叔母<<<越えられない壁<<<母親
以前LINEニュースのページで見た記事が忘れられない。
それは、よくあるような読者の体験談みたいなやつだったのだが、私の心がささくれだっているせいなのか、その記事を見てからというもの、モヤモヤとイライラが混ざり合ったような感情が消えてくれず、変に記憶に残ってしまった。
内容をざっくり説明する。
本人→既婚・子供あり
友人→未婚・子供なし(甥っ子がいる)
高校時代から付き合いのある友人と久しぶりにランチに行った際に、子育ての大変さ(そのニュースではライトな感じで)を友人に話した。
そうすると友人は「わかるー!」と共感しながら、甥っ子のお世話をしている時の大変さを話してきた。
本人は「いやいや、言うてもアンタ叔母でしょ?いくらなんでも『母親感』出し過ぎ・・・」と心の中で思っていたという。
そしてその記事の最後はこう締めくくられていた。
❝ 決して母親だからといってマウントをとっているつもりはないのに、なぜか対等の立場のように張り合ってくる友達。「母親」と「叔母」の立場は全然違うので、あたかも子育てを経験してきたかのような言い方をされるとイライラしてしまいますよね。❞
いやいや、、、
なぜ「張り合ってる」と決めつける?
もう、そう思ってる時点でマウントとってんだろ。
私はその友人側の立場なので、擁護の気持ちが強いのかもしれない。
でも叔母だって、甥っ子姪っ子マジで可愛いんですわ。
そして母親の大変さなんてわかってるんですわ。
たまにおむつ交換してあげたり一緒に遊んだりしてあげてるだけでこんなに大変なのに、それを24時間365日休みなくやってる母親たちマジパネェ・・・ぐらいのリスペクトは持ち合わせてるよ。
別に張り合おうとして言ってる訳じゃなくて、寄り添いたい気持ちからかもしれないじゃないか(その友人がどのくらいのテンションで言っていたかはわからないけど)。
それなのに突き放されたような感じがして悲しかった。ああ、私の発言もそうとられているのかもしれないのか。。。
結婚して子供いる人と独身で子供いない人が、子育てについて同じレベルで語り合えることはほぼ無理なのはわかっている。
安心してください。
バカ高くて分厚い壁、ちゃんと見えてますよ。
でも私は大事な友人の大変さや愚痴は聞いてあげたいし、経験がないから深く共感は出来ないかもしれないけど、理解はしてあげたい。
そんなのは子育てに限ったことじゃないのに、立場の違いがこんなにも色々拗らせてしまう原因になるとは。
こちらも人間なので、受け止められるほどの余裕がない時はある。
「子供産んだことねえからわかんねえよ」とか「どうせお前には独身の寂しさはわかるまい」とか思っちゃうこともある。
逆の立場になって考えてみたら、確かに「何も知らないくせに」ってなるとは思うんだけどさ。
同じことを経験していたり同じ境遇にいる人の方が共感してくれたり、理解してくれることが多い。それはわかるけど、そんなん、どんな事案だってそうだ。
この記事の本人は、子育ての愚痴について何て言って欲しかったのだろうか。
友人は、何を言うのが、何をするのが正解だったのだろう。
結婚してるとかしてないとか、子供がいるとかいないとか、そんなこと取っ払ってただ純粋に、人と人とのコミュニケーションが取れれば良いのになあ。
結局は関係性次第だから正解なんてないんだろうし、心の中でどう思うかは自由なんだけど、でも、なんとなく寂しい記事だなあと思った。
という、あくまでも、友人側の立場にいる「私」の意見でした。