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大学授業一歩前(第33講)

はじめに

今回は「大学授業一歩前」の投稿になります!!

「大学受験一歩前」の方も是非ご一読ください。今回の第33講は羽場 雅希先生に記事を書いて頂きました。お忙しい中の作成ありがとうございました。

プロフィール

Q:プロフィールを教えてください。

A:首都圏で予備校講師をしている傍ら、学習情報を中心としたWebメディアのEducational Loungeを運営しています。

オススメの過ごし方

Q:オススメの過ごし方を教えてください。

A:いろいろなことにチャレンジしつつ、興味のあることをどんどん学んでほしいです。そのためにも、コロナ禍ではなかなか難しいかもしれませんが、様々な場所に足を運び、様々な人や言葉や文化に触れ、大学では図書館をフル活用してほしいですね。一方で、一人で自分自身と向き合う時間も非常に大切だと思っています。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力を教えてください。

A:能力と呼べるかどうかは疑問ですが、どんなものであれ自分の中で生まれた疑問を大切にすることではないかと思います。どんなに些細なものでも、逆にどんなに答えが見つからなさそうなものであれ、その問いと真剣に向き合い、自分なりの答えを見つけるための思索が能動的な学びにつながっていくと思います。
また、過去に縋り過ぎないというのも重要です。成功も失敗も、それをステップにして次に何をするかの方がはるかに大切なので、過去の経験を生かしながら今できること、すべきことに全力を傾けてもらいたいです。

学ぶ意義

Q:先生にとっての学ぶ意義とは何でしょうか。

A:強いて言えば、視野を広げてくれることではないでしょうか。人生は選択の連続ですし、何かを選ぶということは同時に何かを選ばないということでもあります。その判断をしなければならない際に広い視野で決断を下すことができた方が、後々選び取らなかった選択肢に対して「あっちを選んでいれば…」と思う可能性が低いのではないかと考えています。要は多くの人にとって、決断する際の拠り所になるという意義はあるのではないかと思います。

オススメの一冊

Q:オススメの一冊を教えてください。

A:一冊だけ挙げるとすれば、V.E.フランクル『夜と霧』です。強制収容所から生還した精神科医である著者がが収容所での出来事を記すとともに、そこに生きる囚人たちの絶望と希望を綴っています。私は大学1年生のときに初めて読みましたが、生きるとは何かということに思いを馳せ、自分の人生と向き合うきっかけになりました。以来、これまで何かにぶつかるたびに何度も読み返してきた一冊です。

メッセージ

Q:学生へのメッセージをお願いします。

A:自分には様々な可能性があると信じ、様々なことに挑戦してみてください。そしてその過程で出会う多くの人を大切にしつつ、多くの経験を自分の糧としてほしいと思います。それがいつどのように実を結ぶかは誰にもわかりません。実を結ばないことだってあるかもしれません。それでも、その経験はどこかで何かにつながっているかもしれないのです。様々なことと謙虚に向き合いながら、「自分」という存在を豊かなものにしていってもらいたいです。

おわりに

今回は羽場雅希先生に記事を書いて頂きました。お忙しい中の作成ありがとうございました。実は、先生にはnoteを以前からご覧いただいており、今回記事を書いて頂くことになりました。

https://www.educational-lounge.com/

是非、先生が運営なさっているサイトもご覧ください。「大学授業一歩前」も引き続きボチボチ投稿していきますので、応援お願いします。

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