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涙なしには読めないお話(創業までの道のり⑬)
創業準備として、「あたらしい地球シリーズ」の最初の5回の音声動画について、共同創業者の I さんがサムネイルや最初と最後のカットなどを作成してくれています。
また、具体的なアクションとして「あたらしい地球プロジェクト」の第一弾も見えてきました。開始まで少し時間がかかりますが、着々と準備が進んでいる感じです。
今日は、創業とは関係のないお話です。
あることがきっかけで、涙なしには読めないお話を思い出しました。
みなさんは、「ルミちゃんの赤いリボン」というお話をご存じでしょうか?
私は、もう10年くらい前でしょうか。中学校の英語の教科書に掲載されていたものを読んで、涙を流しました。
ルミちゃんは3歳の女の子。都会から瀬戸内海のミカン畑がたくさんある島に両親と一緒に疎開します。
お父さんとお母さんがある日、「一晩だけ泊まったら帰ってくるからね」と言って、広島市のほうに出かけます。奇しくも昭和20年8月5日という設定です。
何日経っても帰ってこないお父さん、お母さんを待ってルミちゃんは、ずっと浜辺から船が来るのを待っています。
いつもお母さんが作ってくれたお気に入りの黄色のリボンをして・・・。
数日経っても帰ってこないお父さん、お母さんを探しに、一緒に住むおじさんがルミちゃんを連れて広島市に行きました。4日間探しましたが見つかりませんでした。
帰ってからもずっと、ルミちゃんは浜辺でお父さん、お母さんが帰ってくる船を待っています。
そのうち、ルミちゃんはおじさんが与えた帽子をかぶって浜辺で待つようになりました。
髪が徐々に抜けてきてお気に入りのリボンが結べなくなったのです。
帽子をかぶっている理由を聞かれたルミちゃんは、こう答えます。
“My hear is sick .”(私の髪は病気なの)
明らかに原爆の後遺症が出始めていました。
それから数日後、ルミちゃんは、息を引き取ることになります。
ずっとお父さん、お母さんが帰ってくるのを待っていた浜辺で、一緒に住むおじさんの腕に抱かれて・・・
かなり端折っていますが、あらすじはこのようなものでした。
英語の教科書の文章をあげてくださっている方がいますので、リンクを貼っておきます。
私が生まれたのが、広島県尾道市。向島という島で暮らした時期もあります。その島は、このお話の舞台設定となったミカン畑がたくさんある瀬戸内海の島の一つです。
「ルミちゃんの赤いリボン」は実話ではなく創作されたお話だそうです。
しかし、情景がはっきりと思い浮かびます。涙なしには読めないお話です。
赤いリボンの由来については、書ききれなかったので、ぜひこの機会に英語の文書にもあたっていただければと思います(英語の文章をGoogleで翻訳しても十分意味がつまめます。英語が苦手な方はその方法で!)。
英語の文章の元になった絵本は、こちら。
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