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いつもと変わらぬようで、いつも変わる一日。

午前中信号が変わるのを待っていたら、見慣れないフロントフェースの車が来た。
品の良さそうな年配の男性がハンドルを握り、通り過ぎた。
リアには「TESLA」の文字。
この近所でテスラ見たのはおそらく初めて。

いつもと変わらぬようで、いつも変わる一日。

午後自宅から駅に向かう途中、最近は全然会えていなかった同じマンションの友人がスーツ姿で反対側からやってきた。
「お疲れ様です。お久しぶり。暑いですね。またね」
お互いに声を掛け合い別れる。
いつあっても明るい、ずっと働きながら子育てしている同じ歳の彼女、これから帰宅して在宅勤務かな、など漠然と思いながら駅をめざす。

声かけあってこんな平日の真昼間にすれ違うなんて、マンション引っ越し以来の長い付き合いのなかでも、初めてのこと。

いつもと変わらぬようで、いつも変わる一日。

夜夕食後生協のグループ配達班の受け取りに行く
※グループ配達とは3人以上でご注文した食材や日用品を、週1回決まった曜日にご指定の場所まで届くもの。個人宅配と違い配達料無料なのがありがたい。
わたしたちの班は、メンバーの在宅時間がバラバラのため、各自自分のものを持ち帰るという運用でやっている。
受け取りは昼間あった彼女のおうちのポーチ。
行ってみると偶然彼女も出てきていた。スーツ姿のままで。
あのあともやはりお仕事で出ていたりしたそうで、忙しい一日だったろうと思いを馳せてみる。

細かいところは違えど、「24時間働けますか」の時代から今まで、お互い終電や徹夜の仕事をなんとかしながら、大病もせずに、育児・家事・家庭もとマルチタスクでこなしてきた、同志のような彼女。
いや仕事も家庭も、ほぼ私以上にスーパーにやってきた尊敬する彼女。
そんな彼女へ、今わたしがしたいこと/できることが浮かぶ。

一旦家に帰った。
今日一日で二回も会ったのも何かの縁。
バリで買った石鹸とバスソルトがまだ残っていたので、そそくさと袋に入れて、生協の受け取り場所を提供してくれているお礼の気持ちも兼ね、お土産を持っていく。
石鹸やバスソルトのアロマが彼女のお疲れの癒しに役立ちますように。

いつもと変わらぬようで、いつも変わる一日。


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