私×車=移動式カラオケボックス
安西先生…!!
歌が歌いたいです……
いや、もちろん歌手志望とかそういうのじゃなくて、ただ純粋にカラオケに行きたいだけ。
初めてカラオケに行ったのは中学生の頃。確か3年の体育祭の打ち上げだったかな。ずらっと並んだコンテナの一室にぎゅーぎゅーに入り込み、分厚い歌本から曲の番号を探して入力し、コード付きのマイクを邪魔にならないように捌きながら歌い踊る。向かいのコンビニで買ったお菓子やジュースすらも特別に思えるような楽しい時間だった。
当時Myojoを買って読んでいたのだけど、確か歌本って付いてきてたよね?あの頃は私の周りではネットがそこまで普及してなかった(ように思う)ので情報源は今よりもたくさんあった歌番組やラジオ、そしてこのMyojoに付いてくる歌本だった。テレビやラジオで聴いて良いなと思った曲はすぐCDを買いに行ったし、歌詞カードや歌本を見ながら何回も何回もラジカセで流しながら歌った。もちろんカラオケバージョンは良い練習になった。当時はインストゥルメンタルなんて言葉は知らないし今も言い慣れない(笑)
高校生になると携帯電話を持たせてもらえたので、着うたや着うたフルをダウンロードして新曲をチェックする日々。部活漬けだった私は唯一休みになるテスト週間にカラオケに行った。勉強という2文字はカラオケという4文字の前にあまりにも無力だった。2文字より4文字の方が、強い。
社会人になりたての頃は毎週末カラオケに行ってたのでは?というくらいの頻度で行っていた気がする。午前と午後で行く相手を変えて1日に2回行ったこともある。たくさんのカラオケ店の会員証を持っているのがステータスだった(私的に)。飲み会の〆は朝までカラオケだし、飲み会じゃなくても朝までカラオケの日もあった。
今このご時世でカラオケに簡単に行けなくなり、車の運転中が私のカラオケタイムになった。私の愛車は移動式カラオケボックスに大変身したのである。どんなに大きい声で気持ちを込めて歌っても、マスクをしているのでバレることもない。
お風呂の時も基本歌っているが、どうしても家族やご近所さんの目(耳?笑)が気になってしまうのでやっぱり車が1番という結論に至った。
移動式カラオケボックス、、、ええやん
誰かと曲被りすることもないし、あんまり自信のない曲でもガンガン歌える。ぶっ飛ぶくらい明るい曲も、引くほど浸れる曲も、とにかく自由に思うままに歌えるのが最高。
あてのないドライブをしながら、気の置けない仲間とまたカラオケに行ける日々に思いを馳せつつ、今日もまた私の愛車は私の歌声を乗せて爆走するのだ。