対談*海外でビジネスしながら見えてきた、日本と海外の就職事情の違いとは?
対談記事第二弾!ユニゾンシステムズ学生インターンの田中です。
今後どんな職業選択をして、どんな働き方をするか、はたまたどんなキャリアパスを描くのか…まだ社会に出たことがないため、未知数で不安だらけというのが正直な所です。
今回は、様々なキャリアを経て、現在ユニゾンシステムズで国内外を舞台に仕事されている木村さんに、学生として抱えているモヤモヤをぶつけてみました!
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田中 いきなりですが、木村さんはどのような経歴をお持ちなのですか?
木村 航空宇宙や産業電機を扱う大手メーカーで商品開発に従事した後、個人でも事業をやってみたいと思い、Web開発系のスタートアップを3人で運営、その後ITエンジニアとして経験を積み、現在ユニゾンシステムズR&D部にて、『福岡から世界へ』をテーマに、AIを活用したメディア系の新製品の開発に取り組んでいます。
田中 ユニゾンシステムズがファーストキャリアというわけではなかったのですね…!大学出てすぐ就職すべき、という考えがあるのは日本だけな気がしますが、どう思いますか?
木村 春の新入社員の一括採用というのも、何事も効率化するのが好きな日本っぽい文化なのかな。。海外ではあまり聞かないような気がする。
田中 私も含め、学生は就職活動に翻弄されている気がします。大学が『就職予備校』なんて呼ばれることもあるようです。
木村 普通、学生の履歴書は「学歴」を数行くらいしか書かないけど、海外の学生の履歴書をみて驚いたのが、中途採用とかで見るような、立派な経歴書(スキルシート)になってて、何の勉強をしてきたか、インターンでどのような実践スキルを身につけたかを明確に書いていること。
日本の新卒学生が書く履歴書は、『学歴』『部活・アルバイト』『資格(TOEICの点数)』のような肩書の項目が多く、企業側は完全にポテンシャル採用を行っていることが分かる。
一方で、海外では、たとえ学生であっても、学歴などの肩書よりも個人の持つスキルにフォーカスした履歴書で具体的に自分が会社でどのような貢献ができるかアピールしている。たとえば、『卒業後半年間インターンした会社で、プロジェクトマネージャーとして働き、〇〇を達成した』とか。
ちゃんと、個人の中身や獲得スキルをみるから、どのタイミングでも(大学卒業後すぐではなくても)、企業側としては受け入れることができるのかな、と思いました。
田中 なるほど…。日本だと、スキルというよりは、会社で仕事をしてゆくにあたって最低限必要な責任感や誠実さといった『ひととなり』や、部活など学生特有の経験から分かる『ポテンシャル』がまずは重視されているのかもしれません。まあ、学生時代にアルバイト以外で実務経験を積むといったことは稀ですし、仕方がないのかもしれませんが。
田中 ひとつ気になっていることがあるのですが、会社に入ってから教育を受ければいい、という考えがあるのも日本だけでしょうか?
木村 まぁ、募集する段階で「総合職」ってくくりが多いと思うので、育てる前提で採用しているのかなと。雇用契約が年間契約じゃないし、企業側ものんびりしているね。特に大学生採用に関しては、スキル要件が曖昧かな。明確なスキル提示をしていない企業側も悪いね。
田中 こういった状況だと、修士課程や博士課程を終えた学生が就職活動をしにくいのではないかと感じます。本来ならばその専門性が高く評価されるべきですが、多くの企業が育てる前提での採用を行っているとなると、学部生と同じスタートラインで就活しないといけない。逆に、専門性が特別に評価されるような就職を(新卒で)したいとなると、選択の幅や視野が狭くなってしまうのでは。
木村 海外では、『この部署のこの業務に人が足りていないから、こういったスキルがある人を求む!』みたいに採用基準が超明確。逆に特化したスキルが無いと、どこにも応募できない・・・
田中 では、最低限学生のうちに何をしておけば、社会に出たときに役立つのでしょうか?
木村 ITにおいては、技術の進歩や競争も激しいので、社会人になってからもずっと勉強する必要があるので、大学では「勉強のやり方」を身につけておけば、まずは良いのかなと。
田中 なるほど…。対談もそろそろ終わりの時間に近づいていますが、全体的に日本のことを批判するばかりになってしまいましたね(笑)
日本の就職制度も、悪いところしかないというわけではないと思うんです。ただ、今後世界と競争してゆかなければならない状況においては、非効率的な部分な部分を無くしていくために、企業も学生も変わってゆく必要があると感じます。
ユニゾンシステムズとしては、働くにあたってどのようなマインドが大切だと考えていますか?
木村 まず、実際に仕事をする際に必要と考えていることについて。
資格取得や、専門分野の勉強は大事でそれがベースになるけど、最も大事なのは、それを製品・サービスとしてアウトプットして、実際にお客さんの利益に繋げるところ。そして、ユニゾンシステムズは独立系のIT開発会社なので、ダイレクトにユーザーとやり取りし、大企業に負けないサービスを作り続けていかないといけない。
田中 ただ専門性を身に付けるだけではなくて、いかにそれを上手くアウトプットして、新しいものを生み出してゆくかが大切なんですね。
木村 次に、会社として社員のエンジニアに提供できる経験について。
IT技術の進歩に追従し、常に新しいサービスを開発しているので、エンジニアとしての経験はふんだんに積むことができます。
ユニゾンシステムズとしては、新人エンジニアに対し技術に基づく、自己実現の場をどんどん提供していければ、と考えています。
最後に補足ですが、文系の人間でも素晴らしいプログラマーになれます。プログラミングは小説を書くのと同じ。
また、海外エンジニアも積極的に採用中です。あらたな知見や発見が多く得られ、非常に勉強になります。
田中 なるほど。今回はお話聞かせていただき、ありがとうございました!
ユニゾンシステムズでは、一緒に働く仲間を募集しています。
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