大学授業一歩前(第55講)
はじめに
今回は学術系出版社の勁草書房の編集部長鈴木クニエ様に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。出版社の方目線での記事、是非ご一読くださいませ。
勁草書房の概要
Q:自社の概要を教えて頂きたいです。
A:勁草書房は、人文社会科学系を中心とした学術系出版社です。1948年に創業し、2018年に70周年を迎えました。哲学系、フェミニズム系の書籍の出版社としてご存じの方が多いかと思いますが、法学、経済、政治、社会学、教育、心理学といった分野でも数多くの書籍を刊行しています。より詳しくは下記のホームページなどをご覧ください。
勁草書房公式サイト
https://www.keisoshobo.co.jp/
沿革:
https://www.keisoshobo.co.jp/company/cc197.html
勁草書房編集部サイト・けいそうビブリオフィル
https://keisobiblio.com/
[70周年特設ページ]社長インタビュー:
https://keisobiblio.com/2018/04/12/keiso70_shacho01/
ツイッターアカウント
https://twitter.com/keisoshobo
https://twitter.com/keisoshoboedit
インスタグラム
https://www.instagram.com/keisoshoboedit/
フェイスブック
https://www.facebook.com/keisobiblio/
オススメの一冊(他の出版社の本)
Q:オススメの一冊を他の出版社様の本で、ご紹介頂きたいです。
最近、担当している著者から教わって読んだ本をご紹介します。藤田和日郎著(構成・飯田一史)『読者ハ読ムナ(笑) いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか』 (https://www.shogakukan.co.jp/books/09127355)
『うしおととら』などで有名な漫画家の藤田和日郎さんが、漫画家のアシスタントさんを想定読者にして語り下ろしたスタイルですが、漫画家志望じゃなくても仕事論としてビシビシ刺さってきます。大学生活に大事なことも詰まっていそうです。
実際、この本を「とてもいいから」と教えてくださった方も某大学の先生でした。本書に出てくる、私がいちばん好きなフレーズは「無口禁止!」。ゼミの議論などでも、ぜひ思い出してください。
オススメの一冊(勁草書房様の本の中から)
Q:勁草書房様の本の中でオススメの一冊を教えてください。
A:2020年10月刊行の植原亮著『思考力改善ドリル 批判的思考から科学的思考へ』(https://www.keisoshobo.co.jp/book/b534036.html)は、学部や学年を問わず読んでいただけますし、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
「クリティカル・シンキング」といったキーワードが気になる方は必読。クイズ感覚で、私たち人間が誰でももっている「頭の弱点」を気づかせてくれます。これからの大学生活が確実に充実します。
メッセージ
Q:大学生にメッセージをお願いします。
A:2020年以降、コロナ禍の影響を大学も大きく受けています。講義はオンライン中心となり、クラブ活動などは自粛せざるをえないのは、とてもつらい状況だと思います。これまでに経験のない事態への対応を大学も、また大学での学びに関係する私たち出版社もできるかぎりサポートしていきます。
制限の多い環境ではありましょうが、いまできることにみなさんが少しでも取り組めることを祈っています。健康と時間をどうぞ大切に。
おわりに
今回は勁草書房の編集部長の方に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。
私が勁草書房様の本の中で得にオススメしたいのは吉野裕介(2014)『ハイエクの経済思想 自由な社会の未来像』です。ハイエクの思想が丁寧に説明されつつ、新たらしい論点もカバーしています。次回もお楽しみに!!