがヴィンテージならではの味わいなんじゃないかな。新品では絶対に出せないこの風合いが好きな人にはたまらないと思う。
使い方としてはリビングルームに敷いてもいいし、壁にかけてアートのように飾るのもあり。ヴィンテージラグってただの実用的なアイテムじゃなくて空間に歴史や文化をプラスしてくれる存在だから、どんな部屋にもその場の空気を変えてくれる力がある。インテリアにちょっとした変化を加えたいときや個性的な雰囲気を出したいときにぴったりだと思う。
アナトリアラグって世界中でコレクターも多くて、手に入れるのがちょっと難しいこともあるんだけど、今回のように良いコンディションのものが見つかると本当にラッキーだなと思う。これからもこういう素敵なヴィンテージアイテムを少しずつ集めていけたらいいなって思ってる。
このラグは手織りの職人技と経年によって生まれる味わいがたっぷり詰まった一品。インテリアに取り入れるだけでその場の雰囲気をぐっと格上げしてくれるし、長く使えるっていうのが魅力。興味がある人はぜひ一度ヴィンテージラグの世界に足を踏み入れてみてほしい!