見出し画像

「自分を見つめること」の大切さ③(「あたらしい地球」④)Importance of "looking at yourself" ③ ("New Earth" ④)

前回に引き続き、「自分を見つめること」の訓練に役立つものとして、選択理論心理学をご紹介します。

選択理論心理学は、アメリカの精神科医ウイリアム・グラッサー博士が発表した心理学です。

選択理論では、

すべての行動は自らの「選択」である

と考えます。

つまり、現在の自分を取り巻く環境や生活や仕事などは、自分の「選択」の結果であると解釈するのです。

これについては、異論があるという方も多いでしょう。

・現在の状況は、自らが好きで「選択」したわけではない
・運が悪かった(または良かった)からだ
・他の誰かのせいでこうなった(自分の「選択」ではない)
・仕事も生活のために選ばざるを得なかったのであって、「選択」しない自由はなかった

などと考えてしまうのでははないでしょうか?

もちろん、現在、自分を取り巻く環境すべてを、頭ごなしに、あなたの「選択」の結果だと決めつけるのは行き過ぎでしょう。

確かに、社会の制度、会社の仕事、家族の状況などは、様々な要素が絡まっています。実際に、自分には「選択」する余地がなかったり、自分の力の及ばないところで、すでに決められてしまったことに従わざるを得ない場合も多いはずです(中には、それがほとんどだと感じる方もいらっしゃるでしょう)。

しかし、別の側面からは次のように考えることもできます。

もし、一人ひとり、全員が、それを「選択」をしなかったら(例えば「拒否」をしたら)、どうなるか?

社会の制度も会社の仕事も家庭の状況も、すべてが現在と同じように存続することはできないでしょう。ここからやはり、どこかで、一人ひとりの力は小さいけれど、現在の状況には一人ひとりの「選択」が関わっているということがわかります。

第1回の「“意識”が世界や社会を創っている」のところで、

世界や社会は、最終的には、他の誰かではなく、一人ひとりの「意識」が創っている

というお話をいたしました。

現在の社会や自分を取り巻く環境を、自分がすべて「決定」できるわけではありません。

しかし、一人ひとりが、消極的にでも、同意したり、その在り方を「選択」し続けることで、現在の世界や社会の在り方が決められているという部分に光を当ててみましょう。

選択理論心理学の、すべての行動は自らの「選択」である、という考え方は、新しい世界、あたらしい地球を創造していくすべての人にとって、必要となる基本的な心構えを教えてくれます。

新しい世界、あたらしい地球をどんな世界や社会にしたいのか、それを常に考えていきましょう。その中で、一人ひとりが、自覚と意志をもって、一つひとつの「選択」を世界や社会全体のことを考えながら、丁寧に行うことができたら・・・どんな世界や社会が待っているでしょうか?

選択理論は、そのような私たちの物事のとらえ方や解釈の在り方を教えてくれます。「自分を深く見つめる」トレーニングにも役立つ実践的な心理学です。

日本では、ちょうど2021年の5月に数十年ぶりの改訂版が出ています(スライドのもの。『グラッサー博士の選択理論』アチーブメント出版)。

575ページもの大著で、難しく感じる部分もあると思います。
しかし、選択理論の創始者グラッサー博士の考え方がよく理解できる本です。

興味のある方にはぜひ一読をおすすめします。

【参考】
選択理論.jp 
日本選択理論心理学学会 

※ この文章の著作権は、鎌田太郎にあります。ただし、共感していただいた方は引用等、自由に内容をご紹介いただいて構いません。

※ この文章の内容にわかりやすいイラスト、マンガ等を書いてくださる方を募集しています。もちろん1つの文章からでかまいません。当初はボランティア(無償)となりますが、よろしくお願いします。

<自動翻訳(英語)>

Continuing from the last time, I would like to introduce Choice Theory Psychology as a useful training for "looking at yourself".

Choice Theory Psychology is a psychology published by Dr. William Grasser, an American psychiatrist.

In Choice Theory ,

All actions are their own "choices"

I think.

In other words, the current environment, life, and work surrounding you are interpreted as the result of your "choice."

Many would argue about this.

・ The current situation is not "chosen" because I like it
・ Because I was unlucky (or good)
・ This happened because of someone else (not my "choice")
・ I had to choose my job for my life, and I had no freedom not to "choose" it.

Isn't it thought that?

Of course, it would be overkill to categorize all of your current environment as the result of your "choice" without thinking.

Certainly, there are various factors involved in social systems, company work, family conditions, and so on. In fact, there are many times when you have no choice but to follow what has already been decided (in most cases, beyond your control). Some people may feel that).

However, from another aspect, we can think of it as follows.

What if each and every one did not "select" it (for example, "reject" it)?

Social institutions, corporate work, and family conditions will not all survive as they do today. From this, we can see that somewhere, although each person's power is small, each person's "choice" is involved in the current situation.

In the first "Consciousness is creating the world and society"

Ultimately, the world and society are created by the "consciousness" of each person, not by anyone else.

I talked about that.

Not all of you can "decide" on the current society and the environment surrounding you.

However, let's shed light on the fact that the current world and society are determined by each person, even if they are reluctant, by continuing to agree and "select" the way they should be.

The idea of ​​Choice Theory Psychology that every action is one's own "choice" teaches us the basic attitude that everyone who creates a new world, a new earth, needs.

Always think about what kind of world and society you want to make a new world, a new earth. If each and every one of us can make each and every "choice" with awareness and will, while thinking about the world and society as a whole, what kind of world and society is waiting for us?

Choice theory teaches us how to perceive and interpret such things. It is a practical psychology that is also useful for "looking deeply at yourself" training.

In Japan, a revised edition was published in May 2021 for the first time in decades (slide, "Dr. Grasser's Theory of Choice" Achievement Publishing).

It's a 575-page book, and I think there are some parts that I find difficult.
However, it is a book that gives a good understanding of the ideas of Dr. Grasser, the founder of Choice theory.

If you are interested, I highly recommend reading it.

いいなと思ったら応援しよう!

「意識深化」の時代
「基学」(きがく)及び「あたらしい地球プロジェクト」の主旨をご理解いただける方には、サポートをお願いします!サポートいただいた協賛金は、運営のために必要な機器購入費等に充当させていただきます。