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楽しすぎてあたまが空っぽの夜
約1年振りに高校時代の友人と恩師に会いに京都へ来た。
前日まで特に予定も決めておらず、午前中に移動して友人と過ごし、夜は恩師を囲む会、という大枠だけがあった。
友人へは多分11時か12時到着と予告だけして、行きたいところはそれまでに考えると連絡していた。
意外にも、朝ちゃんと起きれたので、とりあえず早めに駅に向かう。
新幹線に乗った後、少し繰り上がった到着予定時刻をチャットして、車中で音楽を聞きながら本を読みつつ、時々スマホで行ってみたいところを探る。
勝手に早め到着にしたので、もしも友人がダメだった場合には駅周辺で少し観光でもしよう。
とすると、どこだ?
あんまり観光客でいっぱいすぎる場所も、ちょっと避けたい。
高校の修学旅行で訪れたきりの三十三間堂を思い出した。
お散歩がてら駅から徒歩でも行けそうだ。
駅を挟んで反対であるが東寺もある。
あそこの五重塔は新幹線からいつも見えるが、まだ行ったことはない。
お寺以外だと植物園もたのしそうだ。
薔薇もまだ間に合いそうだし、花菖蒲のエリアもちょっと見てみたい。
早まった到着にも関わらず友人の一人は、間に合い京都駅待ってくれるという。
再会に浮かれるおしゃべりをしながら、イケメン仏像もあるという東寺へ向かう。
東寺。
ゾロゾロと歩く修学旅行生もいたものの、思いの外混んでおらず、拝観。
美しい新緑の木々と共に近くで見る五重塔の風情。
掲示板の構造設計図に昔の人の技術力の高さを目の当たりにする。
小さく書かれた「スカイツリーの設計はこれを参考にしています」。
金堂の薬師如来像の荘厳さ。
講堂の仏像は立体曼荼羅。
国宝の仏像に混じってイケメン仏像を探し、一体一体の個性ある姿と風格に仏師たちの創造性や芸術性、信仰や思いを想像する。
写真や博物館の巡回展などではわからない、お寺の中にある仏像の独特の空気感を感じる。
一旦京都駅に戻り、もう一人の友人と合流。
わたしは土地勘がないので三十三間堂と植物園、午後で行けそうかを、京都に詳しい二人へ相談し、両方行って見ることになる。
三十三間堂。
こんなところだったのか!とびっくりするほど、千一体の千手観音像と仏像を愛でる。
国宝のオンパレード。
建立した人、仏像を制作した人、火事のあと再建した人、メンテナンス・改修してきた人。
長い歴史とともに、ここを支えてきた信仰や文化のエネルギーが、あちこちに立ち込める。
色々な角度からみてみるのも興味深い。
3mを超える中尊と言われる大きな千手観音像。
縦に横にと、なんという規模感。
修学旅行の駆け足鑑賞では味わえぬ繊細さと大胆さ。
植物園は京都に詳しい友人も初めて訪れた、ワンダーランド。
到着時間の関係で温室には間に合わなかったものの、花々はカラフルでグラデーションに満ちた色で咲く。
広い園内は整備された森のようなエリアもあり、木陰とマイナスイオンを存分に浴びる、
夕方と閉園も近づき、恩師を囲む会のため京都駅前に戻る。
囲む会という名のプチ同窓会。
友人もう一名も合流し、再会を祝福。
恩師の近況や昔の裏話に驚いたり、笑ったり、笑ったり、笑ったり。
すごすぎるエピソードの連続に、あっという間に時間は過ぎる。
すっかり脳は麻痺してしまい、お開きになった今、カラッポだ。
恩師の話はまた別の機会に。
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