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期間限定移住のススメ ~山村留学~
はじめまして。10月に入社しました、40代半ば、中学1年生の男子の母をしておりますmiyaと申します。今回は数年前に実現させた「期間限定移住」の話をしたいと思います。
1. きっかけ
数年前、福岡では有名な某局の情報番組で福岡県八女市星野村の山村留学が特集されておりました。
ど田舎出身の私はすぐさま反応。「私も山村留学させたい!」と思ったのですが、小学生で離れて暮らすのはいかがなものか…本人も行きたいとは言わないだろうな…。そんなもやもやと考えている頃、地元の友人のお子さんがもうすぐ小学生になるという話を聞きました。その小学校では1年生が5人しかいない、全学年合わせても50人もいないくらいとのことでした。
地元にちょこちょこ帰省しているとはいえ、小学生がそんなに少なくなっていることに驚いたと同時に思いついたんです。
「わざわざ知らない土地に山村留学させるより地元でいいじゃないか!実家へ帰ろう!」
というわけで、準備を始めました。
★山村留学とは
簡単に言うと、山村=田舎に留学するというものです。他にも島留学などを実施している地域もあるようです。
詳しくはこちらを参照してください → [Wikipedia: 山村留学]
2. 移住準備
私も移住しようと思ったので、仕事は休職することを考え、1年分のお金をためることにしました。お金をためつつ、子供の成長を見て、3年生か遅くとも4年生までには実現させたいと目標を定めます。そして、地元の友達から情報収集をし、実家の説得、会社へ数年後休職する相談をし、時期を見極めていたころ問題が発生します。コロナ禍が到来したのです!
コロナ禍で急激にテレワークが普及し、休職しなくても仕事しながら移住できそうだと思ったのですが、コロナが流行し始めたころの田舎の都会に対する差別的な意識がすごく、とても帰れる状況ではありませんでした。また、学校行事もことごとく縮小されており、今ではないな、と。
しかし、子供の成長は止まってくれません。
低学年のころから言い聞かせ、なんとなく了承していた息子も成長するにつれだんだんと「行きたくないなぁ」という考えになってきていたのです。
コロナ禍に入って1年。息子が4年生になったころ、今年がリミットだと思った私は、なんとか実家の両親を説得し、ワクチン接種も開始された2021年夏、ようやく移住することが決まりました。
3. 地元の小学校に転校
転校前の小学校は当時、1学年6~7クラスのおよそ200名程度、全校では1000名を超す大規模校でした。そんな規模の小学校から1学年5名~12名(学年によっては複式学級)、全校で45名という約20分の1の規模の小学校に転校しました。
4. 息子の試練
私にとっては地元であり母校である小学校のため、ホーム感覚でしたが、息子にとっては完全にアウェイ。同級生は12名ほどですが、その多数が保育園、幼稚園から一緒の子たちです。その中に一人都会っ子が入るわけで…
小学校の中でもやんちゃな子が多いと聞いていたこと、また、息子が人見知りということもあり、なかなかなじめず、かなり大変だったようです。転校した2学期の最初の2か月ほどは「学校行きたくない」「移住前に住んでいたところに戻りたい」と何度も言っておりました。とはいえ、私としてはそういった試練を乗り越えてほしいとの思いもあったので、なんとか言いくるめて頑張ってもらいました。
5. 学校の違い
学校の規模が大きく違ったので、いろんな違いがありましたので少し紹介したいと思います。
給食当番はほぼ毎週
委員会活動は3年生から(通常は5年生からの学校が多い)
何かしらの代表になる確率が高い(人数が少ない上にイベント等も多い)
**展(絵や習字、作文など)の応募が容易(校内選考がない)
体験学習が多い(田植え、稲刈り、芋ほり、ヤマメ釣り、モグラ打ちなどの地域の伝統行事など)
全学年の子と知り合いになる(縦割り班での掃除や活動がある)
イベントが多い(学習発表会や運動会の他、持久走大会、作品展示(夏休みの作品や書初め展)、心肺蘇生講習(保護者も参加)など)
などなど。
中でも運動会はとても違います。児童数が多いとプログラム自体も少なく、子供の出番も少ないですが、児童数が少ない学校の運動会はとにかく忙しいです。徒競走なんて1学年1~3回あれば済むわけで、サクサク進行していきます。
そのため、プログラムも多く、次から次に我が子が出場します。兄弟がいるところなどはずっと誰かしら出ている状態です。保護者としては見応えがあります!ちなみに、保護者席はかなりゆったりした状態で見学できます。
都会の運動会は場所の確保も大変で、人数が多すぎて我が子がどこにいるかわからない状態になりますが、田舎は余裕で見られるので快適です!
6. メリット・デメリット
今回移住してみて感じたメリット・デメリットを少し紹介します。(メリットと捉えるかデメリットと捉えるかは人それぞれだと思いますのであえて分けずに書きます)
出来上がった人間関係に入っていくのが大変
いろいろな経験・体験ができる
先生との距離が近い
体育館や運動場、プールなど広々使える
学校に行く機会が多い
役員をする確率が高い
授業ペースがゆったり
祖父母を気軽に学校のイベントに誘える
通学が大変
などなど。
親も子も人間関係には最初戸惑う部分もありましたが、様々なイベント等を通して交流する機会があり、コミュニケーション能力を高めるにはいい経験になったと思います。また、人数が少ないからこそできる経験や体験が子供を成長させてくれたと思います。
親子共々大変な事もありましたが、私は行ってよかったなと思っております。
7. 最後に
私が子供にこういった体験をさせたかった一番の理由は「今いる環境を当たり前だと思ってほしくなかったから」です。小学生にとって自分の通っている小学校が全てで、その小学校の常識が当たり前だと思っている子は多いと思います。他の学校に行くことで、違う「当たり前」に触れること、そこで違った価値観に触れることで視野を広げてほしいと思ったのです。
また、友達作りが苦手な息子に「人見知り」を言い訳にしてほしくはありませんでした。社会の中で生きていく中でやはり「コミュニケーション能力」というのは一番必要なものではないかと個人的に思っており、このコミュニケーション能力を少しでも鍛えたいなと。
結果、多少ではありますが、人見知りも少しはましになり、価値観の違いも実感することができ、成長できたのではないかと思います。
ユニゾンシステムズでは、出社型とテレワーク型と出社方法を選択できます。営業職は難しいかもしれませんが、開発職であればテレワーク型で田舎に移住することもできないことはない?かもしれません。
長い人生、1年くらい田舎に移住してみるのもいい経験になるのではないでしょうか。機会があればチャレンジしてみてください!
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