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何か月越しかの返報性の法則

顔出しなしオンライン会議でのチームの打合せ。
メンバーのAさんとBさんの会話。
最近聞いている周囲がチクチクするような言葉や音調・口調が展開される二人。
声と使われる言葉だけで、余計にわれわれ聞き手は話し手の感情を感じてしまう。

打ち合わせ終了後、リーダへ個別チャットで、BさんからAさんの話しぶりに傷ついたが自分にもいけないところあるかもしれないからもう少し静観してみるけど、何かあったら相談させてくれとメッセージが来る。
最近、双方から相手の態度がきついと相談を受けていたリーダは慌てて、個別にオンライン会議でめいめいの話を聞く。

双方依然ケンカしているわけではないが、簡単にいうと相手が思い通りでないことにストレスが高まり、非難気味になっている。

AさんとBさんは異なる会社(いわゆるビジネスパートナーと呼ばれる協力会社)からチームに加わってくれている。指示命令系統はそれぞれ契約に沿ってはいるものの、縁あって同じ業務を担当してもらっている。
AさんのほうがBさんより若手。

AさんはBさんに約3ヶ月前くらい前は色々教えてもらいサポートもしてもらいながら仕事を覚える立場で、最近定型業務は一人でできるほどにまでなった。
そうするとBさんが意外といい加減にやっていたり、ちょこちょこミスをしていたりするのに気がつき始めた。
そうはいってもBさんはAさんよりキャリアや知識もあり、Aさんの理解不足をレビュー指摘することが依然あり、Aさんには耳が痛いというかキツめの言葉が降り注ぐこともある。
なのにBさんだってあれもできてないし、これもできていないと言いたくなる気持ちがAさんに芽生えているのかもしれない。

「Bさん2週間前にやると言ってまだ終わっていないので、今日の追加事項と一緒にBさんにやってほしいです」という、びっくりするような理論構成で仕事をわたしじゃなくてBさんへ、と発言がでた今日の打ち合わせ。

Aさんにしてみれば、いつも厳し目指摘してくるんだからBさんそれくらいやってよって気持ちなのかな。

かつてAさんへBさんが言ったりやったことが、ブーメランのようにAさんからBさんへ返ってきている。

AさんはBさんの気になることでリーダに相談し、BさんはAさんの気になることでリーダに相談(放言)する。
リーダは二人とも仕事の役割でも大事な人だし、いなくなってほしくないし、友達同士になってほしいわけじゃないけど、対立なく仲良くしてほしい、こまったなぁと言いながら、聞くだけ。

二人とも「呼ばれればリアル出社します」と言いながらも原則フルリモートで、月に一度来るか来ないか。さらにリアルで顔を突き合わせて仕事をしたことはない。

二人とも相手への不満を抱えたまま、時々リーダへ吐きだしているままでは、改善には時間がかかるのは目に見えている。

「二人ともリーダと同じ日に出社してもらい、顔を合わせてお互いに思っていることを俎上に載せ合って、対話になるような場をすぐにつくったらどうか」とわたしはリーダに提案するも、ちょっと日和見主義のリーダは「そうはいっても、今日のところは双方もう少し様子を見たいと言っているので、そうします」となんとも優柔不断。

二人同士で話し合うのはそう考えても無理がありそうなので、リーダが自分だけでは不安なら他のプロパにもオブザーバで入ってもらって、ファシリして話す機会を持つ方が、モヤモヤが足を引っ張らずに済みそうな感じなのだが。(経験上)

やられたらやり返す、的なシビアな関係性よりも、お互いの人となり・トリセツを理解し合い、キツメのジョークでも笑い飛ばしあいながら仕事を進める、適度な緊張感が生産性は品質性を向上させる場づくりができればよいなと、リーダのこの後の対応をもう少し我慢して見守ることとする。

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