隣の席はミステリー
静かに駅を出発する全席指定の新幹線はほぼ満席。
ホテルは2ケ月以上前に押さえていたのに、放置してた新幹線は2週間前に連れが気を利かせ予約した時点で、もう並び席は空いておらず、通路を挟んでのお隣。
連れとは、大学からの縁。
卒業後同期で集まる時にたまに会うくらいの仲。
そんな二人がなんで今日一緒に行くかというと…
今年の初めコロナ禍後以来同期女子会があった時、何の話題からか恐山に行ってみたようということになり、その時は5〜6人が賛同して日にちのみ仮決めした。
そこからなんやかんやで、一人減り、二人減りして、これは今回お流れかなぁと勝手に思ってみたりしたが、「みんなが行かないから行かない」というのも変な話、恐山こんな機会でもないと行かないしと思い静観を決めた。
結局淡々と実行に向けチャットベースで予定がたっていった。
目的地では、連れと同じく大学から続く共通の友人が待ってくれている。
よって二人は新幹線移動。
並んで隣だったら。何話すかちょっと悩みそうだし、余計なこと話して気まずい感じになるのも避けたい。
思い切って別々に予約して現地集合にするって提案しようかと思っていたら、連れが先に一緒に切符を取ってくれてしまった次第。
ありがたく予約手配に乗っかって、今日に至る。
実際新幹線乗ってみると、乗客は基本あまり喋っていないし、車内は走行音や振動結構うるさくて、通路挟んでまでもおしゃべりする気にはならない。
駅を出発してしばらく時間が経つと、通路があることでそれぞれの世界で移動しているのが心地よい。
ほどよい距離感が心理的自由と余裕をもたらす。
いいタイミングに予約とってくれたなと改めて連れに感謝。
ちなみに窓側の人、わたしが乗った時はすでに座っていた女性、服は全身黒づくめ。
肩まで伸びる長い髪でうつむきがちまたは窓の方をずっと向いたまま。
雰囲気やネイルの感じからは若い人のようにも見える。
時折見えるスマホの画面は英語のインスタや韓国語のページ。
一回も顔を見ることなく2時間半経過後、わたしが先に下車。
どんな顔だったのか想像するとミステリー。
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