夢を抱き、時代を創るお話し②
最近のお話し…
前回は会社員でなんとか起業したいAさん、起業は怖い定年前のBさんのお話でした。
今回はCさん(学生起業者)、Dさん(主婦の起業者)のケースをお話ししようかと思いましたが、
最近とても多い相談ケースのBさんについても交じえながらお話しします。
学生ベンチャー、主婦の起業を煽り水面下で不幸な犠牲者達は、これからも果敢に再チャレンジしてい行くのでしょうか。
表には出せない家庭問題になっているケースもあると耳に入って来ます。
それぞれの人生、私も幾多の失敗を重ねてきました。
そうやって力を付け、成長するものだと言えば然るべく人生として納得せざるを得ません。
学生さん、主婦の支援は今後とも行っていきますが、
起業自体がここ数年ブームと化してしまった様に感じている方も多いと思います。
支援者としてブームには乗らない様、常に注意して来ましたが、幸い安易な起業ブームと言える時代は既に終焉を迎え様としています。
これが時代の流れと言うものです。
人間は学習することで知恵をつけていきます。(私は何度も失敗を重ね今も勉強中ですが)
あらためてCさん、在学中に何とか起業して社会に貢献しようと志を持ったまでは良かったのですが、勢いで渡れる川と渡れない川があります。
若さの特権は川に落ちることに学びがあるものです。
しかしながら、霧のかかった視界の川は渡りにくいものです。
この状況でもし自分が支援者なら背中を押すわけには行きません。
しかしブームとは怖いものです。焦りを生み出してしてしまいます。何人ものCさんが溺れたか知れません。
起業が怖いとは意味が違います。
ではDさんのケース、Dさんはいろんなことがしたくて一体何屋さんでしょうかと言う話です。
どれも好きなのでそれは何をしようが自由です。
いろんな人とも積極的に交流を広げ、沢山のDさんに近い境遇の方たちとのお付き合いが広がっていきました。
ただ、体は一つです。
良く弁当に例えるのですが、男はカツ丼、女は幕の内弁当的な傾向が割りとあります。
一度に沢山のことをこなせる主婦の才能は男より優っていると日々実感しています。
しかしDさんは、やがて家庭に戻って行った様です。何故か、これ以上はお話しすることは出来ません。
例えば100人のDさんが起業したとします。5年後の生存率は数パーセントと言われています。
早くて3年以内に閉店、もっと早い場合も聞きます。
この前までは◯◯をしていたDさん、今は△△をしています。新たに資格を取りました。
元々□□の資格を持って◯◯をしていたんですが、今度また▲▲の資格講座も受けています。
そして◯◯△△□□▲▲で受講料を費やして来ました。お心当たりの方もいらっしゃるかと思います。
今は民間資格商法もブームになっていますが、国家資格を持っていても商売は困難な時代です。
資格も考えものです。
Cさん、Dさんは何故こうなったのでしょうか。
お察ししている方は上手く行っている方と思いますが、共通した原因がありました。
それは、起業する前に大事なことを知らずに起業してしまった様です。
忘れ物は最初は覚えているものですが、そもそも覚えていなければしょうがありません。
しかし、起業する上で知らないでは世の中では罪になります。
周りに迷惑をかけるつもりは無かったと、後で言っても取り返すには時間と労力がかかります。
今後はこの様な例を減らすことが課題として支援者側で対策し、解決する努力が必要かと思います。
内容について答えを書きたいのですが、美味しいラーメンがあると言っても食べてみなければ味はわからないと同じことです。
諺に「転ばぬ先の杖」と言います。
また、「失敗は成功の元」とも言います。
先日、先哲資料館へ行ってきました。
ここは「温故知新」を学べる格好の情報が詰まっています。
しかし、その情報は自分で見つけるしかありません。
司書に聞けば教えてくれますが、目的を伝えきれなくては探しようもありません。
インキュベーションマネージャーと言う仕事は、ある意味で司書に似た部分があります。
集めた情報は独自に組み合わせ、目的という「夢」に近ずけて行くお手伝いをしなければなりません。
ここでもう一度Bさんですが、退職後に何をしたいのか迷われている様です。以前から退職後の身の振りをある程度計画はしていたものの、世情の変化に躊躇している様です。
人生100年時代とか、老後2,000万円足りないやらと不安を煽る昨今ですが、
生きる「糧」(カテ)を如何に形成することかと思います。
正に人生事業計画に下方修正が必要になって来た時なのかも知れません。
退職後、関連企業へ再就職という選択もありますが、いっ時の凌ぎとしては良いと思います。何れにせよいつかは再雇用先から去り、本当のリタイヤ(老後)が待っています。
それこそ年金で生きていけるかということになります。
自分はどのコースを選ぶのか、選ばざるを得ないのかと各々の事情も関係してきます。
Bさんは本当は何がしたいということも無く、ただ定年という現実がすぐ目の前に迫っていることから逃れない自分から抜け出したいと思っているかの様にも見えます。
言い換えれば、とにかく食いつなぐことに不安になっているのかも知れません。
そんな時人生の目的、目標を持つことにあらためて「夢」と言う思いの中に「答え」が発見できるヒントが隠されているかも知れません。
人生で最後に後悔することは何かと聞いたアンケートの話を思い出します。
「やりたいことをやれなかった」と言う話です。
しかし、何も悲観することは無いのですが、定年後どう生きるかと言うことです。
これからの時代は、自分一人ではなく仲間たちで仕事と言う「糧」を如何に創っていけるかということが求められて来ます。
正にソーシャルビジネス(社会課題解決事業)としてのフレームに当てはめることが出来、持続性も叶って来るでしょう。
そこで、やりたいことをやるためには準備が必要になってきます。
仲間とはお客様も含めた仲間たちになります。
人間国宝や著名な芸術家でさえも独りでは中々自己プロデュースすることは困難です。
では、結局Bさんの答え、それはありません。しかし、生きている以上答えは必要です定年は日々迫っています。
理想と言う「答え」の「結果」を生み出すには、
社会から「糧(かて)」を創り出す(あみだす)ことになります。
Bさんに限らずもっと身近なこととして生きる「糧」を創ることが必要な時代に移って来ています。
そこで「創糧」(そうりょう)と言う考え(手法)にスライドし、定年前であれ若者であれ共通した今からの人生に挑んではと思います。
では次回「創糧」は如何にして創るかについてもう少し説明したいと思います。
「夢を抱き、時代を創る」
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