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ユナイテッドアローズのサステナビリティ活動が「SARROWS」へと生まれ変わりました

株式会社ユナイテッドアローズのサステナビリティ推進担当です。
 
当社のサステナビリティ活動についてお知らせします。
 
2020年4月、当社はサステナビリティ推進の指針として5つのテーマと16のマテリアリティを定めました。さらに今期、2030年に向けた3つの活動目標:「Circularity(循環するファッション)」、「Carbon Neutrality(カーボンニュートラルな世界へ)」、「Humanity(健やかに働く、暮らす)」と、この3つのカテゴリーに紐づく数値目標を設定し、当社のサステナビリティ活動を「SARROWS」とネーミングしました。「SARROWS」とは、「Sustainability」の「S」と、「ARROWS」の「A」を掛け合わせた造語です。
各活動目標の達成を目指して具体的な取り組みを進めるとともに、その進捗状況をコーポレートサイトにて積極的に情報発信していきます。

2030年に向けた3つの活動目標に関する進捗

Circularity(循環するファッション)

商品廃棄はアパレル業界の重要課題の一つで、当社でも廃棄を極小化する努力を続けてきました。ここ数年のデータから算出すると、現在当社の商品調達額のうち1.0%が廃棄対象となっており、 2031年3月期までに廃棄率を0.1%にするためには、傷物商品の縮小化や販売手法の拡大に注力していきます。
 
環境配慮商品については、持続可能な環境に対する社会の意識が高まる中、当社でも環境配慮商品を増やしていきたいと考えています。2022年春夏商品の実績では、対象の品番数のうち環境配慮商品は2.0%。これを2031年3月期に50%にすることが目標。環境配慮商品を増やすことで環境負荷低減はもちろんのこと、 新たな需要創造の機会となり、ブランドイメージの向上、持続可能な企業ブランドとなることにもつながると捉えています。

Carbon Neutrality(カーボンニュートラルな世界へ)

気候変動への対応は国際社会から求められており、当社としても事業活動において重要な経営課題の一つと認識しています。当社のScope1、2の排出源となるエネルギーは、電気が90%ほどを占め、当社では電気の使用による温室効果ガス排出量を削減するべく、事業活動において省エネと再生可能エネルギー由来の電力使用の拡大の2軸で進めます。
また、当社はTCFD提言に賛同しており、その開示情報にもこの目標値を掲載しています。パリ協定が求める水準と整合した温室効果ガス排出量削減目標であることの国際認定であるSBT認定を取得するべく、申請を行いました。

Humanity(健やかに働く、暮らす)

当社は経営理念体系の中で「5つの価値創造」を掲げており、その起点となるお客様価値を創造し続けるために、 取引先様と従業員は大切な存在です。取引先様と従業員に対して数値目標を策定し、達成に向けてコミットする ことで、取引先様と従業員の価値向上につなげていきます。
 
「商品調達取引先様向け行動規範」とは、将来の望ましい社会と地球環境につながる、責任ある調達とサプライチェーンの構築を目指して策定したもので、2022年3月末時点で同意書の取得率は11.6%。2031年3月期には100%を目指します。
 
従業員エンゲージメントスコアについて、当社は年に一度、全従業員を対象に従業員意識調査を実施し、従業員の ロイヤルティを測っています。エンゲージメントに対する影響が大きい、仕事への達成感、承認、仕事への満足度、 権限移譲、評価への納得感、成⾧実感という6つの動機付要因に対する肯定的な回答の平均値を、従業員エンゲー ジメントスコアとして数値目標に設定しました。今期は経営戦略の一つにES推進=従業員満足度向上を掲げ、人事評価制度の改定、学びの提供、適材適所の人員配置等の人事施策を進めています。
 
 
これらの数値目標の達成に向けて推進すると同時に、ステークホルダーの皆様と積極的なディスカッションを行うことで、サステナの施策や⾧期目標の妥当性などを検証していきたいと考えています。