大学授業一歩前(第154講)

はじめに

 今回は理論言語学を研究してらっしゃる学部4年生の方に記事を寄稿して頂きました。お忙しい中作成して下さりありがとうございました。今回はどのような読書術がご紹介されるのでしょうか。是非、ご一読下さいませ。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:上智大学文学部英文学科の学部4年生です。来年度からは上智大学大学院に進学します。趣味は散歩で、よく都内をぶらぶら歩いています。英文学科ですが、専門は理論言語学、主に生成統語論という分野です。(生成文法を基にした)文処理という隣接分野にも興味がありお勉強している最中です。

研究内容/関心のあるテーマ

Q:現在、研究している内容とご自身の関心について教えてください。

A:人間の言語能力がどのようなシステムになっているのかを研究しています。その中でも「発音されない代名詞」に関心があり、代表的なものとしては、日本語の主語や目的語、英語の分詞構文の主語などがあげられます。発音されなくても、ある一定の解釈しかできないのはなぜか、どういったメカニズムが働いていて、一定に定まるのかなどを研究しています。
 卒論では、懸垂分詞構文という、学校文法では一部を除いて誤りとされるが、実際には多く観察される現象を扱って、上記の発音されない代名詞について取り組みました。

オススメの一冊

Q:オススメの一冊を教えてください。

赤瀬川原平 (1987)『超芸術トマソン』筑摩書房。

A:オススメの一冊には、赤瀬川源平(1987)『超芸術トマソン』筑摩書房を挙げさせていただきます。
 トマソンというのは、建物などの不動産にみられる無用の長物のことです。都市にあるトマソンをおもしろおかしく紹介しているだけなのですが、電車の中では読まないほうが良いと思います。変な目でみられる覚悟があるなら別ですが...笑。赤瀬川源平は尾辻克彦という名前で文学も書いているのですが、こちらも面白いのでぜひ!

ご自身の読書術

Q:ご自身が実践されている読書術を教えてください。

A:学術的なものの読み方については、僕もいまいちわからないので、新書や小説などを読むときに僕がやっていることを紹介したいと思います。
 読むタイミングや気分については何も決めずに色々読んでいます。この本読みたい!と思って読んでみたら、なんとなく違う、気分が乗らなく進まない、みたいなことはよくあると思います。そう感じたら、積読タワーから別の面白そうな本を持ってきて読んでますね。積読があることが前提ですが、積まれている本は自分が少しでも面白そうと感じたものなので、なんかしらその時の気分に合うものがあるはずです。
 ただ、半分まで読んだ新書とか、犯人がわからない推理小説とかが僕は結構あるので、その点は難点です。

メッセージ

Q:最後このnoteを読まれている方へのメッセージをお願いします。

A:皆さん、積読タワーを作りましょう!面白そうと思った本はかたっぱしから購入して大きなタワーにしましょう!

おわりに

 今回は理論言語学を研究しれらっしゃる方に記事を寄稿して頂きました。お忙しい中作成して下さりありがとうございました。

皆さん、積読タワーを作りましょう!面白そうと思った本はかたっぱしから購入して大きなタワーにしましょう!

 積読は悪いことじゃありません!!徳と本は積めば積む程良いと私も信じて常に本は積んでおります。表紙を見るだけや、中身をパラパラと読むだけでも、それはもう立派な読書です。次回もお楽しみに!


いいなと思ったら応援しよう!