2023年5月 月次売上概況(速報)
概況
当月は、全社売上高前期比110.6%、小売+ネット通販既存店売上高前期比110.5%となりました。当月は前年同月に比べて休日が1日少なく、小売+ネット通販既存店売上高前期比に対して1.5%程度のマイナス影響があったと推測されます。株式会社コーエンの全社売上高前期比は93.4%です。
5月に入り気温も上昇し、ビジネス、カジュアルとも夏物衣料の動きが活発化しました。ジャケット、パンツ、ワンピースに加え、半袖衣料全般、スニーカー、サンダルなどが好調です。
新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行もあり、首都圏の駅ビルを中心に来店客の回復傾向がみられて小売既存店が好調に推移しています。ネット通販においても前年のサプライチェーンの遅延に伴う在庫不足に対して今年は安定的に在庫調達が進んだことや、在庫配分を適正化させたことで好調を維持しています。
*速報数値には収益認識基準変更の影響は含まれておりません。収益認識基準変更の影響は確報値に反映され、速報値から数ポイント下がります。
アイテム動向
メンズ、ウィメンズとも、半袖ニット、半袖カットソー、サンダルなどの夏物アイテムに加え、ジャケット、パンツ、ワンピースなどのビジネス用途を意識した商品の動きが目立っています。
投資家からいただいた主なご質問
Q. 客単価が伸びている背景は?
価格の見直しを行っていることに加え、ジャケット、スーツなど単価の高いアイテムの動きが強いことが、客単価の押し上げ要因になっていると思われます。
Q. 自社ECサイトの動向は?
ネット通販全体の前年比113.8%に対して、自社ECサイト「ユナイテッドアローズ オンライン」は前年比119.2%と大きく伸びています。前年の在庫不足に対して、今年は在庫調達が安定し、在庫配分を適正化させた効果が出ていると見ています。
Q. インバウンド売上高の動向は?
外国人観光客の増加に伴い、5月の免税売上は前年の12倍弱となり、売上高構成比は前年比2.1ポイント増の2.3%となりました。前年の秋ぐらいから免税売上の回復傾向が続いており、売上の押し上げ要因の一つとして期待しています。