見出し画像

大学授業一歩前(第161講)

はじめに

 今回は哲学が専攻のですらび様に記事を寄稿して頂きました。是非、ご一読下さいませ。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えて下さい  
A:ですらびと申します。関東の大学の4年生で専攻は哲学です。来春から外部の大学院に進学し、宗教学を専攻する予定です。将来的には研究者を目指しておりますが、修士号を取得後、一旦就職する予定です。
 また、主に学部生を対象とした文系院進者専用サーバーを1年ほど前から主宰しており、そこでは時折軽い研究発表会が開催されることもあります。

ご自身の関心

Q:現在(在学時代)研究してらっしゃる内容とご自身の関心について教えて下さい。
A:人々がどのような葬送儀礼を行ってきた/行われていくのか、死についてどのようなことを考えてきた/考えているのか、ということを主な研究関心としています。
 特に、思想家ジャンケレヴィッチによって提唱された「死の人称態」という考えをもとに、「一人称の死(代替不可能な自分自身の死)」について人々がどのような考えを持っているのかについても関心があります。 また、宗教というもの自体にも非常に魅力を感じています。

オススメの一冊

Q:オススメの1冊を教えて下さい。

中村圭志(2012)『宗教のレトリック』トランスビュー

A:中村圭史(2012)『宗教のレトリック』です。この本は宗教についてレトリックという視点から読み解くという内容です。中村圭史先生は一般向けに宗教学的な内容の本を多く書いておられ、私も高校の頃に何冊も著作を拝読しました。
 大学の文学理論の授業でレトリックについて学んでいたのですが、その際宗教に興味があるならと先生から教えていただいたのがきっかけでこの本を知りました。宗教の基礎知識がある人が読めば世界が広がる1冊です。

実践されている読書術

Q:ご自身が実践されている読書術について教えて下さい。
A:学術書を読んでいるときは、読書ノートのタネを作るようにしています。格好つけて言いましたが、要約を作りやすいようにキーセンテンスと思しき文に線を引くというのが具体的な行為の中身です。自分がピンときた文とキーセンテンスは異なる場合があるので、そこを区別して印をつけるようにしています。

メッセージ

Q:最後にこのnoteを読んでらっしゃる方へのメッセージをお願いいたします。
A:ここまで読んでくださりありがとうございます。興味関心の近い方、文系院進希望の学部生の方のお目に触れることができればうれしいです。社会で孤独を感じることも多いかと思いますが、知的好奇心のもとに集う仲間の存在を感じていただけましたら幸いです。これからも自分なりに道を進んでいきましょう。

おわりに

 今回は哲学が専攻のですらび様に記事を寄稿して頂きました。お忙しい中、記事を作成して頂きありがとうございました。私が学生時代に「主に学部生を対象とした文系院進者専用サーバー」があれば良かったのに…なんて思っています笑。
 このnoteを2020年4月から運営していて分かったことは人文学系に興味のある方は非常に多くいらっしゃるということです。たとえ、マイナー分野でもきっと知的好奇心を刺激し合うことのできる仲間はいるはずです。このnoteもその方を見つける一助になれれば幸いです。次回もお楽しみに!!

いいなと思ったら応援しよう!