わたしたちの目指す政治

 京都の市民連合「ユナイトきょうと」は、自分たちの暮らしといのちを守るための政治のあり方を自分たちで考え、実現したいくための個人の集まりです。公立の病院や保育園を守りたい、低賃金で不安定な職場をなんとかしたい、原発事故が不安、理不尽な差別をなくしたい、政治家にはきちんと憲法や法律を守ってほしい……さまざまな思いを持ちながらも、それをどうやって政治の場に届けていけばよいかわからない。そういうもどかしい思いを抱える個人が集まって、わたしたちひとりひとりと政党・政治家とのあいだの橋渡しになるためのグループとして立ち上げました。全国的な市民連合のネットワークともつながっています。
 ここに挙げる「わたしたちの目指す政治」は、それでは自分たちはどんな政治を実現したいるのかということを考えてみたものです。市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)の定めた「立憲野党の政策に対する市民連合の要望書 いのちと人間の尊厳を守る「選択肢」の提示を」を参照しながら、 とりわけ「自治と人権」にかかわる項目を重視して6項目にまとめ直してみました。
 わたしたちは、特定の政党や候補者をあらかじめ決めて応援するのではなく、ここに記した「わたしたちの目指す政治」に賛同してくれる政党・候補者を応援します。2021年の衆議院選挙では、社会民主党、新社会党、日本共産党、緑の党、立憲民主党、れいわ新選組(あいうえお順)がこの「わたしたちの目指す政治」に賛同してくれました(国民民主党は一部保留)。
 その後、市民と野党との共闘はいろいろな妨害や困難に直面してきましたが、「わたしたちの目指す政治」の方向性を共有できる政党・候補者を応援する姿勢に変わりはありません。ここに記したことをわかりやすく図解したフライヤーとして「投票のポイント 国政篇」と「くらしを良くするレシピ」を作成しました。「投票のポイント 国政篇」は「わたしたちは、持続可能な循環型社会を実現する政治を求めます」「わたしたちは、自由と平和を堅持する政治を求めます」にかかわる事項を主にとりあげ、「くらしを良くするレシピ」では「わたしたちは、公共サービスを守り育てる政治を求めます。」「わたしたちは、人間の使い捨てに反対する政治を求めます。」にかかわる事項を主にとりあげています。ぜひご覧ください。

ユナイトきょうと事務局(2024年1月22現在、あいうえお順)
池上素子、呉羽真弓、駒込武、佐々木真由美、白坂有子、武村さかえ、辻範江、藤井悦子、細川孝、溝江清美、村上ゆい、村山起久子


・わたしたちは、持続可能な循環型社会を実現する政治を求めます。

原発の再稼働に反対し廃炉を推進すると同時に石炭など化石燃料の使用を削減し、再生可能エネルギーを利用した地域分散型エネルギーシステムをうちたて、地場産業の育成と農産物の地産地消を推進し、持続可能な地域循環型社会を実現する政治を求めます。

・わたしたちは、公共サービスを守り育てる政治を求めます。

保育園・学校・保健所・病院・介護施設などを質・量ともに充実させ、これらの施設で働く人々の安定的な雇用を保障し、地域コミュニティの核として医療・教育・公共交通・水道・防災事業などの公共サービスを守り育てる政治を求めます。

                                                                                                                                 写真:PhotoAC

・わたしたちは、人間の使い捨てに反対する政治を求めます。

新自由主義的な「自己責任」「自助努力」の原理に基づいた「規制緩和」、行政機能のアウトソーシング(外部委託)、労働者の非正規化と使い捨て、高齢者や年金生活者や難病患者の見殺しに反対して「公助」を充実させる政治を求めます。

                                      写真:アフロ

・わたしたちは、住民の多様性と人権を擁護する政治を求めます。

ひとり親家庭、民族的少数者、障がいのある方、女性、LGBT当事者である方など構造的に弱い立場に置かれた人々が差別や不利益をこうむることのないように、それぞれの立場と価値観に基づいた生活と権利を擁護する政治を求めます。

                                                                                                                   写真:毎日新聞社/アフロ

・わたしたちは、立憲主義と自治を尊重する政治を求めます。

立憲主義が破壊されて中央政府における三権分立が危うい状況に反対し、立憲主義にしたがって個人の尊厳を保障し、地域住民の自治を推進する政治を求めます。

北陸新幹線京都延伸を考える市民の会(https://kyotoenshinkangaeru.tumblr.com/)より。「ユナイトきょうと」は地域住民の自治を推進する立場から京都延伸計画の白紙撤回に賛同しています。

・わたしたちは、自由と平和を堅持する政治を求めます。

2015年に強行採決された安保関連法制を廃止し東アジアの近隣諸地域との草の根交流を推進すると同時に、憲法9条改憲の阻止、秘密保護法や共謀罪の撤廃、公文書管理の厳格化などを通じて市民の自由と平和を堅持する政治を求めます。

自由と平和のための京大有志の会(https://www.kyotounivfreedom.com/)の声明書タテカン。

京都における市民連合「ユナイトきょうと」

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  • わたしたちは、たくさんの市民が「わたしたちの目指す政治」と同じ方向を向いていることを示すことで、政党に働きかける際の「力」を獲得できると考えています。そこで、個人として賛同者を募集しています賛同フォームはコチラです(匿名での賛同もできます。賛同者には今後の活動にかかわる報告などをメールで送らせていただきますが、受け取らないように設定することも可能です)。

ユナイトきょうと「2021年衆議院選挙ガイドブック(京都版)」から



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