【活動報告】#3.日本医用画像管理学会
「はじめに」「経緯」「講演会概要」は代表の津村の【活動報告】と同様であるため省略します。
1.講演内容
私の講演は「AIモデルの共有とDX」というタイトルで行いました。
主にHL7 FHIRを支える基礎的な技術について基本的な部分を紹介した後、標準化の重要さについて触れ、最後にMedperfを紹介し、日本でもAIモデルの共有を行う必要性があるのでは?と問題提起させていただきました。
2.反応
特に標準化というワードが皆さんに響いたようです。これは次の講演である「 医療情報の連携ツールFHIRを通してDXを考える」(日本HL7協会適合性認定委員会委員長 塩川康成さん)で、その標準化を実際に行っている現場の話が出てきたことも関係しているかもしれません。
標準化の詳細な事情は聞けませんでしたが、参加者は韓国の方が多く、どの国も標準化制定・整備に苦労しているようでした。
また、自分のキャリア(医師を中断しエンジニア)にも注目していただきました。
3.学び
次の講演はHL7 FHIRについてでした。まさに自分が聞きたかった内容であり、とても勉強になりました。HL7 FHIRに至るまでの歴史と、実際にこれからどのように整備していくか、どのように利用されていくかという点について分かりやすく説明いただきました。
後半の講演では、韓国で実際に取り組まれている医療DXの紹介でした。
龍仁セブランス病院は特区としてデジタル化が先進的に推し進められている病院であり、20年後の未来の医療現場を感じさせるような内容の連続で衝撃を受けました。中央にコントロールセンターがあり、患者や職員の移動をトレースすることにより感染経路(特にこの時期はコロナ)を割り出すなど医療DXそのものを実践していました。この他にもたくさん先進的なデジタル化の例が紹介されました。
4.今後に向けて
今回は、それぞれ異なる立場(医師・放射線技師・ベンダー)の人たちがDXという一つの目標について発表する機会となりました。また、現地参加者の半数は韓国の方ということもあり、ちょっとした国際交流会となりました。
私達としてはHL7 FHIRについて更に深く理解し、同じ医療者に分かりやすく噛み砕けるようにしていきたいと考えます。一方で財閥を背景に持ち、とても先進的な試みをしているお隣の韓国についても医療DXの文脈で学ぶことがあると思いますので、その動向もチェックしていきたいと考えています。
UniTreatエンジニアチーム長 長嶋
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