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一年で一番寒い月に、一番ホットに気持ちを伝えてみたい

暖冬ながらも、2月に入りグッと寒さが厳しい日が増えた。一方で春並みの気温になることもあり、気温変化の激しさからメンタルや体調を崩している人も見かける。

2月と言えば、小中高くらいまではビッグイベントだったバレンタインデーがある。義理チョコも鳴りを潜め友チョコやマイチョコを楽しむ季節。

JKが小学生の時はよく一緒にチョコレートブラウニーを作ったが、中学生の時は引きこもりもあり何も作らないまま終わっていた。

三年ぶりにバレンタインに目覚めたJKは、自分から何か作りたいと言ってきた。
「じゃあ混ぜるだけのブラウニーで」わたし
「いや、ブラウニーって感じじゃないんだよね。
   クッキーがいいかな」JK
えークッキーの方が、面倒くさい、と思ったが、もう小学生でもあるまいし、自分でやるだろうから、任せてみよう、と思い直した。
「クッキー作るのね。わかった」わたし
「買い物一緒に来て」JK
買い物もかー。まあいいか。
「何を作るか、材料は何かは自分で調べておいて」わたし

やる気に溢れている時は、初めての挑戦の困難もやってみる気力に満ちているものだ。

買い物のときに、作りたいクッキーの種類が決まると、小麦粉、製菓材料と選んでいく目が輝いていた。
これはきっと、作ったクッキーを渡して相手が喜んでいる顔がJKの中ではもう見えているのだ。
恋愛のエネルギー・エモーションってすごい。

いざクックパッドを見ながら始めたが、初めてのこともあり、なかなか手こずっていた。

粉ふるいをボウルのはるか上方で動かして
「粉が散る〜。はみ出るよ〜」とヘルプの発信。
いや、ボウルの極近で振るえばいいのだ、娘よ。

バター、砂糖、小麦粉を混ぜたあと一つにまとめて、30分ほど寝かせる工程がある。わたしの経験ではこの段階の生地はポロポロしていて、とても「まとまる」代物とは思えない。ご多分に漏れず、JKのホントに大丈夫か不安に陥ったようで
「ねぇー、これをまとめるってどうなのー(半分泣き、半分怒り)」とまたまたヘルプ。
とりあえずラップしてくるんでいくと、なんとなくまとまったように見えたようで、残りを自分でやった。

意外にもなげださないで、なんとかこの場を乗り切ろうという前向きな取り組みモードだったことに、ハハ感動。
恋愛のエネルギー・エモーションってすごい。

最後は寝かせた生地を5mmくらいの厚さに伸ばして、ハート型で抜いていく、地味ながらも楽しい作業は天板2枚分。(クッキー40枚分という方がわかりやすいだろうか)最初の1、2個の型抜きを一緒にやると、後は自分のペースで淡々とやっていった。

クッキーの型抜きくらいなら就学前の子供でもできることなのだけど、型抜き段階に入ったJKは凛々しく見えた。

作りたいものを決める→材料を揃える→材料を計量して混ぜる準備をする→混ぜる。寝かせる→延ばして型抜き、と、ここまでの一連の作業を誰かのために、誰かを想いながらやっている様子がすごくピュアな感じがしたのだ。

恋愛のエネルギー・エモーションってすごい。

最後はオーブン二段焼きで、こんがり美味しいクッキーが出来上がった。
オーブンの余熱と製作過程で、なんだかカラダも温かい。
外は北風強く、寒さもひとしおの夕暮れになりつつあるけれど、こんなに寒いときだから心の中からも温かくなるものを作るのは素敵なことだ。

世界のみんな、一番寒い季節に一番心から温まりますように。



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ケィティ(Katy)
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