コロナで考えるメディア・リテラシー

Aloha~!都内の大学生manamiです🌱
今回のnoteは2回目にして、ゼミレポートの投稿です。👏

わたしのゼミは主にメディアリテラシーについて考え、それを世の中に発信していこうというコンセプトで活動しています。理系のような研究室 や 法学部ゼミのような分厚い論文を毎週読み書きして討論するようなイメージとは少し違うかもしれません。

少し(かなり)長くなりますがお付き合い願います!

はじめに

私たちSゼミは、同期3人と非常に少数でアットホームに活動しています。先輩は13人くらいいるんですけどね…😖やはり3人はさすがに寂しいですが、そのおかげもあって やりたいことをやりたい時に!!というスピーディーさを持っています。

昨年までは、メディアリテラシーとは何か、動画編集とはどうやるのかという基礎的なことを学んでいました。今年からは、昨年学んだことを用いてフィールドワークに出かけ、その様子を撮影・編集し世界中に発信する予定です。

しかし、コロナが流行し世界的に外出自粛が"礼儀"となってしまった2020年度。そう簡単に、フィールドワークには行けなくなってしまいました。

コロナ禍で大学生はどう活動していたのか、そんなことがこのnoteで伝われば良いなと思っています。

メディア・リテラシーとは

わたし達は、ゼミでメディアリテラシーについて学んできました。講義型でメディアリテラシーについて学ぶことはもちろんですが、フォーラムへの参加やゲスト講師からの指導などあらゆる方法で"学び"を深めてきたのです。

そもそもメディアリテラシーってナニ?

民主主義社会におけるメディアの役割を理解すること。あらゆる形態のメディアメッセージ(メディアコンテンツ)へアクセスし、批判的に分析評価し、想像的に自己表現し、市民社会に参加し、異文化を超えて対話し、行動する能力である。

ということです。これが言えたら完璧なはず✨✨
メディアメッセージや情報との違いは、

メッセージ:コミュニケーションを前提(送り手の意図も含まれている)
情報   :コミュニケーションは意図していない

ということでしょうか。メッセージの中身が"情報"ということになります。メディアリテラシーの基本原理については、レン・マスターマン著/Teaching the media (メディアを考える) をお勧めします。ゼミ授業でも文節を取り扱いました。

メッセージを分析するキークエスチョンは、「詐欺師かな」。これもぜひ、noteを読んでくださっている皆さんに覚えてもらいたいと思っています。

作者 :誰がメッセージを作り出したのか
技法 :私たちの注意を引くためにどんな表現技法が使われているのか
視聴者:他の視聴者はどんな解釈をするだろうか
価値観:どんな価値観に基づいて作成・削除されているのか
何故 :メッセージを送る目的な何のか

どうですか?5つのキークエスチョン。確かに知っていたことではあるけれど、メディアメッセージを受け取る上で考えていなかったな〜という気がしませんか?他にも「大事かな」というチェックリストもあるので参考にしてみてください♪

異文化交流とメディアリテラシー

わたし達Sゼミは毎年、カンボジア研修に行きその様子を映像作品としてまとめて発表することを集大成にしています。カンボジアといえば、そう!アンコールワットが有名ですよね。
わたし達が毎年訪れているカンボジアの学生は意外と、と言っては失礼かもしれませんが、日本語の勉強をしていてメディア教育にとても熱心に取り組んでいる そういう印象があります。

実際に研修では、現地の大学生や幼稚園生・小学生など学生を中心に交流を行い互いにメディアリテラシーについて学びます。学生らと、1つの映像作品を作成し交流する。また、今年はSDGsについて現地の学生らとワークショップを開こうと計画していました。

しかし、世界中で新型コロナウイルスが流行。凄まじい感染威力を目の当たりにしました。きっと12月になっても渡航制限がある、もし渡航制限が解除されたとしても日本の大学生の研修を受け入れてくれるかは微妙です。。。
悲しい…(;_;)せっかくの集大成ゼミが!!!!

カンボジア現地に研修に行くことは難しいでしょう。しかし、きっとコロナ禍でもできることはあるはず。そこでわたし達が取り組んだのは…オンライン異文化交流です👏

コロナ禍の異文化交流

異文化交流と言われてイメージするものはなんでしょう?
留学や英語など日本語以外の言葉を用いたコミュニケーションなどが最初に思いつくかもしれません。コロナ禍の異文化交流なんて言われたら、うーんなんだろう、あまり思い浮かびません。

ただ、日本に住んでいる学生だから見えたこと、言えることがたくさんあると思います。このnoteを読んでくださっている方達も自分がいるライフステージだからこそ考えたことってあるのではないでしょうか。

そこで、日本の学生として現状を発信したいよね。そんな気持ちから、教授の知り合いやちょっとしたイベントに参加しながらコロナ禍、自宅からでもゼミ活動として異文化交流をする!これが今年の春学期のテーマになりました。

今わたプロジェクト

わたし達が最初に取り組んだコロナ禍の異文化交流は、「いま、わたしたち市民にできることリブート」への参加です。

わたしたちが参加した4月からの、通称「いまわた」はZOOMを通じていろんな国、地域の互いの現状を教えあおうよ!というものでした。もちろん、全く知らない人同士でルームを立ち上げることは安全性的に考えて困難な部分があるので、知り合いの知り合いといった範疇になります。しかし、わたし達にとって交流相手は全くはじめましてな人々です。

わたしたちSゼミ生が参加した回は、アチェの学生とドイツに滞在している留学生の日本人と現状を語り合うものでした。年齢層も幅広く、互いの状況や相手の国について疑問を投げながらお茶でも飲みながらゆっくり話しましょうという感じです。

『いまわたプロジェクト』 https://youtu.be/S8LXYESnvSQ

いまわたのリンクを添付しました。お時間があれば、見ていただけると嬉しいです🌱このプロジェクトには、翻訳者のほかに耳の不自由な方のための手話翻訳、字幕を入れています。世界中の誰でも見られるように工夫していますので、イイねと思ったら拡散もしていただけると嬉しいなあ(*´∇`*)笑

翻訳の方を交えながら、コロナ禍における自分たちの活動またはコロナの影響などに語る。これだけですが時間はあっという間に過ぎていきますし、他の国から見た自国の政策などについて質問をもらったりもします。

わたしが参加した際には、アチェの方に
「日本政府の対応についてどう考えているの?」
という質問を受けました。正直、あまり何も考えておらず…自分の国の政治もしくは政策に"良し悪し"を考えたり代替案を考えようと思っていなかった自分が恥ずかしく思いました。

いまわた参加2回目には司会進行を任せていただき、Facebookを通じてあらかじめゲストの海外在住の方々と打ち合わせをしました。この回の動画は編集中なのでいましばらくお待ちを!

外国の小学生

教授のお知り合いである、ネパールの方とZOOMをつなげ地域の現状や小学生の息子さんの現状について話を伺いました。

ネパールでは市街地ではWiFiが通じるものの、少し奥地に行くと電波が悪くまともに授業が受けれる状況ではなくなってしまうそうでした。日本ほど、パソコンの普及もされておらず、学習に差が出てしまうことが心配だという話を伺いました。

日本では小学生にガチガチなオンライン授業を施しているわけではないけれど、やはり家庭ごとにネット環境が違うことが危惧されていました。どの国でもネット環境に対して抱える問題は同じで、特に日本よりネットが普及していないネパールでは授業が行えるか否かという問題が大きいという話でした。

他にも、ルールを破って外出した人に対する罰についてや街中の写真、息子さんが友人達とiPadを使ってテスト勉強をしている様子などを写真とともに見せてくれました。

わたしたち日本の学生に対しても、授業で不安なことやアルバイト、親の仕事と収入についてなど気になることを根掘り葉掘り聞かれました。

このように、世界共通で抱えている悩みだからこそ他の国の状況が気になるし、聞いて見たいと思うのかもしれません。異文化交流とはまさにコレだとわたしは感じました。

「あなたの国の文化を教えて!」
「わたしの国の文化はこれ!!」
とやりとりするのも、もちろん異文化交流であり新しい価値観やその国の伝統を学ぶことができて楽しいと思います。しかし、今回のような共通のコロナというテーマに対して行われている対策や考えをシェアし自分の国とどう違うのかということに向き合うことこそが異文化を交流しているのではないかと感じました。あくまでもわたしの感覚ベースの話にはなりますが!!

コロナ禍でも、異文化交流はできるんですね。ZOOMやLINE電話、Facebookのメッセンジャーなど様々なツールが発達してくれたおかげでもあります。現代に感謝!

映像制作について

わたしたちゼミ生は、上記に書いたような異文化交流やメディアリテラシーについて、またフィールドワークの様子を映像にとって編集し世界に向けて発信するというところまでを行うことが目的です。

しかし、このコロナ禍自らの手で映像を撮ることができないのはもちろん、ゼミ同期である2人にももちろん教授にも一度も会っていません。新たな映像を撮って作品にする、という行動が難しくなってしまったのです。

「いまわた」では、ZOOMの画面録画機能を使用し、数人のパソコンで複数アングルの動画を保存しています。なので、(課題に追われてなければ!😭)意外とすんなり討論の様子を動画配信サイトYouTubeにアップロードすることが可能です。

しかし、すべての会議やインタビューがZOOMで行われるわけではなく、わたしたちもまたフィールドワークをZOOM上で行えるのかどうか模索中でした。模索というか、わたし達は良くても先方の都合があったり、そもそも学生は大学に登校していませんのでどうフィールドワークを開催するのかといった難しさも相まっていまだ解決策を導き出せていないのが現状です。

デジタルストーリーナイト

そんな中、わたしたちは少しでもゼミ活動を行おう、動画編集をしようという意気込みの元「デジタルストーリーナイト」というイベントへの参加を決めました。

デジタルストーリーナイトでは、「デジタル・ストーリーテリング」という動画の制作方法を用いた作品を上映し、自分の現状を語ったり意見を交換したりすることが目的です。

そもそも「デジタル・ストーリーテリング」とは、異なる背景を持つ人たちが、誰かが気持ちや経験を語った短い映像を共有しあう活動です。「自粛警察」という言葉に代表されるようにコロナに関して様々な場面で心無い言葉が見受けられるようになりました。

自粛はもちろん必要なことですが、言葉に傷つき行動が取れなくなってしまう人や自粛警察に会うのが怖くて自分が何をしたいのかわからない、そんな気持ちを抱えることもあるかもしれません。

わたし達もデジタルストーリーナイトに参加し学生活動の視点から、コロナに対する気持ちを映像作品を用いて共有し、意見を交わしました。

ゼミ生作品 https://youtu.be/qMN9o_43AbI

こちらもお時間が許されるのであれば是非ごらんください🌱
わたしたち3人は結構違う暮らし方をしているみたいなので、いろんな学生の姿を感じることができるかもしれません!笑

コロナ禍での映像作成

上記にあるリンクの映像はもちろん、コロナ期間で作成したものです。映像作成は普段は対面で互いにアドバイスし合いながらしていたので、自分の作品に対する疑問や不安を即時にぶつけることができないという状況はわたしにとって厳しいものになりました。

デジタル・ストーリーテリング自体は難しい作り方をしないのですが、テーマをどうするかなどなかなか話し合う時間を設けられず、現に少し内容が被ってしまった箇所もあります。

また、上映会に関しても普段であれば別のファイルを自分のタイミングで再生することができるので1本の動画に仕上げなくても平気です。
しかし全てがオンラインベースになったことで順番やタイミングなど運営の方に任せてしまうので、ゼミの動画を1つにまとめるという工程が必要になります。

動画ってすごく重いので、インターネットを経由して相手の端末に送る・保存する・つなげるの3工程が非常に時間を有してしまうんですよね。
コロナ禍での映像制作はできるけど、少し時間がかかるということを経験しました笑

さいごに

春学期のゼミ活動は、コロナの状況を見て開催してくださった大人の方々にわたしたち学生が乗っかることが多くありました。あんまり、自分たち主体のイベント、フォーラムを開催できていません。

それでも多くのイベントに飛び込みで参加させて頂き、勉強になったことがいくつもあります。基本的に"異文化交流"のようなことを繰り返していました。海外の方と交流するのはもちろんのこと、日本国内在住でも全く違った生活の様子が見えました。これも異文化交流だよなと思います。

ゼミ活動がなければ、同じ大学、同じ地域、同じサークル、同じ環境の人の話が日本の全てだと思っていたことだと思います。しかし、実際には一人一人違った視点を持っていますよね。その視点を学ぶことこそが、コロナ禍における異文化交流なのかもしれません。そんなことをこのwithコロナの春学期ゼミで学びました。

秋学期は、それこそオンラインフィールドワークも実現できたらいいなと思います。さらにオンラインベースでメディアリテラシーについて語る大学生同士の交流会の開催を予定しています。withコロナでも実りのあるゼミ活動を報告できたらいいなと思っています。

長くなりましたが、今回のゼミレポートはここまでです。
写真掲載の許可などをいただいたら、交流の内容や各国の状況について発信できたらいいな〜と思っています。

mahalo~!
ばたん。



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