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大学授業一歩前(第8講)
はじめに
今回は英文学、日本文学などを教えていらっしゃる阿部公彦先生に記事を作成していただきました。大変お忙しい中、ご協力ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。さあ、第8講はどのような内容でしょうか。それでは開講です!!
プロフィール
Q:プロフィールを教えてください。
A:阿部公彦です。大学では英文学、現代日本文学、批評などを教えています。英語教育関係についても発信。新聞雑誌などの執筆は日本文学関係のほうが多めです。
オススメの過ごし方
Q:オンライン授業開始前からキャンパスでの授業が始まるまでの期間に学生におすすめの過ごし方を教えてください。
A:みなさん、勉強に飢えていると思います。こんな<勉強への飢え>の経験は一生に一度しかないかもしれないので、是非、自分をよく観察し、じっくり味わい、一生おぼえていてください。必ず力になります。
必須の能力
Q:キャンパスでの授業開始までに習得しておいてほしい能力を教えてください。
A:語学は定期的に鍛えないとぐんぐん衰えます。半期でペーパーバック2冊くらいを目標にしては? また毎日五分でいいので英語のニュースを聞く。それから各社の新書選書のリストから2~3冊選んで、自分が何に興味を持っているのか、発見してください。
学ぶ意義
Q:先生にとっての学ぶ意義とはどのようなことですか。
A:知識は習得するだけでなく、それを誰かに伝えたり、伝えられたりするところに醍醐味があるので、知識のやり取りを通して「表現するとは?」「わかるとは?」について考えてもらいたいです。
オススメの一冊
Q:今だからこそ読んでおいてほしい一冊は何になりますか。
A:世界について考えるヒントを得るための本として木田元『現象学』(岩波新書)。
メッセージ
Q:学生に向けてのメッセージをお願いします。
A:コロナ後の世界がどれくらい変わるのかわかりませんが、今、起きていることは将来みなさんがいろんな形で次の世代に語りつぐことになると思います。是非、記録をしておきましょう。
おわりに
阿部先生本当にお忙しい中ありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。
語学は本当に定期的なメンテナンスを怠ると、あっという間に衰えます(私自身の体験談です)。是非学生の皆さんは高校で培った英語力を大学入学後も、落とさずに向上させてみてください。私自身もJ・Sミルの自由論を原書で読むことを最終目標に日夜頑張っています。一つの語学を突き詰めることは、その言葉の持つ世界観を探求することでもあると思います。この期間を使って新しいモノの見方を身に付けてみてはいかがでしょう。
それでは次の講義もお楽しみにしていてください!!次回は5月27日に投稿予定です!!