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【シティS3ベスト4】安定と事故勝ちのアルギラ【レギュ変後S2準優勝】

どうも、一輝(いつき)です。

この度、シティリーグシーズン3でベスト4になることができました。
使用デッキは【アルギラ】で、シーズン2(Eレギュスタン落ち後)も同デッキで準優勝しています。

過去、他に目立った戦績は残せていないのですが、今まで万年シティリーグ予選落ちのぼっちプレイヤーとしては嬉しい戦績だったので、noteをまとめました。

全文無料の15,000字超えでまとめたので、是非読んでいただけると嬉しいです。


1.なぜ【アルギラ】なのか?

理由は単純で、「事故らせ力」と「安定感」です。

①事故らせ力
今の環境は「【リザードン】のシェアこそ大きいものの、一強デッキはない」が大方の認識かと思います。

どのデッキも序盤に一定の行動を求められ、それをクリアできるか否かに第一関門があります。

2進化:【リザードン】【パオジアン】
特定サポート:【ロスト】【古代】
トラッシュ送り:【ルギア】

もちろん、【リザードン】や【ロスト】なんかは巻き返してなんぼのデッキですし、第一関門を超えた後のサイドレースや待ちのターンなど、第二関門である「プレイング」も非常に重要な環境です。
ただ、関門のひとつ目を「ジャッジマン・ビワで突破させない」可能性がある、というのは大きいと考えました。環境が煮詰まる中、エネやサポートなど、安定を犠牲にした構築が目立ってきたのも追い風です。

私は社会人プレイヤーかつ、どこかのチームに所属しているわけでもありません。対人戦のためにはジムバトルに参加する他なく、練習環境が整っている状況とはいえません。おまけに、過去の実績がない通りで練度も高くないです。
その状況で「勝ちに行く」のであれば「上振れを押し付ける」「相手を事故らせる」ことが1番確実と考えました。

②安定感
「事故らせ力」の内容とかなり被るのですが、今の環境は進化ポケモンが本当に多いです。
「アメが揃わない」で事故負けし、何度事故勝ちを貰ったことでしょうか。タッグチームの種ポケモン環境で育ったプレイヤーなので、このリスクがどうにも許容できませんでした。というか、今の環境は「事故って自爆しなければ割となんとかなる」部分が正直あると思っています。

その考え方で、「種ポケモンないし、せめて1進化ポケモンがメイン」「余計な行動(アーケオストラッシュとか)を求められない」を許容ラインとした際、候補が以下でした。

【テツノカイナ】:強みを押し付ける目線では大いにあり。が、【アルセウス】絡みのシェア増と、意識されまくっているのがキツすぎる。
【サーフゴー】:最終スーパーエネルギー回収ゲーになるのが気になる。
【イダイナキバ】:【カビゴン】に不利な認識(かがゲコがエリカされる)。
【カビゴン】:ちゃんと使う分にはこれが最強のはず。が、自身のスキル的に時間内に回せず、どこかで両負けする未来しか見えない。
【アルギラ】:初手にアルセウス着地・エネ手貼りさえ乗り切れば、あとはなんとかなる。

自分自身のプレイヤースキルと、①の事故らせ力を考えた際、【アルギラ】が最も勝ちやすいデッキと判断し握りました。


2.採用カード

1枚採用は視認性良く。

正直そこまで大きい特色はありませんが、細かい1−2枚のズレに個性が出やすいデッキな印象なので、一応全部のカード記載します。

・アルセウスVライン4-4
安定の最大枚数。
VSTAR4枚目は一生議論されてる気がしますが、「2手目のトリニティノヴァの確率アップ」だけでなく、「【リザードン】相手に1枚目のサイドを進めるには、2体のアルセウスVを全て進化させる必要がある」ことから、今は最大枚数派です。

・ギラティナVライン2-2
1体動かす最低枚数。置くタイミングが本当に難しいです。
アビスシーク、ひきさくの選択肢は常に忘れずに。

・テツノイサハex:1
【リザードン】くらいにしか使いませんが、トップシェア相手には1枚割かないと勝てません。この子がいる関係で、後半もハイボを不用意にデッキ圧縮で使うことができないのはちょっと面倒なところ。

相手がex相手に220出せないときに押し付けたり、ハンドが基本エネ1枚でビーダル縛られたときに「ラピッド→手張り逃げ」とかに活用できると思ってたんですが、そんな盤面はきませんでした。
マキシマムベルトで230出せるのは忘れずに。

・ビーダルライン:2-2
安定枚数。
月光手裏剣とロストマインの餌なので、盤面に置く枚数はホシガリス込みで気をつけましょう。基本、【ロスト】対面で非エクを置いていいのは1枚までです。【パオジアン】対面は、へっちゃらビッパとはいえ前に呼ばれたら関係ないので、ビーダル進化できてから非エク2体目を置きましょう。

余った草エネやダブルターボを貼っておくと、イサハの餌だったり逃げエネになったりして便利です。
相手からすると2-2-2でサイドレースを進めたいので、システムポケモンとはいえ狙われることは少ないです。縛られてロストマインで後ろ狙われて負け、なんてことがないようにいきましょう。

・ホシガリス:1
ハンドが本当に詰まるので、これがないと止まります。
ビーダル立たなすぎてビッパ3枚目にしたかった時期もありましたが、最終こっちでした。

いらん巣穴に隠すは、ハイボのコストが捻出できなくなるのでマジにやっちゃいけない。

・ハイパーボール:4
・ネストボール:4
・キャプチャーアロマ:2
安定のボール10枚体制。
ボール8枚の【アルギラ】が結果を残しているのは知っていますが、前述の【アルギラ】を選んだ理由の通り、安定を重視しました。

初手にアルセウスを置くための札が、アルセウス本体込みで14枚。
初手ドローを踏まえた8枚で引き込める可能性は89.8%です。これがボール8枚の場合、85.3%となります。これだけなら4.5%の差ですが、予選6戦になるとこうなります。

本体込み14枚(ボール10枚):52.4%
本体込み13枚(ボール9枚):45.5%
本体込み12枚(ボール8枚):38.4%

【アルセウス】は先行を取れば勝率が上がるデッキであり、つまり握る以上は「ジャンケン2分の1の確率を信用しているデッキ」であると考えます。
それを踏まえ、予選通過を確実に行うことを目指すにあたり、「勝利に必要な初手でアルセウスを置ける確率は、予選6戦を通して、2分の1=50%以上の確率にする」ことを意識しました。

実際、これのおかげで予選本戦通して全試合で初手アルセウス着地・手貼りを行うことできました。
まあ、運が良かっただけなんですが、安定に寄せた成果は出てくれたかなと思っています。


加えてですが、【リザードン】を考えた際、サイドを早々に進めたいならVSTAR進化が必要です(バーニングダークが210になって、ベルトで進化前のVが飛ぶから)。
となると、初手に2体目以降のアルセウス・ギラティナを並べたいわけで、そうなるとボールは多い方がいいかと思います。ビッパも、これだけボールあってすら意外と置けませんからね。なんならもうちょいボール欲しいくらいです。

ポケモンいれかえ:1
個人的に一番悩んだ枠。
入れ替えグッズはサイド落ち考えて2枚積みたいんですが、エネ現物を増やすため2枚目のジェットに枠を譲りました。

1枚採用だとサイド落ち確率10.0%です。6戦予選を考えると、一度もサイド落ちしない確率は53.1%になります。
ポケモンいれかえがサイド落ちして、ジェットで問題ない初手は、「アルセウスVスタートできた」「アルセウスVにダブルターボを貼れた」「アルセウスVにジェットを貼れた」のいずれかです。裏目になるのは「ポケモンいれかえがサイド落ちして、かつベンチのアルセウスVに基本エネしか貼れなかった」パターンです。

安定を意識した際、ここをどこまで許容するか相当悩みました。
最終的には「エネを増やす方がトータルの安定は増える」「ジェットエネならビワに叩き落されない」「トリニティチャージのときもある」を理由にポケモンいれかえ1枚採用としました。
幸い、本番では裏目が出ることなく戦いきれました。

・ロストスイーパー:1
【リザードン】がヒーローマント採用したり、【カビゴン】がおまもりやらマントやらたっぷりなので、必要札でした。ビーダルの詰まりが解消できるのもよく言われるポイントですね。

サーチ札なしの1枚採用はご都合カードと思ってますが、マントは最悪後から剥がしてなんとかなるので、許容しての1枚です。

・マキシマムベルト:1
ACE SPEC枠。
まあ、【アルギラ】なら採用は確定でバレているところですね。230ラインと330ライン倒す用です。

カイナやツキ、フーパ相手は忘れないと思うのですが、相手のイサハを倒すため【アルギラ】【ロスギラ】相手にも使うことは忘れずに。
あと、サナexやデカヌチャンexあたりは、ベルトさえ付けばダブルターボロストインパクトでもとれるので、そこも忘れず。


再掲

・ドローサポート:7+1
ロジックにしきれてないのですが、一般的なデッキで必要なドローサポートは「8枚」と考えています。これを削ると「事故って負けた」が増えるイメージです。
が、今回は「7枚+ポケギア」にして、若干削りました。

ドローサポートはあくまで「必要札を引き込むため」に使うものです。アルセウスやエネと違い、初手で絶対に引き込まなければいけないものではありません。パーツが素引きできていればいいわけです。

そもそも、【アルギラ】は先攻ありきのデッキです。
先攻はサポートを使えないわけで、ドローサポートに触らずとも(=後攻でもドロサポに頼らずとも)「アルセウスVを置いてエネ手貼り」はできているはずです。というか、できてなければいけません。できるように構築すべきです。ドロサポよりボール増やした方が、初手に置ける確率も進化もしやすくなります。

……ってわかってるんですけどね。
最近の【アルギラ】入賞レシピはドロサポ6枚まで削ってるんですが、自分には回せませんでした。ここを削らず安定に倒したことで、事故らずトナメにいけた……と思いたいです。

以下、ドローサポートの内訳。

・ジャッジマン:3
ジャッジマンはドロサポじゃねぇ、はもちろんなんですが、このデッキにおいては妨害札かつドローサポートです。

アルセウスの攻撃準備ができず、先2お祈りジャッジマンせざるを得ないときも一定ありますが、前述の通り「手貼りアルセウスVはできている」前提なので、「アルセウスVSTAR、ハイボ、キャプチャーアロマのどれかが引ければOK(ビッパが置けてればビーダルも当たり)」「進化できなくても、相手が先2で止まるかも」を踏まえると、そう分が悪い賭けではありません。【リザードン】相手だと、どのみちトリニティチャージのパターンもありますしね。

直近の環境は進化デッキが多く、ネオラントの採用も減少傾向なので、とりあえずのジャッジマンが刺さる率は高いです。
ガンガン相手を事故らせにいきましょう。

・ナンジャモ:3
前半の妨害性能が弱いのでこの枚数。
序盤は余程事故っているか、相手のハンドが余程強そうかのとき以外は打ちません。後半、ジャッジマンより強くなってからが本領発揮です。

トリニティノヴァかボールがないと山札が混ざらないので、戻す札はしっかり確認しましょう。後半は意外と山混ぜるの大変です。

・博士の研究:1
ナンジャモジャッジマン打ちたくないとき(相手のハンドが2-3枚とか)の縦引き枠です。
この「ハンド干渉6、博士1」のバランスは結構気に入ってます。ピオニーが流行る前の【雪道ミライドン】も、これで回してました。ここにポケギアとかネオラントとかがあると、変な事故は少なくなる印象です(確率計算しきれてないけど)。

山が掘れないデッキなので、7枚の圧縮の効き目は絶大です。
超エネギリギリ構築かつ、釣り竿がないので「打ちたくても打てない」は発生し得るんですが、「苦しいけど打って、山を強くする」の方が大事と判断しました。後半だとしても「ハンド干渉したところでなー」ってときに打っておくと、いい圧縮になります。暇なときは打っておきましょう。ボスやイサハに会いやすくなります。

・ポケギア3.0:1
サポートじゃないですが実質サポート枠なのでここで。
ハンドがヤバければドロサポに、ハンドが安定してたらビワ・ボスに、前半後半通じて化けられるのは大きいメリットです。安定と攻めの折衷をしてくれます。

特に、山札に残しておけばリーサルのボスに届きやすくなるのは大きな利点です。最終、ビーダルホシガリスで掘る際、プラスで7枚見れるのは大きいです。「ビーダルのドローを増やすために空打ち」なんてことはせず、しっかり保存しておきましょう。

・ボスの司令:4
最大枚数。
アグロ的に動きたい人間なので、攻めっ気たっぷりです。

ジャッジマンで事故らせるだけでなく、相手のシステムポケモンを狩り続けることでも事故を誘発できます。こちらは、アルセさえ立ってるならサポ権は不要なので。

1枚くらいカウンターキャッチャーでよかったかなとは思いつつ、この「事故らせにいく」が【アルギラ】の強みと思っているので、フル投入です。上手い人ならサイドレース調整しつつ、カウンターキャッチャーナンジャモできると思うんですが、自分のスキルならシンプルにした方が使いやすいと判断しました。身の丈に合ったデッキにするのも、なんだかんだ大事かなと。

・ビワ:1
SARがなんか安すぎる子。
ほんとは2枚入れたかったんですが、1積みでも十二分に機能しました。ボスの項目記載の通り、サポ権は余るのでいくらでも打てます。

アメを落とせればそのままリーサルになったりもするので、「事故らせる」を重視した際には欠かせません。
打つタイミングは概ね以下。

【リザードン】:最序盤。ただし、ロトムに封印石付いてるなら、ジャッジで流した方がいい。
【ルギア】【アルギラ】:最序盤。ボール落としてテンポ取れれば勝てる。
【ロスト】:ミラージュゲート直前(ロスト4-5枚)。
【パオジアン】【サーフゴー】:後半。スーパーエネルギー回収使って、リソース減った後。
【カビゴン】【イダイナキバ】:つりざおとかネスト使いたいだろうなーって直前……?

他のデッキはよくわかんないです。
まあ、やることないとき打っておくくらいでも強いです。ピーピングハンデスが弱いわけがない。

・ロストシティ:1
最近は、リーグ本部よりこっちですかね。

どうにかしてかがリザをロストしたいです。セグレイブとか、【ロストバレット】のアタッカーとか、再利用させたくないのは多いです。たまにいる【サーナイト】とか。貼ったターン、絶対に機能してくれるのはいいことですね。どうせ次のターンには剥がされるので、安易に貼らずここぞのタイミングで使いましょう。

サーチ札ないのでご都合札感はあるのですが、ポケストップやシンオウ神殿を叩き割りつつ、攻めに使えるスタジアムとなるとこれでした。環境によってはロストスイーパー2枚目への入れ替えも視野。

・エネルギー:15枚
一般的な14枚採用より増やしました。
予選6戦を考えた際、6戦連続でドロー込み8枚にエネが1枚以上ある確率について、以下の通りになります。

15枚採用:59.0%
14枚採用:52.4%
13枚採用:45.5%

この7%の違いを重く見ました。
アルセウスV本体の初手引き確率は「50%」で許容したのですが、厳密には種なしマリガンがあるため、もう少し確率が高いです。こちらはマリガンが関係ない分、もう少し確率を上げておきたかった次第です。
先行でエネルギーに触るには「現物を増やす」「トレッキングシューズを採用する」しかなく、ビワやロストシティなど細かい札で枠を圧迫している今回は「現物を増やす」で対応しました。

以下、エネルギーの内訳。

・基本草エネルギー:6
・基本超エネルギー:3
超はギリギリまで削りました。サイド落ち1枚を許容したとして、初手アルセの手貼りが超しかないと大変なことになります。

大変なことになるんですが、まあなんとかなるかなと……。
基本的にアルセウスを2体、ギラティナを1体作るのがゴールです。その際、「この超エネは貴重なんだ」の意識でプレイすると、割となんとかなりました。アルセウスには草草草でいきましょう。

当初は草:超を5:4で回してたんですが、どっちをどう貼るか混乱して最終イサハが動けない、を何回かやったので、シンプルにしました。おかげでサイド落ち確認が「超3枚、草たくさん」で済むので楽ちんです。

・ダブルターボエネルギー:4
説明不要。
トリニティノヴァ200のアルセウスが必要な対面も多いので、不用意な手貼りはしないこと。

・ジェットエネルギー:2
ポケモンいれかえの項目で記載したので割愛。


3.不採用カード

上から「ほんとは採用したかった」順。

・こだわりベルト
唯一不採用を後悔した枠。
直前にURも買って投入する気満々だったんですが、【ピジョリザ】【アルギラ】【ルギア】にしか使わない点が気になり、この枠を4枚目のボスにしました。

ボスは4枚で合ってたんですが、【ピジョリザ】の増加率を舐めてました。ベルトアルセウスでロトム取れば勝ち、の盤面はいくつもあったので、どこかの安定を削ってでも入れた方がよかったかなー……と思いつつ、結果論な気もしつつ。実際なくても勝てたわけではあるので、悩ましいですね。

・フトゥー博士のシナリオ
・チェレンの気遣い
SRが安くてありがたいふたり。
アルセウスの受け回しや、カビゴンから逃げられるので本当はいれたい枠です。

ただ、安定と妨害札を優先する中で枠が取れませんでした。
勝つためというより、負け筋を潰すカードだと思っています。そもそも、負けるときって受け回し以前の段階で押し切られているパターンが結構多いんですよね。なので、「ちゃんと逃げで受け回せるよう回す」「事故らせる」をする札を優先しました。とはいえ常に採用は検討したいカードですね。

・カウンターキャッチャー
ボスの項目に記載の通り。
多分、ちゃんと使える人はボス1枚こっちでいいと思います。

・ネオラントV
ハイパーボールがボスになるので、終盤のあたりが増えます。
ただ、スタートしたときの苛立ちが半端ないのと、【カビゴン】考えると水エネ入れたくなるので断念。どうせアルセウスVとかのサイド2ポケモンが残るので、他デッキほどネオラントが盤面にいるリスクは高くないので、検討はしていいはず。

・スナッチアーム
妨害の上乗せなので、入れたさはあるカードです。
が、採用の順番は「安定性」→「盤面の解決札」→「妨害」と思っています。
ロストスイーパーやベルトなど、「これがないと盤面がそもそも解決できない」札を採用した次に出てくるカードと認識しているので、不採用としました。入れるなら2枚くらい入れないと引き込めないのもあります。

・ミストエネルギー
トドロクツキ耐性がつくので、【ロスバレ】の勝率が上がります。
が、「サーチできない1枚採用はご都合」理論で不採用です。ピジョットみたいに、後半も確定で持ってくれるならいいんですが、スターバースをここに切る余裕は中々なかったです。特殊エネ枠は安定のためのジェットに譲りました。

・かがやくサーナイト
【ルギア】のストームダイブ、【アルギラ】【ロスギラ】のロストインパクトを受けられるようになります。
が、他対面での活用し辛さから未採用としました。アルセウススタート率を上げるためにも、余計な種ポケモンは入れたくないです。

【ルギア】相手はストームダイブ乗り切れたとて不利、【アルギラ】【ロスギラ】はアルセでギラティナ小突けばなんとかなるので、まあいいかと。入れて勝率爆上がりならいいんですが、勝ちきれないかなの判断です。

・Vガードエネルギー
かがやくサーナイトとほぼ同様。特殊エネ枠としても、ミストより優先度は低いと認識しました。


4.プレイングの基本方針

◾️基本的な動き
死ぬ気でアルセウスV着地させて、エネ手貼り。
あとは手札に来たサポートをうまいこと使うだけです。

【アルギラ】が初心者向け、と言われる所以ですが本当にこれだけだと思ってます。
各対面に対して「どう動くか」さえ決めておけば、スターバース・トリニティチャージなどの選択肢も自ずと決まってくるはずです。

盤面に置く種ポケモンの優先順位は、対面により変わりますが、基本はアルセウスV→アルセウスV2体目→ギラティナV→ビッパ→ホシガリスです。
アルセウスさえいれば、ビーダルは中盤までに立てれば間に合います。トリニティノヴァとサポート打つ以外やることはありません。ベンチがVSTARになれず、V状態で狩られることがなによりキツいので、まずは進化の準備をすることが大事かと思います。


■スターバースについて
そりゃそうだろって話ですが温存したほうが強いです。
相手のナンジャモツツジを乗り越えたり、ボスロストシティでかがリザを消せたりします。マキシマムベルト確定サーチもこれしかないですし、ビーダルと別の置きサーチがあるのは最強です。

そもそも、2ターン目トリニティノヴァどころかVSTAR進化がいらないケースもあります。
【リザードン】相手は、サイドを進めたくないのでトリニティチャージから入った方が強いことも多数です。
雪道のような裏目がない環境なので、しっかり温存していきましょう。これから先はテツノイバラが来るんですけどね。

……とはいえ、なんだかんだ「殴るためにスターバース」が大半かと思います。
その場合は、殴るために必要な枚数は1枚で、もう1枚は自由枠になることが多いです。その際の優先度は、高い順でこんな感じでしょうか。

・システム系や進化元を枯らせる場合のボス
・【リザードン】の鉢巻ベルトバーニングダーク、【ルギア】のストームダイブで生Vを飛ばされないための、VSTAR
・序盤に刺さる相手にビワ
・事故らせにいくジャッジマン
・ビーダルを立てるための札
・次のターンのためのボスやドロサポ
・種展開や、次のターンに進化するためのVSTAR

盤面によって違うので一概には言えないですが、このあたりを意識しておくとシンキングタイムが減るはずです。


5.各対面のポイント

細かい諸々が多いので箇条書きで。

・【ピジョリザ】【ビーダルリザ】
・こっちが残りサイド3になったとき、相手の残りサイドが4ならほぼ負け(負けん気orベルト的な意味で)。アルセ受け回しをして、なんとかして1-1-2-2を目指す。
・アルセが2回いくので、最初のトリニティチャージorノヴァは、アルセに2枚、ギラに1枚(超エネ)をつける。ダブルターボ要求なしにアルセが殴れ、ロトムを持っていける200トリニティノヴァが撃てるため。
・ギラが進化できなくて返しに持ってかれる可能性あるなら、横のアルセに3枚貼ると要求少なく逃げから受け回せる。
・草エネを非エクに貼っておくとイサハ貯金になる。
・後半、Vを置くことが負け筋になる。バーニングダーク240になるまでに、すべてVSTARに進化させる必要あり。
・先2トリニティチャージで待つのは、ビーダル型だと盤面を非エクでまとめられちゃうから微妙かも。ってかアメ揃わないパターンが往々にしてあるので、強気にサイド先攻でいい。できるだけビッパから。
・逆にピジョ型は揃えられる率高い(封印石もあるから)ので、ジャッジマンかビワ打ててなかったらトリニティチャージ。ポッポ枯らせられるなら殴る。
・アルセウスVは、ダブタパワーエッジだとビーダル倒せないからな(ジムバでやらかした)
・アルセ2体目にジェットでバトンタッチできると非常に楽になる。というか逃げてでも受け回して要求上げる。
・こだわりベルトとヒーローマントは入ってる想定する。なのでロストスイーパーはエースペわかるまで温存。
・かがリザはロストに送ろう。スターバース切る価値あり。逆に言うと、他のタイミングでは不用意にロストシティ貼っちゃだめ。

・【ロストバレット】
・非エクは一体まで。ロストマインで負けるから。
・ロスト5枚あたりでのビワ、ないし相手のツツジからの復帰に使いたいので、スターバースはできる限り温存。
・Vが残っているとカラミティストームでもロストマイン2回でもきぜつするので、終盤のVSTAR進化は確実に。
・ビーダル縛られてもいいようにエネ貼りたい。
・ツキとフーパはロストシティでがんばれ。
・フーパ、超弱点だからね。草じゃないからね。
・火事場の一発は避けるサイドレースしたいが、そんなことは向こうもわかってるので可能な範囲で。というか、採用減ってないか?
・くるいえぐる後のツキは、マキシマムベルトダブルターボホシガリスで倒せる、ってどっかでみた。
・ロスバレと思ったらタケルライコだった場合があるので、その際はダブタなしのアルセを作る(ライコが、マキシマムベルトでギリワンパンできる)。

・【ロスギラ】
・ロスバレの項目も忘れず。
・ギラティナにアルセで先殴りしておくと、展開の幅が広がって楽。ツツジ回避にもなるし。
・というか、先殴りできないとボスで用意したギラティナ持ってかれて、こちらがワンパンできない間に2回目のロストインパクトがくるので必須。
・そういう意味ではギラティナV2体置いておきたいが、まあそんな都合良く回ることは少ない。
・スターアルケミー切ってきたら、それを忘れない。存在しないスターレクイエムをケアしないこと。
・イサハいるからマキシマムベルト捨てちゃダメ。

・【パオジアン】
・事故ってくれないと勝てない気がする。
・ビッパとセビエを狩り続ける。基本的には1体しかいない方だが、倒す優先度はビッパが上。
・セグレイブをロストに送りたい。
・ビワは後半に。スーエネ回収を捨てさせろ。
・かがゲコ対面だから、ビーダル立つまでは盤面の非エク1体。

・【アルギラ】
・ジャンケンに勝つ。
・アルセウスVSTARを立てて、ジャッジで事故らせる。止まったら負け。
・ギラティナをアルセで小付ければ、わりといい調子。というか、この動きしないとかがやくサーナイトやVガードエネルギーで計算狂う。
・マキシマムベルトは不要と見せかけて、ギラ不在だとイサハで受けられちゃうので、余ったベルトはアルセに貼る。
・こだわりベルト採用は一定あるので、アルセが230出してくる可能性には注意。

・【テツノカイナ】
・基本、受け回せれば勝てるはず。次のターンの最大打点を考えて動く。
・マキシマムベルトついたアルセウスを温存して戦う。
・イワオ採用が若干増えているものの、素点60+カシラ3体の60+ブーストエナジーの20でようやくVSTARワンパンなので、進化さえできてれば問題ない。もちろん、反射ダメには注意。
・イワオ、草弱点。

・【ルギア】
・無理。
・ジャンケン勝ってジャッジマンお祈り。
・相手の先2ストームダイブを受けられない上に、ルギアにはVガードがつくのでマジ無理です。
・一応、全員VSTARになれればチラチーノ以外からは倒されないので、受け回しつつチラーミィ狩り→アーケオス狩りができればワンチャンあります。
・……と、みせかけて、ミュウexがいるとその弱点は華麗に解決して、ギラティナが吹っ飛びます。
・まあ、そう毎回理想ムーブできるデッキではないので、スターバースしてでもジャッジマンで事故らせにいきましょう。この対面は切ってます。ワンチャンあるだけマシ。

・【カビゴン】
・アルセとギラだけでがんばりたいけど、こういうときに初手イサハが飛び出ていく。
・縛られ辛いデッキではあるので、ロトムから落としにいく。他のデッキだと「とおせんぼ解除にロトム残して…」とかあるかもだが、ジャッジでハンド削って殴りきった方がいい。
・シンオウ神殿割るために、ロストシティは温存。ロストスイーパーはマント外しに必要。
・シンオウ神殿でダブタのデメリットなくなると嬉しいよね。
・アルセは、カビゴンロトムワンパンのために基本エネだけで回す。ダブタで打点下がるくらいなら、トリニティチャージから入る。
・エリカベロリンガ対策でトラッシュするか、マンタイン対策でトラッシュしないかは、よくわかんない。
・ただ、マンタインの後は次のターンにカウンターキャッチャーしないといけないわけで、いれかえの枚数とサイドスピード考えると捨てて良くなるタイミングがある……ってXで見た。マンタイン後にジャッジマンできれば、もう1ターンもらえるかも?
・ギラティナはひきさけるから進化しちゃだめ。

・【イダイナキバ】
・基本エネのアルセと、ひきさくギラでなんとかして。
・ロストスイーパーはブーストエナジー・マントを剥がすために使う。
・エネ1枚からオーリムダブタでアルセが吹っ飛ぶのを忘れずに。

・【古代】
・バレットだかビートだか。
・公式がCL福岡の対面勝率出してましたが、そこで6割超えてたんでなんとかなると思っている。
・ロストシティうまくいけば勝てると思っている。
・ロストスイーパーはうまいことロストシティのタイミングで使いましょう。
・チヲハウハネにだけは注意。

・【トドロクツキ】
・exがメインのやつ。
・後1でエネ付きアルセウスが吹っ飛んだら負け、吹っ飛ばなかったら多分間に合う。
・なので、プライムキャッチャー分の要求を上げるためにも、エネはベンチのアルセウスに。前がカラミティストームで取られる分には、マキシマムベルトトリニティノヴァで返せる。
・そこからもう一体ツキ立ててきてVSTAR吹っ飛ぶなら、今日は相手の日なので諦める。

・【サーフゴー】
・不利対面。
・ベンチは、パルキアの打点を200に収めるため2体まで。進化しきってから広げる。
・かがゲコ早めにとっておくと強い気がする。どうせボスは余るし、展開札を潰したい。パルキアを小突くもアリと思いつつ、多分かがゲコ取る方が相手への要求高い。
・ビワは後半に使った方がいい。スパエネ落とせるか勝負。
・マキシマムベルトはなんも関係ないんで捨ててよし。どうせ【アルギラ】はマキシマムベルトだから、秘匿も何もない。


6.当日のマッチング

・1戦目:【ピジョリザ】先攻 ◯
初手7枚にアルセウスVに触れる札がなく、開会前の説明が頭に入らなかった。
が、トップドローがハイパーで耐え。
その動揺が続いてしまったのか、アルセウスにヒートタックル当てられて後ろにかがリザいるのに、なぜか受け回さない大プレミをする(理由謎)。
が、プレミを引き運でカバーし、ボス3連をポッポ枯らす→ポッポ枯らす→リザに先殴り、でテンポ取れて勝ち。

・2戦目:【ビーダルリザ】 先攻 ◯
相手のナンジャモで止まり進化できないものの、ビワでアメを叩き落とすラッキーパンチ。
トリニティチャージで貯めると、返しがお相手ビーダル一体。ジェットボスパワーエッジでビーダルとり、あとはそのまま押し切れて勝ち。アメがサイド行ってたそうで、ビワがマジ刺さりでした。

・3戦目:【ピジョリザ】 先攻 ◯
ポッポ枯らしつつアルセで受け回すも、エネがハンドに来るわホシガリスがサイドだわでうまく加速しきれない。
アルセの2回殴りでリザを飛ばしたいがヒーローマントも剥がせず、ピジョットこそ立たないもののジリジリ追い詰められる。
最終、リザードいるけど「リザードン進化されませんように」のジャッジマンお祈りで、かがリザのベルトなしかえんばくで耐えたので、サイドから引いたホシガリスでボス引き込んでロトム飛ばして勝ち。
あと一歩で崩スタもされてたので、正直ジャッジマンの運勝ち。

自分の山札を崩してしまったので反省(ギリでハンドが山と混ざらなかったため、警告のみ)。申し訳ありませんでした。

・4戦目:【テツノカイナ】 先攻 ◯
有利マッチで絶対落とせない。
じゃんけん負けるも、ありがたく先行。アクセルピークから番が返ってくるも、タウンデパート貼ってもらえたので、どうにか入れ替え札ボスマキシマムベルトが揃う。加速されたカイナを取り、そのまま押し切って勝ち。

・5戦目:【ピジョリザ】 先攻 ◯
(メモ取り損ねた)
相手がロトム前でポッポポッポヒトカゲヒトカゲ。ポッポとってもあんま意味ない。
ただ、盤面がアルセvstarのみにできたので、ボスからエネ付きヒトカゲをとり攻め始める。即席充電はされているものの引きの噛み合いが悪かったようで勝ち。

・6戦目:【サーナイト】 先攻 ✕
全勝で来れたのでトナメ確定だが、横の卓のオポにも関わるので全力で。
アルセが先2トリニティノヴァするも、励ましの手紙からフワンテで飛ばされる。その返しにこちらもロストシティが貼れて、ロストスイーパーフワンテきぜつ→ボスキルリアで返せていい調子。

……と思ったら、ペパーからもっかいフワンテきてギラティナ飛ばされてアタッカー消失。かがゲコをボスして誤魔化すも、普通に逃げられて負け。

ロストインパクトするとエネが足りなくなるから、ギラティナVのままひきさくでキルリアを取ったんですが、ロストシティ貼れてたんだから無理矢理にでも進化ハードル上がるサナexを取りにいくべきだった。「サナ相手はキルリアから」の固定観念で、思考停止してたので反省。


これで予選4位通過。

・準々決勝:【ビーダルリザ】先行 ◯
先2ビワでプライムキャッチャーとハイボ(アメだったかも)叩き落とし。
そこからお相手がビーダルにもドロサポにも触れず、盤面整えさせずにそのまま押し切って勝ち。

この日一番クリティカルなビワでした。

・準決勝:【ピジョリザ】後攻 ✕
3戦目の方と再戦。ここに来て初めての後攻。
初手でポッポヒトカゲが2体ずつ並ぶも、ロトムがこない。お相手の先2でもロトムもピジョットも来なかったかつ、ポッポ1体目の差し出しだったのでサイドを取り始める。
返しで取られて、ベンチにベルトかがリザが置かれたので、スターバースからロストシティボスでロスト送り。ただ、進化しきれなかったので後ろを取られて残りサイド4-2。諦めのイサハで前をとると、ここで2体目のリザが動けず、なんと1ターンもらえる大チャンス到来。ピジョットも立っていないため、普通にワンチャンある状況です。

逃げ札が全て尽きており、後続もダブルターボアルセウスしかいないため、イサハ逃げてホシガリス前→次のターンでホシガリス逃がしてボスリザexが勝ち筋。
やばいやばいギリギリギリギリ、と思いつつビワを打ったところ、「ハイボ・ハイボ・ロストスイーパー・カウンターキャッチャー」。

……ここでね、急にワンチャンできて焦っちゃったんですよね。
プレイヤーとしての限界ここなのかなって感じなんですが、大会1番の大プレミで「カウンターキャッチャー・ハイパーボール」って落としちゃったんですよね。今残りサイド2−2なんですよ。もう自分からサイド取らないんですよ。「カウンターキャッチャーはやばいから」って思考停止で落として、ターンエンドするタイミングで「もう使えないじゃん!!!!!!」って気づきましたよね。あーあ。

そして、残したハイパーボールから(たしか)ロトムが来て森の封印石でピジョットが立って「あーあ」だったんですが、お相手が解決札揃い切らない大チャンス2回目。
ボスは既に引き込めており、前はホシガリス。後ろにはビーダルもいる。デッキにはエネが2枚。あとは全力で巣穴に隠して働く前歯!!!!!!!!……だったんですが、エネに届かずホシガリスが逃げれなくてターンエンド。ボスでイサハ持ってかれて負け。次のドローがダブルターボでした。

ハイボ2枚落としてればもう1ターンあったかもなので、滅茶苦茶やらかしたプレミでした。なんで本番でこういうことしちゃうんでしょうね。
もちろん、ハイボ落としたとてもう1ターン必要だったわけで、勝てたかはわからない&そもそもイサハ生き残ったのが運良かったので、ここのプレミだけじゃないんですけどね。そもそもサイド取り初めてよかったのか、とか(ロトムいなくてピジョット立ってなかったからセーフと思ってる)。自分の実力不足を痛感する一戦でした。

・非公式3位決定戦:【アルセウスリザードンギラティナ】後攻 ✕
ジャンケン負けてお相手のアルセウスが見えて「やべー」となり、ヒトカゲが置かれて「終わりかな?」となり、先2で煉獄支配からのベルトトリニティノヴァが来ました。いままでの幸運のツケがきた。

そのままアルセウスに蹂躙され、ワンチャン狙いでイサハでリザを飛ばすも、なぜかいるギラティナのロストインパクトで負け。凄まじいデッキでした。


というわけで、9戦中7戦が【リザードン】でした。トップシェアすぎるだろ。
「ジャンケン勝ちすぎ」「後攻のときそのまま負けてるじゃねーか」などあるかと思いますが、ジャンケン2分の1で勝率ブーストかけれる上振れデッキを握ったので、運が上振れました。あと、繰り返しですが【リザードン】にはトリニティチャージから入ることもあるわけなので、後攻だと負け確ではないと思ってます。きついけど。

見て分かる通り、盛大なプレミを何回かしているので、練度は全然でした。
ここを伸ばすのが課題だな……と反省しつつ、「初手アルセウス手貼り」は全試合で成功しており、ジャッジマンビワでの事故勝ち含め、狙ったとおりの動きができて本当によかったです。ここからステップアップして、シティ優勝を目指していきたいと思います。


以上、長文となりましたが、ここまで読んでくださいましてありがとうございました。
来週からは新環境。テツノイバラにゲッコウガ、改造ハンマーと向かい風が多い気がしないでもないですが、【アルギラ】を考える上での参考になれば幸いです。

ご質問や誤記などありましたら、X(@unity_shine)まで連絡いただけると幸いです。
みなさま、どうぞ良きポケカライフを!


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