立教大学1年生木村渉君へのインタビュー
Twitter、Instagramには載せきれなかったインタビュー内容をnoteで公開します!部活がないという状況でも、たった1人でもひたむきに努力し続ける木村君の姿を少しでも多くの人に知ってもらいたいです。
まず、彼となぎなたとの出会いは、中学3年生の時。小学生、中学生と剣道に励んでいたが、剣道VSなぎなたの試合を観た時に、パワー重視の剣道とは異なる、テクニック重視のなぎなたに魅力を感じ、自分自身もやってみたいと思ったことがきっかけだった。どこで練習できるのか自ら探し、道場に通い始めた。
大学でもなぎなたを続けたいと考えていたが、進学した立教大学には部活がなかった。そのため個人で協会に登録し、大会に出場している。練習場所はは、知り合いに紹介してもらい、埼玉栄高校や日本女子体育大学、近くの道場へ通っているとのこと。想像しただけでも大変だと感じたが、木村君は練習環境があることが有難い、充実していると笑顔で話してくれた。
ただ、入学当初は苦しい時期もあったようだ。青森県から上京し、一人暮らしをするという不安に加えて、コロナウィルスの影響により、講義はすべてオンラインになり、外出もできず、モチベーションが上がらない日々が続いていたそうだ。どうやって乗り越えたのか聞いたところ、実際には会えなくても、なぎなたの仲間との交流が大きかったと教えてくれた。また、実は彼は、なぎなただけでなく幼少期からバイオリンも習っていて、オーケストラのサークルにも在籍しているとのこと。オーケストラサークルで出会った仲間にも助けてもらったそうだ。
なぎなた、バイオリン、今はマンドリンという新しい楽器にも挑戦している。とにかく興味を持ったものはとことんやりたい、そしてやるからには後悔しないように全力で取り組みたいと語る木村君の表情は本当に楽しそうだった。
そんな彼も、なぎなたの試合では真剣な表情を見せる。試合前の名前を呼ばれるときには、「絶対に負けない」という気持ちを込めて、力強く返事をする。そして、試合中に声を出すことで相手を威嚇し、自らの勇気も奮い立たせることを心掛けてプレーしているとのこと。
最後に、なぎなたは、まだまだマイナーな競技で、特に男子の競技者数は少ないけれども、小さい子どもから高齢者の方まで楽しめる競技で、男女関係なくみんなで取り組める競技だから、もっと多くの人に体験してもらいたいと語ってくれた。
今回の取材を通して、木村君のひたむきな姿勢、そしてチャレンジ精神の強さをとても感じました。またそれは、なぎなたという競技を通して彼が培ってきたものだと思い、そういった面にもなぎなたの魅力があると思います。「なぎなた女子」という言葉が少し流行り、なぎなたに興味を示す人が増えている今、実は性別関係なく楽しめる競技ということを知って、男子の競技者も増えて欲しいと思います。