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カサ・バトリョ
ガウディ建築の中で私が一番好きな建築物です。
海をテーマにした建物で、1906年にガウディが改装を行いました。
バルセロナの中でも高級ブランドショップが建ち並ぶメイン通りの
一角にあり、その個性的な外観が目を引く建物です。
スペイン語でCasa(カサ)は家を意味し、バトリョさんの家という
ネーミングですが、オーナーのバトリョさん家と、上階は賃貸にしていた
ようです。一等地ですので、収益性も良かったでしょうね。
海をモチーフにしているので、外観の色合いやバルコニーの手摺なども
魚の骨のような形状で、エントランスの天井の曲線が波のような印象を受けます。
今年、建築家の隈研吾さんがデザインされたコーナーがあると
ローカルニュースで見かけたので行ってきました。
チェーンのデザインを隈さんが手がけたそうです。
天井の始まりの部分も波打ち際のようで綺麗です。
建物のイメージともマッチしていて、さすが日本を代表する建築家だと
思いました。
お土産売り場の近くにあるのですが、お土産もけっこう可愛いです。
カサバトリョ内部も曲線が綺麗で、水の流れのような自然を感じられる
部分が多くあり、ガウディらしさが楽しめます。
この天井はミルククラウンといい、ミルクに一滴落とした時の水滴の
跳ね返りでできる王冠を反対にデザインしたそうです。
中心に照明を吊るしていたそうで、メダリオンのような役目じですね。
らせん階段の曲線も綺麗です。
レンガに漆喰を縫って仕上げてあります。
間接光で空間全体が明るくなっています。
採光も直接光ではなく、間接光やステンドグラス越しの光が柔らかく、
水面に映る光のような美しさがあります。
ガウディ建築は見るというより空間を体感するという面白さがあり、
カサ・バトリョはその面白さが体感できる建築物だと思います。